スカパー!生中継 Ch308 12:55〜(解説:水沼貴史、実況:八塚浩)
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■リーグ戦上位クラブ 直近3節の試合結果と次節対戦相手
第29節 | 第30節 | 第31節 | 第32節 | 第33節 | |
F東京 | ○4-0 柏 | ○2-1 清水 | ●0-1 浦和 | 千葉 | 神戸 |
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11月8日のJ1リーグ戦第31節川崎F戦に2−3のスコア(千葉の得点者はMF工藤浩平、DF和田拓三)で敗れ、今シーズンの16位以下が確定してしまった千葉。そのショックを振り払って気持ちを切り替え、選手の多くが「千葉サポーターのために天皇杯でタイトルを獲る」と口を揃えて臨んだはずの11月15日の天皇杯4回戦だったが、岐阜に0−1で敗れた。スコアこそ1点差負けだが、メンタル面の問題が出て覇気のないプレーが目立ち、ルーズボールに反応できなかったり、攻守にイージーミスが出たりと内容は完敗だった。J1リーグ戦第31節終了後は悲嘆にくれながらも挨拶に来た選手を拍手と声援で迎えた千葉サポーターだったが、天皇杯4回戦終了後は選手の不甲斐ない戦いぶりにある者は怒りのあまりブーイングを浴びせ、ある者は失意とショックのため無言のままだった。
それでも、今節もまた千葉を応援するためにサポーターはフクダ電子アリーナに集まる。選手がよく口にする「サポーターには感謝している」という気持ちを形で表わすには、今節で勝つしかない。とはいえ、勝負事には相手の存在がある。だが、F東京の力が千葉を上回って千葉が勝てなかったとしても、これ以上はない全力を攻守に出し尽くせば、それは千葉サポーターに必ず伝わる。千葉に残された今季の公式戦は今節を含めてJ1リーグ戦の3試合のみ。選手はサポーターの応援に報いる気持ちをプレーで発揮してほしい。
11月3日のヤマザキナビスコカップ決勝戦では川崎Fを相手に見事な戦いぶりを見せて2−0(得点者はMF米本拓司、FW平山相太)で勝ち、カップウィナーとなったF東京。だが、続く11月8日のJ1リーグ戦第31節浦和戦は0−1の敗戦。11月11日の天皇杯3回戦では草津に3−2(F東京の得点者はDF佐原秀樹、MF中村北斗、平山)で競り勝ったものの、11月15日の天皇杯4回戦は仙台に0−3と無得点負けを喫した。連戦による疲労の蓄積、日本代表の海外遠征によるMF今野泰幸とDF徳永悠平の不在などのマイナス要素があったとはいえ、J1リーグ戦第31節同様にブロックをしっかりと作り、F東京が攻め込むスペースを簡単には与えない相手の守備を崩せず、不完全燃焼の内容だった。
F東京も千葉同様に今季の公式戦は今節を含めて残り3試合となったが、J1リーグ戦第31節終了時に3位のG大阪(勝点54)とは勝点5差の勝点49で6位。来季のAFCチャンピオンズリーグ出場権獲得(J1リーグ戦で3位まで)の可能性を残している。
今節は、千葉は和田が、F東京はMF梶山陽平が累積警告による出場停止。その代役には、千葉は天皇杯4回戦ではスタメンから外れたMF坂本將貴が濃厚で、F東京は今季限りで現役を引退するMF浅利悟の登場となるのだろうか。
両チームともサイドの突破という仕掛けで得点チャンスを作り出すだけに、サイドの攻防で勝つことが勝利に近づくポイントとなる。千葉は、天皇杯4回戦前に練習していたものの試合では出し切れなかった、『左右の揺さぶりで相手の守備網に綻びを作り、クロスボールから得点する形』でゴールを狙いたい。どんな状況でも最後まであきらめずにボールを追い、果敢にゴールを狙う。千葉サポーターが何よりも見たいのはその姿のはずだ。
以上
2009.11.21 Reported by 赤沼圭子