スカパー!生中継 Ch180 13:20〜(解説:川勝良一、実況:下田恒幸、リポーター:高城光代/竹島麻里子)
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■リーグ戦上位クラブ 直近3節の試合結果と次節対戦相手
第30節 | 第31節 | 第32節 | 第33節 | 第34節 | |
鹿島 | ○3-0 千葉 | ○2-0 山形 | ○1-0 京都 | G大阪 | 浦和 |
G大阪 | △0-0 横浜FM | ○4-1 京都 | ○2-0 清水 | 鹿島 | 千葉 |
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リーグ戦も残り2試合というなかで首位・鹿島と3位・G大阪が直接対決を迎える。それまで首位だった川崎Fが最下位の大分に敗れたことで再び鹿島が首位に返り咲いた翌日、岩政大樹は「サッカー選手として最高の1週間になる」と高ぶる気持ちを抑えていた。
鹿島がこの試合に勝利し2位の川崎Fが引き分けか敗れると、リーグ史上初となる3連覇が決まる。逆に、負けることがあれば勝点「60」でG大阪に並ばれることになり、得失点差ではG大阪がリードしているため立場は一気に逆転するのだ。勝った方が優勝に前進するという状況は選手冥利に尽きるのだろう。この一戦が持つ重要度はどちらにとっても高い。
今季、鹿島とG大阪が対戦したのは2回。最初の対戦だったシーズン開幕を告げるFUJI XEROX SUPER CUP 2009では、3バックを採用したG大阪に対し鹿島のサイド攻撃が牙をむいた。キックオフからしばらくの時間帯は自陣に押し込まれたものの、その時間帯を耐えた後は試合内容で圧倒する。サイドを起点にゲームを支配、前半に5本のシュートで3点を奪い勝負をきめてしまった。次に両雄が相まみえたのは第13節の万博競技場。鹿島は主柱である小笠原満男を累積警告で欠きながらも、代わりに先発した中田浩二が値千金のゴールをあげ勝利した。いずれの試合もG大阪は鹿島から得点を奪うことができなかった。
しかし、FUJI XEROX SUPER CUPでもリーグ戦でも加地亮と二川孝広がおらず、G大阪のベストな布陣からはほど遠い状態だった。明日の試合では橋本英郎の出場が難しく、加地の状態も不暗視されているようだが、シーズン途中で加入したペドロ・ジュニオールもチームに融合してきた。「実力的には変わらない」(興梠慎三)というのが最も客観的な評価だろう。
実力伯仲の2チームの対戦ということで、オズワルド・オリヴェイラ監督は「細かなこと」が勝負を分けると考えていた。
「この試合というのは、いろいろな細かなことに対する気配りや、アンテナを張って取り組まないといけない。それをしっかりと選手がやってくれることを信じています」
こうした思いはG大阪にしても同じだろう。特に、鹿島とは12月12日(土)に天皇杯でも対戦を控えているだけに、同じ相手に3度も負けることは許されない。
とはいえ、今季2度の対戦はいずれもスローインが少なくプレーがとぎれる回数が非常に少ない試合だった。観るものを魅了する試合が展開されるのは間違いない。
岩政は言う。
「僕たちがガンバとレッズを連破して優勝するのも最高のシナリオ。僕らが負けてガンバやフロンターレが勝つにしてもどちらにしても最高のシナリオ」
チケットの残り枚数もあとわずかだ。
以上
2009.11.27 Reported by 田中滋