スカパー!生中継 Ch308 12:55〜(解説:山本昌邦、実況:西岡明彦)
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■リーグ戦上位クラブ 直近3節の試合結果と次節対戦相手
第30節 | 第31節 | 第32節 | 第33節 | 第34節 | |
清水 | ●1-2 F東京 | ●0-5 柏 | ●0-2 G大阪 | 横浜FM | 名古屋 |
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横浜F・マリノスが今季ホーム最終戦に迎える相手は清水エスパルス。両チームの面子だけを見れば好ゲームを期待できるが、最近ともに調子を崩している。
まず横浜FMは、木村浩吉監督の契約解除が発表されてから公式戦2敗1分け。前節のヴィッセル神戸戦では、2点のリードを守り切れず、ドローに持ち込まれた。
松田直樹は、最近勝てない理由の根源を「メンタルの部分がでかい」と挙げる。リーグ戦で中位を浮遊、突然の木村監督契約解除発表、そして天皇杯敗退…。ここ数試合を見ると、それらが連鎖し、選手たちの集中力を削いでいるように思う。大事なところで力を発揮できていない。当然、選手たちも分かっている。
「プロとしてそれ(メンタル面)を言い訳にはできない。何とか克服しないと」(松田)
残り2戦ではプロらしく、90分間集中力を持続させるゲームを見せてもらいたい。
清水はリーグ戦4連敗中。守備では、その4戦すべてで2失点以上を許す。前節は守備の要・岩下敬輔が復帰したが、ガンバ大阪に2点を献上。攻撃では、リーグ戦で2得点以上を奪えない試合が9試合も続く。
AFCチャンピオンズリーグ出場権を獲得できるリーグ戦3位以内には、すでに手が届かない清水。しかしながら、天皇杯ベスト8入りを果たしている。負の連鎖を天皇杯に持ち込まないためにも、攻守の整備を計り、今節で連敗を止めておきたい。
両チームの対戦は、昨年から3戦連続「引き分け」という結果が続く。横浜FMの兵藤慎剛は、「清水とはやりづらい印象がある。ボールキープまではできるけど、最終的に崩し切れていない。相手は引いて人数をかけ、守っていた」と振り返る。前回の対戦(第2節)の結果もスコアレスドロー。横浜FMにとっては、敵の最終ラインをいかに破るかが重要になる。
とはいえ、横浜FMにはリーグ戦2試合連続ゴール中で、前節に新人最多得点記録を塗り替えた渡邉千真がいる。好調の渡邉にボールを集めれば、おのずと好機は増えるはず。しかし、清水はそんな渡邉を警戒しないわけがない。彼と同い年で、高校時代に何度も戦っている岩下や、大学時代に対戦経験のある本田拓也などが、『渡邉封じ』を目論む。
渡邉と同い年と言えば、岡崎慎司もそう。1986年生まれ同士のストライカー対決に注目だ。その岡崎は日本代表の先輩、中澤佑二に挑むことに。1対1の場面を迎えたら、臆せず勝負を仕掛けることができるのか。代表の「エース」と呼ばれるほど成長した男の真価が問われる。
さらに、横浜FM・小宮山尊信、清水・市川大祐のマッチアップもチェックしたい。天皇杯4回戦でもアシストを決めたように、市川のクロスは清水の武器。それを対峙する小宮山がいかに防ぐかが、カギになりそう。
なお、25日に横浜FMの狩野健太がA型インフルエンザ陽性と診断された。彼の代わりに起用されるのは、おそらく兵藤か長谷川アーリアジャスールになるだろう。リーグ終盤戦では、出番が減っていた2人に巡ってきたチャンス。彼らのアグレッシブなプレーにもご期待を。
以上
2009.11.27 Reported by 小林智明(インサイド)