11月17日、札幌の曽田雄志選手が引退を発表しました。(この件に関しては、札幌担当・斉藤宏則さんによる記事をぜひご一読ください)
仙台としても、主にJ2での戦いの中で、彼には本当に苦しめられました。2007年には2度、曽田選手にセットプレーからゴールを許したこともあります。
そんな仙台で、曽田選手の引退について語ってくれたのが、現在は札幌から期限付き移籍中(※原稿執筆時)の、GK林卓人選手です。
曽田選手と林選手には、ちょっとした「因縁」があります。1998年のJ1参入決定戦による敗退を含めれば、札幌にとって2度目のJ2降格となった2002年セカンドステージ最終節。札幌ドームに広島を迎えて、Vゴールでの5−4勝利という撃ち合いとなった試合の中、クラブにとってしばしのJ1惜別ゴールとなるVゴールを延長で決めたのが、この日ハットトリックを達成した曽田選手。
そしてその時、広島のゴールマウスに立っていたのが、当時広島に所属し、当時の正GK下田崇選手の負傷を受けて後半途中からピッチに立った、若き林卓人選手。彼にとってはこの試合がJリーグデビュー戦でした。
札幌はその後5年の時をかけて再昇格を果たし、昨年はJ1での戦いとなったものの、大きなケガもあり、わずか3試合の出場となった曽田選手はゴールならず。つまり、曽田選手が再び夢見ていたJ1での最後の得点は、林選手から奪ったものということになります。
林選手は2005年、広島から札幌へ移籍。「いろいろ面倒を見てもらったり、よくご飯に連れていってくれたことは、今でも覚えています」。当時の曽田選手の印象を、林選手はこう語ります。
その曽田選手が引退。「ケガで苦しんでいたのは知っていましたが、まだ本人とそのことで話はしていないので…。ただ、ずっと札幌一筋でやっていて、地元への思い入れも感じていただろうから、本当に札幌をJ1に上げたかったのでは」。そう曽田選手の心中を推し量る林選手の姿は、過去の思い出を頭の中で振り返っているかのようでした。
最後に、林選手から曽田選手へメッセージをいただきました。
「まじめ一辺倒かといえば、気さくなところもある方でした。変わり者と言えば変わり者といえるかもしれませんが、服にも詳しいし、食通だし、サッカー以外の世界にも、本当に興味を持っていた方。だからこれからのセカンドキャリアでも、いろんな可能性を秘めていると思いますし、何をするかが僕も楽しみです。
これからもサッカー選手としてではなく一人の人間として接してもらえればと思います。またどこかでお会いできた時は、美味しいものを食べさせてください。
先輩なので『応援しています』と言うのは失礼に当たるかもしれませんが、これからのご活躍を楽しみにしております」
曽田雄志選手、本当にお疲れ様でした。
以上
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