11月21日（土）J1 第32節 浦和 vs 磐田（14:00KICK OFF/埼玉）
スカパー！生中継 Ch308 13:55〜（解説：川本治、実況：西岡明彦）
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J1残り3試合の段階で8位につける浦和。4位から8位までが勝点1差にひしめく混戦のなか、他チームの結果次第では最大で4位にまで浮上できるチャンスがある今節、ホーム埼玉スタジアム2002に迎えるのは11位磐田だ。

浦和は前節、エース・エジミウソンの今季14得点目でヤマザキナビスコカップを制した好調Ｆ東京を1−0で撃破。前々節の大宮との埼玉ダービーで喫した屈辱の完敗劇（0−3）から、見事な立ち直りを見せた。なかでも時折ピッチ上に表れることになったサイドでのスムーズな連携は、終盤戦に入ってからも着実に精度が高まってきていることを示していた。だが、今節は原口元気が出場停止、梅崎司はトレーニング中に右ひざ前十字じん帯を損傷（全治6カ月）し、両サイドを機能させていたふたりが出場できない状況になってしまった。

このほか細貝萌がインフルエンザで戦線離脱するなど、Ｆ東京戦とは数名の入れ替えが予想される浦和だが、彼らの穴はポンテ、高原直泰など試合に飢えた選手たちが埋めてくれることだろう。さらにはサイドバックとして進化を続ける高橋峻希の存在感は頼もしく、Ｆ東京戦後にはフォルカーフィンケ監督も「試合に出場してうれしいというレベルではなくて、本当の意味で素晴らしいプレーをチームのためにすることができる存在」とその成長ぶりを大きく称えているだけに、磐田戦でのプレーぶりも要注目である。

一方、浦和に乗り込む磐田にとってはすでにJ1残留は決まり、上位争いも難しい状況とあって、モチベーションを保つのが難しいゲームとなる。来季を見据えるなかでの戦いを繰り広げることになるだけに、いかに意識を高く持てるかが最優先課題となるが、その旗頭として今季18得点を挙げて得点ランキングトップに立つ前田遼一にかかる期待は大きい。サイドを大きく揺さぶり、技巧派ストライカーがゴールに迫る、そんな理想型をなぞることができれば、リーグ戦4試合ぶりの勝利は一気に近付くはずだ。

来季に向けて選手たちの去就も騒がれるようになってきたなか、浦和は微かな可能性が残るAFCチャンピオンズリーグ出場権獲得に向けて今季残り試合を戦うことになる。しかし、今何よりも示されるべきは、今季耐え忍んできたサポーターへの感謝の想い。10月3日に行なわれたJ1第28節の千葉戦以来、約1カ月半ぶりのホームでの勝利こそが、現段階で求められる最大のミッションとなる。

以上