前節、札幌に勝利した直後のプレスルーム。順位表を眺めながらの会話が、にわかに活気だちます。
「これって、次節に昇格もあり得るのでは?」
残り3試合(第48節終了時)で3位以内を確定させるには、通常は4位との勝点差を10以上に広げる必要があります。しかしよく調べてみると、第49節に甲府対湘南という直接対決が控えているため、実際にはこの「勝点差10以上」という条件が単純に当てはまる状況ではありませんでした。そして出た結論―仙台の勝利&甲府と湘南がそれぞれ引き分け以下で、仙台は3位以内確定。不意に沸いた次節決定の可能性に、何となく狐につままれているような感覚になりましたが、実はその感情、あれから2週間たち、水戸戦を前日に控えた今も、あまり変わっていません。
きっとそれは「昇格」を全く意に介していない、選手たちの姿を見ているから、という理由もあるのでしょう。昇格の話題を振っても「どういう気持ちになるんでしょうね、本当に分からないです」(梁勇基選手)とか「今はまだ、その話はやめておきましょう」(菅井直樹選手)とか、良く言えば冷静、言い換えれば淡々としたリアクションしか返してこないものですから、なおさら「あれっ、本当に次で決まることもあるの?」という感じなのです。
とはいえ一応、次で3位以内を確定させる可能性があるのは、何度検算をしても間違いのないところ。仙台が過去5年間成し遂げることのできなかったタスクをクリアする、その直前まで来ているのは確か。
だからこそ明日8日、仙台サポーターは大挙してアウェイに押しかけるのです。2001年の西京極に2000人、昨年のヤマハには4000人。次の新装K'sスタに向かうのは果たして何人か。片道1000円の高速道路利用で4時間もかからない(ひょっとすると仙台サポーターの車で渋滞して遅延…ということもあるかもしれませんので、向かう皆さんは余裕を持ったスケジュールでの旅を)水戸なんてとても遠いとは言えず、アウェイ側スタンドはとっくの間に完売、仙台サポーターの実数は諸説入り乱れ、ふたを開けてみないと分からないような状況ですが、無理もありません。
クラブや選手たちがどんなに平静さを保っていたとしても、長年仙台の苦難を見続けてきたサポーターは、万に一つでも「悲願成就」の可能性がある限り、いてもたってもいられない心境なのです。
仙台、甲府、湘南の勝ち、引き分け、負けの組み合わせは、3の3乗で27パターン。そのうち仙台の3位以内確定は4パターン。確率的には決して高いとは言えませんが、ともかくまずは仙台の勝利が絶対条件。しっかり目の前の試合を戦い抜いた後でもし歓喜が訪れた際、冷静だったはずの選手たちがどうなってしまうのか、サポーターの感情はどういう針の振れ方をするのか…様々な期待を胸に、いざ水戸への旅へ。
以上
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