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【J2:第50節 福岡 vs 水戸】プレビュー:このメンバーで戦うホーム最後の試合。手に入れるのは勝利の二文字。それ以外の結果はいらない(09.11.29)

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11月29日(日)J2 第50節 福岡 vs 水戸(16:00KICK OFF/レベスタ
スカパー!生中継 Ch183 15:50〜(解説:布部陽功、実況:南鉄平、リポーター:森田みき)
勝敗予想ゲーム | 皆の投稿で作るスタジアム情報
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 今シーズンも残るは2試合。様々な思いを胸に、仲間とともに、サポーターとともに、そして福岡に関わる全ての人たちとともに戦ってきた2009年のリーグ戦が間もなく終わりを迎える。目標を遂げられなかったシーズンは悔しさばかりが残るが、そこに刻んだ足跡のひとつ、ひとつは力の限りに戦った証。その一歩、一歩を見つめ、悔しい思いはプレーにぶつけ、頭を上げて前へ向かって進めばいい。集中するのは目の前の試合に勝利するという一点だけ。51試合目の終わりを告げるホイッスルが鳴るまで前に向かって進むだけだ。
 黒部光昭は言う。「残り2試合、アビスパのユニフォームを着て、メンバーに入って試合がしたい。どういう役割になるかは監督が決めることだが、1分でも多く試合に出ることを考えたいし、今までと同じように、どういう状況であっても一生懸命にプレーするだけ。そして、ファン・サポーターの前で元気な姿を見せたい」。そして29日、福岡は今シーズン最後のホームゲームをレベルファイブスタジアムに迎える。

 その対戦相手となる水戸は、第3クールに入って8連敗を喫するなど一時は大きく失速したが、木山隆之監督が「仕切り直しの1戦」と位置付けた前節の愛媛戦で勝利。彼らもまた、悔しい思いを胸に抱きながらも、シーズンの最後をいい形で締めくくるべく取り組んでいる。戦いのベースは組織で守ってスピーディに戦う意識。長身を活かしたハードな守備が持ち味の大和田真史(今節は出場停止)、積極的にオーバーラップを仕掛ける小澤雄希、ゲームを作る菊岡拓朗、そして破壊力を図る高崎寛之と荒田智之の2トップ等、要所に個の力で状況を打開できる選手が揃っており、福岡にとっては簡単な相手ではない。「途中で勝てない時期があったと言っても、シーズンを通して戦い方は変わっていない。いいチーム」と篠田善之監督は警戒を強める。

 水戸の攻撃の始まりはシンプルな前線へのロングボールから。2トップがタイミングのいい飛び出しで裏を取り、あるいは、こぼれたボールを中盤でつないで菊岡を中心にゲームを組み立てる。両SBは高い位置取りから積極的に攻撃参加を仕掛け、前へ出ることでリズムを作るチームと言える。最も警戒を要するのは高崎と荒田。2人で32得点を挙げている決定力はもちろん、2人だけで局面を打開する力と、1本のパスで裏を取って決定機を作り出す能力はJ2ではトップクラスだ。
 その水戸を迎えるにあたって、福岡に求められているのは、ラインコントロールと激しいチャージで2トップを自由にさせないこと、コンパクトに保ってスペースを与えないこと、そして奪ったボールを素早く両サイドのスペースへ送り込むことの3点。前節の草津戦で見せた戦い方を再現できるかどうかに勝利への鍵がある。

 福岡にとっての好材料は、久藤清一がへボランチの位置に入ったことで攻守のバランスが取れるようになったことだ。第3クールに入って守備に安定感がついたものの、最終ラインと前線との距離が長く、奪ったボールを前へ送る部分に課題を抱えていたが、久藤が中央で的確なコーチングを送ることでその課題も解消。攻撃面でも、やはり久藤が積極的に絡むことで、ポジションチェンジを繰り返す流動的な動きが生まれてきた。水戸との戦いでも、久藤のプレーが試合の行方に大きな影響を与えることは間違いない。
 そして、もう1人注目したい選手が鈴木惇だ。前線へのロングボールを多用する水戸との戦いでは、セカンドボールを支配することもポイントのひとつ。久藤の力を最大限に生かすためには、鈴木がどれだけボールを拾えるかにかかっている。終盤に来て出場機会が増えてきた鈴木だが、大事な試合で流れを引き寄せるプレーを見せてくれることに期待したい。

 そして、いつものことだが最優先されるのは勝利。様々な思いを共有して戦ってきた今のメンバーと一緒にプレーできるホームゲームは水戸戦が最後。そして、このメンバーでホームのファン・サポーターに戦う気持ちを伝えるのも最後になる。
「来シーズンのことではなく、目の前の勝利にこだわって戦うのがチームのやるべきこと。今のメンバーで戦えるのも後2試合。勝利だけに集中して全力でやるだけ」(篠田監督)。その思いは選手全員に、そして、スタジアムに足を運ぶファン・サポーターにも共通する思いだ。全ての力を結集して勝利するためだけに戦い、博多の森に熱狂を巻き起こしたい。それがホーム最終戦にふさわしい姿だ。

以上

2009.11.28 Reported by 中倉一志
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