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【J2:第50節 徳島 vs 仙台】仙台側プレビュー:C大阪の結果に関わらず、目指すのは「普段どおりのサッカーで、普段どおり勝つこと」。すべては、首位で仙台に帰るために。(09.11.29)

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11月29日(日)J2 第50節 徳島 vs 仙台(16:00KICK OFF/鳴門大塚
スカパー!生中継 Ch182 15:50〜(解説:田渕龍二、実況:寺西裕一、リポーター:藤原美佳)
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リーグ戦上位クラブ 直近3節の試合結果と次節対戦相手
第47節第48節第49節第50節第51節
仙台○1-0 札幌○4-0 水戸○1-0 C大阪徳島愛媛
※J2リーグ戦は上位4位以内に位置するクラブの試合結果および次節対戦相手を掲載しています。
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 今節での優勝可能性を聞かれた際の「セレッソは絶対に勝つと思うので」(関口訓充)という反応が示すとおり、ひょっとしたら今節に決まるかもしれない優勝(28日にC大阪が岐阜に敗れ、翌日に仙台が徳島相手に勝利を収めた場合に限り、1試合を残して仙台の優勝が確定)に対して、仙台の選手たちに気負いは見られない。
 ただ関口の「予言」どおり、C大阪が本当に勝利を収めるのだとすれば、仙台もまた今節は必勝が求められる。というのも前節の直接対決で首位に立ったとはいえ、仙台と2位C大阪との勝点差はわずか1。万が一、C大阪勝利ならば仙台は引き分けでも、前節ようやく奪った首位の座をあっけなく明け渡すことになってしまうからだ。
 ということで、関口の言葉を続けよう。「まず徳島に勝って、首位で最終戦を迎えられればと思う。勝点3を持って、自分たちは仙台に帰ってきたい」。
 首位、つまり自分たちで覇権の行方を決められる位置にいる今の仙台にとって、これからはある意味「自分たちとの戦い」だ。そして同時に、少なくとも近年の仙台が体験したことのない「未知の領域での戦い」でもあるが、今のチームならばきっとこの壁を越えられると信じ、今季最後のアウェイ戦プレビューを開始したい。

 まず徳島戦に向かって準備を始めようとした矢先、仙台は「内なる戦い」を強いられた。復調著しい中島裕希、そしてベンチに控えるDFの貴重なバックアッパーだった一柳夢吾の主力2名が、26日木曜日に新型インフルエンザを発症する事態に直面したのだ。思えば昨年も、J1・J2入れ替え戦直前にクラブ内で季節性インフルエンザが蔓延し、体調面での不安を抱えて決戦に臨まざるを得ない選手が何名かいた。不可抗力の部分がある話だとはいえ、2年連続の不運である。
 だが、起きてしまったことを四の五の言ってもしかたがない。「(2選手の発症から)1日経って、さらに発症する選手が増えることも覚悟したが、どうやらこれ以上増えることなく、徳島戦に臨めそうだ」と、手倉森誠監督は今季貫き通してきた姿勢通り、あくまでポジティブにに考えようとしていた。中島の欠場によって変わるスタメン2トップは、前節も務めていた平瀬智行に、マルセロ ソアレスが組むという構成になりそうだ。
 むしろ監督はインフルエンザよりも、前節C大阪戦での劇的勝利、それによる首位奪取からくる気の緩みを恐れているように見受けられた。「高い意識を持って、徳島戦に臨まないといけない。結果によってはこの1戦で、また順位がひっくり返る。もう一度気持ちを高めていく必要がある」として、練習前には少し長めのミーティングでそのことを選手たちに伝えている。

 徳島戦に向けて、仙台が何か特別なことをしている様子はない。強いて特筆するとすれば、ここまで直近4試合失点わずか1という徳島に、試合の展開上守りに入られてしまった場合を想定して、交代枠を駆使した3トップを試したことくらいだろうか。だがそれも、あくまでオプションの一つに過ぎない。
 監督は今季のチームが持つ強さを自負するかのように、こう語っている。「チームに対して、徳島に合わせた情報を何も落とし込む必要がない。自分たちのサッカーをやるだけ」。また前述の、徳島の守備成績に関しても「今までの(徳島との)対戦相手が、徳島のスキを突けていないところもある。守備ブロックの隙間を、2本くらいの素早いパスで突ければ崩す糸口はある」(手倉森監督)と見ている。
 仙台は第46節草津戦から、札幌戦、3位以内を確定させた水戸戦、そして首位を奪ったC大阪戦と、4試合連続完封勝利中だが、実際にこれらの勝利に、何か相手に合わせ普段とやり方を変えてのものは含まれない(さらに加えても良いのであれば、天皇杯3回戦の大宮戦、同4回戦のF東京戦もそう)。守備ブロックをしっかりと固め、富田晋伍と千葉直樹の両ボランチのボール奪取から、素早いカウンターを仕掛けていくサッカーで、「普通どおりやって、普通どおり勝つ」という試合を繰り返してきた(さすがに、C大阪戦まで「普通の勝利」と呼ぶには、少しばかり無理があるかもしれないが)。
 ならばこの徳島戦も同じように、今の順位やC大阪の結果などに動じることなく、作り上げてきた自分たちのサッカーをこなし、淡々と「完全昇格」(つまり、J2優勝)へと歩みを進めるだけである。ベガルタ仙台としての初タイトルをという趣旨の渇望だけでなく、今週中に発表された、来季は仙台を離れることになる選手たちと、最後に「J2優勝チームの一員」という称号を分かち合おうというモチベーションも、今のチームにはある。

 前節がそうだったように、どれだけ可能性を論じようとも、他チームの結果ばかりは蓋を開けてみないと分からない。とはいえ正直言って筆者も、C大阪の今節に関しては、関口と同意見なところがあるのだが。
 ただ今は、仙台が自分たちの試合…29日の鳴門大塚だけを見ているということで間違いない。

以上
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