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【J2:第50節 栃木 vs 東京V】プレビュー:低迷した今季の栃木。ホーム最終戦を勝利で飾ることが熱い応援を続けるサポーターへの報いとなる。魅惑のレフティ・佐藤の復活にも期待したい(09.11.29)

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11月29日(日)J2 第50節 栃木 vs 東京V(13:00KICK OFF/栃木グ
スカパー!生中継 Ch181 12:50〜(解説:田中真二、実況:篠田和之、リポーター:新井謙一郎)
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連戦による疲労の蓄積、そして寒暖の差が悲劇を生んだ。レオナルド、岡田佑樹、鴨志田誉。衝劇が走ったのは11月16日のトレーニング中、相次いで主力3人が負傷する事態に見舞われた。鴨志田の捻挫が軽傷だったのは不幸中の幸いだったが、レオナルドと岡田は全治1ケ月程の怪我を負い、戦線離脱を余儀なくされた。栃木SCにとって11月16日は、「ブラックマンデー」となってしまった。

主力2人を欠いて臨むこととなった前節の横浜FC戦は、0-1で敗戦。今季2戦2勝と相性のいい相手に対し、結果を出せなかった。惜敗したことでJ参入初年度での同一カード3連勝は来季へと持ち越しとなった。だが、代役の若林学と向慎一が奮闘したことで、チームとしてのパフォーマンスは低下しなかった。誰が出ても遜色ないプレーができるということは、松田(浩監督)イズムが浸透した証拠だ。

しかし、「我々らしさというとなんですが、決定力がなかった」と試合後に松田浩監督が自虐的に述べたように、悪い意味で“栃木らしさ”が出てしまったのが攻撃面。絶好機をいくつも作り出し、シュート数でも勝った。でも、ゴールが決まらずに4試合連続ノーゴール。今季の低迷を象徴する得点力不足を露呈した。また、吼えるキャプテン落合正幸と入江利和が累積警告8枚で2試合の出場停止。残り2試合の出場は叶わない。宮本亨が出場停止明けで復帰するとはいえ、台所事情は苦しい。

暗い話題ばかりが先行するが、“栃木の最終兵器”田村仁崇がついに先発の切符を掴みそうだ。昨季はリーグ終盤戦で大暴れ。JFLからの卒業に大きく貢献した左サイドバックは、「自分の特長はフィードとクロス。守備を第一にしながら、最近はチームとして点が取れていないので点に繋がるプレーをしたい」と意欲満々だ。

入江のインフルエンザにより先発の機会が巡ってくると思われた48節のロアッソ熊本戦では、「周りに合わせようとした」ことで積極的を欠き、アピール不足でメンバー入りを逃している。それだけに、「落ち込んだが、自分のするべきことをやろうと気持を切り換えた。サポーターの期待は伝わっている。『やってやろう』という思いが強いし、結果を出したい」と話す。若林の高さを活かした攻撃はひとつの形となりつつあるだけに、「いいキックをする。クロスはもちろん、ひとつ後ろのポジションから逆サイドへの展開もある」と、松田浩監督も評価する田村の左足から繰り出される正確なボールで、ここ最近の悪い流れを払拭してほしい。

一方、肝心なところで勝ち切れずにJ1昇格戦線から離脱した東京ヴェルディ。モチベーションの維持が難しい中、立て直しを任された松田岳夫監督は、就任後3勝1分1敗と見事に結果を残した。「選手のことをよく考える指導者。メンタルを大事にする印象がある」と、B級ライセンス取得の際に松田岳夫監督と一緒だった松田浩監督は、停滞したムードを活性化した理由を挙げる。

前節は6試合ぶりのノーゴールで熊本に0-2で屈したものの、河野広貴と井上平の2トップ、飯尾一慶と永里源気の両ワイドMFがスピーディな攻撃を披露した。出場停止だったコントローラーの服部年宏が戻ってくれば、アグレッシブさが鳴りを潜めた柴崎晃誠も、中盤の底から前線に飛び出す動きで輝きを放つだろう。東京Vのアタッカー陣は、自ら仕掛けられる力を有する。ボールを支配する時間も東京Vの方が長くなるが、栃木は「オーガナイズされた守備からボールを奪い、カウンターからチャンスを作りたい」(宮本)。

不安視されたチーム存続が決定した東京V。生まれ変わる来季へ向けてラスト2試合を連勝して好材料を残したいとの思いは強い。対する栃木は不本意に終わった今季のホーム最終戦を是が非でも勝利で飾ることで、ザスパ草津との「北関東王者」を懸けたタイトルマッチに弾みを付けたい。勝利を目指して決意の丸刈りを敢行した河原和寿は「ゴールと勝点3のプレゼント」をサポーターに約束し、ホーム無得点の若林も「多少エゴイストになってもゴールを取りたい」と闘志を燃やす。

「出場すればスタジアムの雰囲気を変えてくれると思う。決定的な仕事にも期待したい」(松田浩監督)

右アキレス腱炎で長期離脱していた佐藤悠介だが、先の柏レイソルとの練習試合では90分フル出場を果たし、コンディション面での不安はない。スタートからのフル稼働は厳しいが、ベンチ入りはするだろう。短時間での起用が十分に考えられるだけに、正確無比な左足からのアシストとゴールに期待感は膨らむ。傷が癒えたばかりの佐藤に対する過剰な期待は禁物だが、昨季からグリスタを湧かせてきた“魅惑のレフティ”への興奮は抑えきれない。

ホーム最終戦での感動と歓喜、そして“クラッチプレーヤー”佐藤の復活劇を見逃すな。

以上

2009.11.28 Reported by 大塚秀毅
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