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【第89回天皇杯4回戦 明治大 vs 新潟】レポート:新潟が貫録勝ちで初のベスト8進出。明治大学は大健闘もJリーグ勢3連勝ならず。(09.11.16)

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11月15日(日) 第89回天皇杯4回戦
明治大 1 - 3 新潟 (13:03/NDスタ/3,313人)
得点者:16' 大島 秀夫(新潟)、40' 矢野 貴章(新潟)、45' 山本 紘之(明治大)、64' 矢野 貴章(新潟)
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新潟が3-1で明治大学を破り、クラブ史上初の準々決勝進出を果たした。前半16分、FW大島秀夫のダイビングヘッドで先制すると、40分にはFW矢野貴章が追加点。後半19分には再び矢野が決めてダメを押した。
明治大学は後半開始早々に1点を返すなど追いすがったが、相手ゴールを脅かすシーンは少なかった。それでも中盤のパス回しで新潟の守備を惑わすなど、湘南、山形を連破してきた実力を披露した。

表情は淡々としていた。前半16分、左サイドのジウトンからのクロスをダイビングヘッドで押し込んだ大島はゴール後、ピッチに視線を落とし、1つ大きく息をついた。
その24分後、右サイドのマルシオ・リシャルデスのクロスをファーに走り込んで決めた矢野は、無表情のままペナルティーエリアから走り去った。矢野は後半の3点目をゲットした後も、かすかに笑っただけだった。

爆発的な歓喜も、ガッツポーズもない。「もっと圧倒的に勝ちたかった」(大島)、「得点して勝てたことはうれしい」(矢野)。試合後の言葉の通り、勝利は当然。FWとして普通に仕事をした。大島にとってはリーグ戦第31節磐田戦に続くゴール。矢野は天皇杯では3戦連続得点で、1試合2得点は今季公式戦初。カテゴリーが違う相手との1戦とはいえ、2トップがきっちりと結果を出した。「2トップが得点したことは今後のリーグ戦につながっていく」。鈴木淳監督も、決めるべき選手が決めたことを評価した。

得点以外にも、力の差は明らかだった。中盤でパスを回し、スピードを上げる明治大学に対し、新潟は慌てずに対処。シュートコースを遮断し、攻め込まれてもゴール前ではきっちりとはね返した。「明治大学はうまかったです」。相手の力量を認めたゲームキャプテンの本間勲は「中盤でかわされることもあったけど、最後をきっちり抑えていければと思っていた」と余裕を見せた。

これでクラブ史上初のベスト8進出。鈴木淳監督は「今まで、(ベスト8に)入れそうで入れなかった。非常にうれしいです」。そして「ここで満足せず、もう1試合、2試合と買っていきたい」と言った。リーグ戦残り3試合と、その後に待っている未知の領域。今季は長いシーズンになる。

明治大学の神川明彦監督は「実力通りの結果でした」と潔く敗戦を受け止めた。そして「ここまでこられたのは大学サッカー界の躍進」と胸を張った。
後半開始24秒、相手のミスを突いてカウンターをしかけ、FW山本紘之が1点を返した。反撃はここまでだった。素早いパス回しでゴール前に運び、相手を上回る16本のシュートを放った。ただ、新潟のしたたかなディフェンスの前に精度を欠いた。
それでも、湘南、山形を破り、新潟からも1得点。天皇杯の歴史に名を刻んだ健闘ぶりは、敗れても輝かしい。「大学サッカーのレベルの高さを証明できたと思う」。キャプテンの都丸昌弘はさわやかに話した。

勝敗の結果は分かれたが、ともに今後につながる内容を残した1戦だった。

以上

2009.11.16 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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