スカパー！生中継 Ch180 12:50〜（解説：岡中勇人、実況：小笠原正典、リポーター：森田みき、プレーヤー解説：野々村芳和）
勝敗予想ゲーム | 皆の投稿で作るスタジアム情報
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■リーグ戦上位クラブ 直近3節の試合結果と次節対戦相手
| 第29節 | 第30節 | 第31節 | 第32節 | 第33節 | |
| 川崎Ｆ | ○3-2 大宮 | ○7-0 広島 | ○3-2 千葉 | 大分 | 新潟 |
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今季のＪ１リーグ戦も残すところ３試合。悲願の初タイトルに向け勝点差１で首位に立つ川崎Fは、前節の千葉戦で右内転筋を肉離れで全治２週間と診断された中村憲剛が全体練習に合流。チームでの出場停止処分が解除になった森勇介も復帰が濃厚なだけにベスト布陣で大分戦に乗り込めそうだ。ヤマザキナビスコカップ決勝戦では、手の届く位置にあったタイトルを逃しただけにJ１リーグ戦に懸ける思いはどのチームよりも強い。大分との最近の対戦は４戦負けなし（２勝２分）と相性は良いが、２勝した試合は全てホーム。これまでタイトルのかかった勝負どころで負けてきただけに、絶対に取りこぼしは許されない。
一方の大分は16位以下が確定したものの、J１リーグ戦は７戦連続負けなしと調子は上向いている。前節の横浜FM戦で今季２得点目を決めた２年目の清武弘嗣は「攻守の連携が良く、カウンターがはまった。守備はみんなのイメージが共有できていたし、効率良く攻撃できた」と手応えを口にし、紅白戦では４−４−２の右ＭＦとして攻撃の起点となり幾度となく得点に絡んだ。川崎Fに対し「前線の３人は速さ、強さ、上手さがあるが、そこにパスを供給するボランチの２人を抑えれば勝機は見える」と話しており、清水戦に続き首位潰しに意欲的だ。
ただ、チームのこの１週間はＪリーグの公式試合安定開催基金から最大６億円の融資を受けるなど経営危機が表面化。20日には創設から15年８カ月、心血を注ぎ、誰よりもクラブを愛し続けた溝畑宏社長が辞任を表明するなど、ピッチ外での騒動があまりにも大きかった。大分一筋10年目の高松大樹は「ここまで経営が厳しいとは知らなかった。チームの成績不振もあり責任は感じている」と戸惑いを隠さなかったが、「僕らはピッチで自分たちのサッカーをするしかない。残り試合全部勝って社長を気持ちよく送りだしたい」と誓った。ユース出身の西川周作は「このチームは社長がゼロから創ったチーム。僕は高校の頃から世話になっているので恩返しをしたい。結果を出すしかない」と話し、上本大海は「あの社長なら困難でも何とかやってくれると思っていた。自分を犠牲にしても選手側に立って守ってくれた人。残念な結果になったが、残り３試合連勝して社長の花道を飾りたい」と、チーム一丸となって戦い、これまで苦楽をともにしたトップに勝利をプレゼントすることを約束した。
川崎Fにとっては初の載冠の行方を左右する大事な試合。大分にとっては一時代を築いた経営者が去り、新たな時代を歩みはじめる試合。互いにこの試合に対するモチベーションは高いはず。首位と最下位の試合ではあるが好ゲームが期待できそうだ。
以上
2009.11.21 Reported by 柚野真也
