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【J2:第49節 仙台 vs C大阪】プレビュー:2009年のJ2、覇権の行方を大きく左右する一戦。最高の雰囲気が保証された中、文字通りの頂上決戦へ。(09.11.22)

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11月22日(日)J2 第49節 仙台 vs C大阪(13:00KICK OFF/ユアスタ
スカパー!生中継 Ch181 12:20〜(解説:鈴木武一/森島寛晃、実況:守屋周、リポーター:村林いづみ/森田純史)
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★スカパー!×ELGOLAZO×J's GOAL J2シーズン表彰2009★
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リーグ戦上位クラブ 直近3節の試合結果と次節対戦相手
第46節第47節第48節第49節第50節
仙台○2-0 草津○1-0 札幌○4-0 水戸C大阪徳島
C大阪△0-0 徳島○3-0 横浜FC○5-0 草津仙台岐阜
※J2リーグ戦は上位5位以内に位置するクラブの試合結果および次節対戦相手を掲載しています。
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「すごい一戦になると思う」と、仙台・手倉森誠監督が「太鼓判」を押すビッグマッチが迫ってきている。
 勝点差わずか2と接近する、首位と2位のクラブによる直接対決。共に前節、3位以内を確定させ、来季はJ1の舞台で見られることになる対決。今季のJ2における「最多得点チーム」と「最少失点チーム」の対決…この試合に関して、適用できるあおり文句は枚挙にいとまがない。
 2009シーズンのJリーグディビジョン2における、文字通りの頂上決戦。仙台対C大阪である。

 まず、両チームがピッチに描く布陣を検証しよう。
 仙台もC大阪も、少なくとも立ち上がりに関しては、今季互いに慣れ親しんだシステムで入ると思われる。仙台は堅守の土台となった、オーソドックスな2ボランチの4−4−2。一方のC大阪は、前線に形成された1トップ2シャドーのトライアングルが立ち塞がる相手守備陣を次々と切り裂いてきた3−4−3。この大一番、双方に奇策を用いる動きは(とりあえず表面上は)ない。

 ではメンバー編成はどうか。これに関していうと、共に「何一つ問題のない陣容」とはいかなかった。
 1週間前の天皇杯4回戦でF東京を撃破した仙台。だがこの試合での先制点、また自身にとって今季公式戦初となるスタメン出場からの得点を決めるなど、スーパーサブでなくても活躍できることをアピールしたはずの中原貴之が、水曜日(彼の誕生日でもある11月18日)に右ヒザの裏を負傷。「もし(C大阪戦が)最終節だったら、無理してでも使ったが…」という手倉森監督の方針もあり、今節は少なくともスタメンから外れる、あるいは大事を取ってベンチ外となりそうだ。さらに同じく天皇杯で途中退場したサーレスも、右太もも前部を痛めて起用できそうにない。
 だが仙台にはまだ運があった。いや、本人の努力を思えば「運」という表現は不適当かもしれない。ちょうど一ヶ月前の第46節の草津戦で先制ゴール後に左ヒザを負傷し、長期離脱が心配されていたベテラン平瀬智行が、この大一番を前に戦線に復帰したのだ。「(負傷直後は)最終節までには戻ってくるのでは…という周りの雰囲気だったが、自分は『セレッソ戦には』と、日にち的に考えていた。松田トレーナーの努力もあって、こうして復帰できた」という平瀬は、動き出しではまだ患部が痛むが、身体が温まってくると気にならないというコンディションにまで戻し、「昇格を決めたピッチにいられなかった悔しさ」(平瀬)を晴らすべく、C大阪戦に臨む。

 一方、今節のアウェイ戦に勝利できれば優勝の二文字がぐっと近付くC大阪は、香川真司の状態に注目が集まる。右足甲の負傷をかばいながら、J2の終盤戦では主に途中投入という起用法で戦いを続けてきた香川。昇格が決まれば大事を取って治療に入るかと思われていたのだが、やはり今節の仙台戦は重さが違ったか。出場に強い意欲を持っていると伝えられている。
 となればどのように起用されるかが気になるところだが、迎え撃つ仙台の側からしてみれば、仮に8試合ぶりのスタメン出場となったとしても全く驚かないどころか、むしろそれを覚悟している部分もある。「たぶん、スタメンで使ってくるでしょう」(手倉森監督)、「出てもらわないと困る。『香川選手がいなかったから』と言い訳させたくないですからね」(渡辺広大)という風に、仙台は自らのJ2最強守備を証明するが如く「来るなら来なさい」的心境だ。
 香川がスタメンで起用され、前節草津戦での4得点が示すとおり、最近は香川に匹敵する得点力を手にしている乾貴士との2シャドーが形成されたとしても、仙台はそれを抑え込む準備を黙々と進めている。C大阪の布陣を想定して行われた20日の紅白戦では、2シャドーをどう捕まえるかという課題に対し「ちょっと『違う』というところを確認できた」(渡辺)。また対策は最終ラインだけにあらず、いかに彼ら2人へのパスコースを切るかといった具合に、守備意識はチーム全体が共有している。

 また、人選という部分に関連するが、この対決に限った意味での「新戦力」を、仙台は擁している。今や攻撃において重要なオプションの一人となっている左サイドバックの朴柱成と、梁勇基と並びクラブトップの14得点をあげているマルセロソアレスは、もし今節無事にピッチに登場できたとすれば、実はセレッソ大阪戦初出場となる。「攻め上がろうとする朴に対して、第1ディフェンダーはおそらく香川か乾になるだろうから、上手く朴が機能できれば、それだけで相手の攻撃を一枚押し下げられる」という手倉森監督の期待通りの展開となれば、それだけでC大阪にとっては「未知の事態」だ。逆にC大阪は、仙台との今季2度目の対決後に鹿島から加入した船山祐二を、今節は出場停止で起用できない。

 と、ここまで今節直近の両チームの情報を挙げてみたが、少しばかり問題点があろうとも、共に今季のJ2をリードし、現時点でトップ2に立つチーム。いざ蓋を開けてみれば、昨年のJ1・J2入れ替え戦第1戦を彷彿とさせるような熱気のスタンド(前売りチケットは早々とソールドアウト)の元、素晴らしい試合が展開されることだろう。
 ベガルタ仙台とセレッソ大阪。旧JFL時代や、それ以前の地域リーグ決勝大会を除けば、「Jリーグ」という冠の元に入ってから、この両クラブはまだタイトルを手にしていない(天皇杯含む)。歴史を変える千載一遇のチャンスが互いに訪れている、それが今なのだ。
 文の冒頭同様、文末も、手倉森監督の言葉で締めたい。
「優勝したい気持ちや、来年はJ1同士という意地がぶつかり合う、J2の中でも最高の試合になるだろう」

以上
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