11月14日（土） 国際親善試合
なでしこジャパン 2 - 1 ニュージーランド女子　（13:00／駒場／2,466人）
得点者：43' 宮間あや（なでしこジャパン）、58' 大野忍（なでしこジャパン）、92+' C.キャンベル（ニュージーランド女子）

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●佐々木則夫監督（なでしこジャパン）：

「Ｗ杯のチャンピオンを目指そうという決意のもとでキャンプを行ってきて、今日の試合がそのスタートということで、思い入れのある親善試合だった。

北京でも守備の連動性などを中心にやってきたが、攻撃の部分でお互いの意識をあわせたなかでやらないといけないという北京の反省をもとにスタートしたゲームだった。
前半は、ボールを動かしながら仕掛けていくというのをトライした中で、なかなかタイミングがつかめなかった。後半になって相手が疲れてきたところで（狙いが）具現化してきたところも多少あったが、まだ始動して1週間なので今後（経験を）活かして東アジア大会につなげて、ステップにして5月のアジア予選、W杯と進めて行きたい」

Q：チャンピオンを目指そうと選手にあえて伝えた意図は？

「北京でもベスト4を目指していたが、目標を達成したら後半になって踏ん張れなかった。これは選手だけではなく、私の工夫も足りなかった。
ベスト4を目指してベスト4になったというのはよかったかもしれないが、他のメダルとをった国はチャンピオンを目指していた。国際ランキング6位まできたら、我々もチャンピオンを目指してスタートしようという結論に達した。選手にも意識を高めてもらえたらと思う」

Q：安藤梢選手（浦和レッズレディース）と北本綾子選手（浦和レッズレディース）の2トップでスタートしたが、中盤とのタイミングが合っていなかったようにみえたが？

「状況を見ながらパス出しのタイミングを感じながらあわせて行かなくてはいけない。タイミングが今後の課題だと思う。今日は緊張もあったり、ボールの走りも早かったということもある。
レッズレディースのFWで今シーズン非常に得点を挙げている2人のコンビでどれだけの形ができるかもテストだったし、後半はベレーザの2トップを使いながらどれだけの形ができるかという感じで、2人のグループというもののなかで、どれだけの形ができるかも検証もしたいということで、ああ言った形で試合をスタートした」

Q：鮫島彩（TEPCOマリーゼ）をスタメン起用したが、近賀ゆかり（日テレ・ベレーザ）に比べて上がりが少なかったように思うが？

「鮫島はよくやってくれたと思う。彼女が上がったタイミングはよかったと思っている。ほとんどいいタイミングでクロスをあげられた。キャンプではなかなかつかめていなかったが、今日は悪くなかった。今日の鮫島のサポートのタイミングには満足している」

Q：先ほど『新しいことにチャレンジする試合だった』と言っていたが、具体的には？

「日本はボールを動かすのがうまいと言われているが、満足できないところもある。ボールに関わってはいるが、前線とのタイミングとかイメージを共通したなかでスペースができた時に、糸口をもってインに入れて、インに入れたら仕掛けのスイッチだということで、そこでまたサポートするということ。アイディアを失ったときには、もう一度相手の自陣でしっかり動かしながら次を狙うと言ったメリハリをイメージさせた。

クロスにいれればいいのではなくて、今日のように大きさのあるDFラインにパッと入れても跳ね返されてカウンターもあるので、テクニックとコンビネーションを活かしてペナルティーに侵入したり、アーリークロスはタイミングよく狙い付けるということで、いままで以上に今日はこだわっていこうと思っていた」

Q：ニュージーランドの監督が、世界チャンピオンになるには体格も重要と言っていたが？

「次のW杯は再来年。再来年までにいくら牛乳を飲んでも大きくなれないので（苦笑）、日本らしいサッカーのなかで大柄ではありえないアジリティ、日本の良さを生かして、もっと緻密にロスなく、守備についても90分フルに動けるだけのものを準備したい。そのなかで世界のトップ近づけると思う。
下の年代からも非常に質の高い選手が増えているので、日本は日本らしくやりたいと思っている」

以上