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【国際親善試合 なでしこジャパン vs ニュージーランド女子】レポート:〜世界のトップを目指す〜 11月14日、駒場スタジアムから、なでしこジャパンの新たな挑戦がスタートした(09.11.15)

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11月14日(土) 国際親善試合
なでしこジャパン 2 - 1 ニュージーランド女子 (13:00/駒場/2,466人)
得点者:43' 宮間あや(なでしこジャパン)、58' 大野忍(なでしこジャパン)、92+' C.キャンベル(ニュージーランド女子)
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11月14日土曜日、さいたま市浦和駒場スタジアムで、なでしこジャパンとニュージーランド女子代表の国際親善試合が行われた。結果は2−1でなでしこジャパンの勝利。
前半43分の宮間あや(岡山湯郷Belle)の先制点と、後半13分の大野忍(日テレ・ベレーザ)の追加点が決まり2−0。このまま試合を終えるかと思われた後半終了間際、ロスタイムに、Cキャンベル(ニュージーランド女子代表)のフリーキックが決まり、“もったいない失点”を喫してしまい、2−1で試合を終えた。

前日から雨が降り続く中、久しぶりの“なでしこジャパン”の姿を見ようと、開門前から、サポーター、ファンが列を作る姿も見られる。スタジアムに到着したなでしこジャパンの選手たちは、これまでと何も変わらず、それぞれが運べる限りの荷物を手にしてロッカールームへと入っていく。ウォーミングアップにピッチに向かう選手たちの表情には、緊張感と期待感が見える。
「雨がやんでくれればいいが…」という思いのもと、着々と準備が進められる。
すると、その多くの人の思いが通じたのか、選手が真新しいユニフォームに身を包んでピッチへと入場すると、そのタイミングと同時に空が明るくなり、まるで選手たちに照明があてられたようにも見えた。

 スターティングメンバーには、山郷のぞみ(浦和)、DF近賀ゆかり(日テレ)、矢野喬子(浦和)、岩清水梓(日テレ)、鮫島彩(マリーゼ)、MF右に大野忍、澤穂希と宇津木瑠美(日テレ)、左に宮間、ツートップにはいずれも浦和の北本綾子と安藤梢が入った。
「今回はチャレンジしたいことを選手たちにいやってほしい(佐々木則夫監督)」という思いのもとむかえた試合。前半は、「状況を見ながらパス出しのタイミングを感じながらあわせて行かなくてはいけない。タイミングが今後の課題。(佐々木監督)」というように、なかなかうまく前線にボールがつながらないというシーンも多くみられたものの、“トライ”を続けた選手たち。
後半に入ってからは、メンバーを交代するごとに、ツートップの組み合わせを変えて試み、同じく中盤の組み合わせ、配置もそのたびに変わっていった。6人の交代枠をすべて使い切った指揮官は、「後半になって相手が疲れてきたところで(狙いが)具現化してきたところも多少あったが、まだ始動して1週間なので今後(経験を)活かして東アジア大会につなげて、ステップにして5月のアジア予選、W杯と進めて行きたい」と試合を振り返った。

「W杯のチャンピオンを目指そう」と、今回の合宿、最初のミーティングで伝えた佐々木監督。それを聞き「気持ちが引き締まったし、このチームならやれると思う(安藤)」と、ひとつの大きな目標に向かって、気持ちをひとつにして、再スタートを切った。

 常にその先頭にはキャプテンマークを巻いた澤の姿があり、リーダーとしての絶大な存在感を見せた。試合前のロッカールームでは、「キャプテンとしては、みんな言わなくてもわかっているからあまり多くは言ってないけど、“今日は絶対勝とう!”って言おうと思ったら、間違えて“勝点3とろう”って言っちゃって…何の勝点だよって感じだよね。恥ずかしかった」と笑い飛ばした。試合に関しては、「まだまだ、まったくだめだね」というのが彼女の試合後の第一声だ。
そして、髪の後ろが少しだけ金髪になっていた部分をなびかせていた宮間。「金髪なところは、アメリカのチームメイトにやられたんです。次、アメリカに帰るまでこれじゃないと、またなんかやられちゃうからこのままにしているんです」と笑い、アメリカでの充実ぶりがその表情からもうかがえた。ピッチの中では、間違いなく“今後のなでしこジャパンの柱”である姿を、はっきりと証明してみせた。
 北京五輪には行けず悔し涙を流した山郷は、「うれしいなんて暢気なことはいってられない」と厳しい表情を見せ、今後の競争に打ち勝っていきたいという強い思いを語る。
フルメンバーの中でスタメン出場した鮫島は「最初スタメンって聞いて、正直プレッシャーはありました」と穏やかな表情を見せたが、「でも、これからも左サイドバックは私がスタメンでいられるように」と、その言葉からは“ポジションをとってみせる”といった決意が伝わってくる。

ここからは、チームとして高みを目指すと同時に、それぞれのポジション、ピッチに立つための競争が繰り広げられる。まさにスタートラインに立ったばかり。
試合を終えた選手たちは、より一層気持ちを強くして、それぞれ帰路についていった。

 「世界の頂点を目指して」。
なでしこジャパンは、あらたな目標にむけて、歩みだした。

以上
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