本文へ移動

今日の試合速報

国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋
国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第50節 湘南 vs 草津】プレビュー:湘南が草津を迎え撃つホーム最終戦。どんな状況に置かれようとも裏切らない原点がある。(09.11.29)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
11月29日(日)J2 第50節 湘南 vs 草津(16:00KICK OFF/平塚
スカパー!生中継 Ch181 15:50〜(解説:都並敏史、実況:加藤暁、リポーター:児玉美保)
勝敗予想ゲーム | 皆の投稿で作るスタジアム情報
★スカパー!×ELGOLAZO×J's GOAL J2シーズン表彰2009★
----------
リーグ戦上位クラブ 直近3節の試合結果と次節対戦相手
第47節第48節第49節第50節第51節
湘南●0-1 熊本△2-2 東京V○3-2 甲府草津水戸
※J2リーグ戦は上位4位以内に位置するクラブの試合結果および次節対戦相手を掲載しています。
----------

湘南は前節、坂本紘司のロスタイム弾によって甲府を降した。昇格を争うライバルから奪った劇的勝利は、残された1枚のJ1への切符を自力で掴むために欠かせないピースだった。前節の結果を受け、湘南は残り2試合を全勝すれば文句なく悲願に手が届く。

むろん、4位の甲府の結果いかんで可能性はより広がる。だが水戸に大勝したあとの第15節草津戦然り、鳥栖戦で劇的勝利を収めた直後の第47節熊本戦然り、身を置くのは幾度も煮え湯を飲まされてきた厳しいリーグである。過ぎた喉元に手を当てれば、その熱さはいまなおありありと蘇ってこようというものだ。高い授業料を払って刻んだ火傷の痕はただの飾りではない。

「甲府戦の経験は大きい」と、田村雄三は言った。これまでと同様に、前節の小瀬での激闘もまた新たなストックとして、経験の引き出しに収められたようだ。
「勝ったことはもちろんですが、アウェイのなかで重圧と闘ったという精神的な部分でも得がたい経験ができました。あの経験は今節もきっと活きると思う」

かつてない重圧が立ち上がりの硬さを招いたことは否めない。そんなチームのプレッシャーを払拭したのが、中村祐也による先制ゴールだった。データからも先取点の大切さは明らかだ。湘南は今季28勝のうち27勝を先制した試合で手にしており、今節平塚に乗り込んでくる草津も17勝のうちの16勝を先取して得ている。先手を取れば必ず勝ち切れるというわけではもちろんないが、勝利を近づけることに疑いはない。すなわち今週末の両者の対戦においても、ファーストゴールが勝負の行方を左右するひとつの鍵といえる。

今季の両者の対戦をひも解くと、草津の湘南との相性は悪くない。第1クール(第15節)の平塚競技場では1-1のドローを演じ、正田醤油スタジアムで迎えた第2クール(第34節)の対戦では都倉賢の1ゴール1アシストによって2-0で振り切った。今節は熊林親吾と松下裕樹という中盤の攻守の軸を出場停止で欠き、8月に湘南から期限付移籍して以来9試合で5ゴールを挙げている小林竜樹も本対戦には出場しない。厳しい台所事情のなか、やはり現在J2リーグ戦得点ランキング2位の22得点を挙げている都倉にかかる期待は大きかろう。

第2クールの対戦で、その都倉とマッチアップした島村毅が力を込める。
「前回は僕がやられてゴールを許したので、突破されないように、前回以上に集中したい。僕自身、ホームではほとんど負けてないし、いつもどおりに闘って勝ちたい」

今節、都倉とともに2トップを担うとみられるのが高田保則だ。さらに本田征治が加われば、湘南の臼井幸平を含めてベルマーレの降格を経験した選手たちが会することになる。臼井は、「都倉選手にばかり目が行って他が甘くならないよう全体を見ていきたい。いままでどおりに闘うことが大事です」と語った。事実、草津のサイド攻撃には留意したい。

1週間前の興奮からはとうに醒めた。「僕らはピッチに立っている以上、最高の内容に近づけるよう努力するのみです。とにかく草津に勝たなければ先は見えませんから」田村がそう今節を見据えたとおり、目の前の一戦に集中する彼らの姿勢はつねと変わらない。

指揮官の言葉が、あらためて湘南の原点を思い起こさせる。
「選手たちがいきいきとピッチでプレーする、それが勝利への第一歩だと思っている。結果の前に選手たちが躍動することが先なんだ」
そして、指揮官は続ける。
「足りないところはまだたくさんあるよ。でも、力強くなってきた」

試合の運命は練習で決まると、反町康治監督はつねづね口にする。裏を返せばその言葉は、試合に向けてできる限りの人事を尽くしているという意味に等しい。どんなに気持ちがたかぶろうとも、どんなにプレッシャーを感じようが、1月の沖縄キャンプからブレることなく積み重ねてきた日々は裏切らない。平塚での今季最終戦、ホームの声援という強力な後押しを背に、暴れん坊らしくぶつけるだけだ。幹が太くなるように具わってきた、力強い自分たちを。

以上



2009.11.28 Reported by 隈元大吾
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/08/04(日) 00:00 ハイライト:横浜FCvs千葉【明治安田J2 第25節】