11月8日（日）J2 第48節 岡山 vs 岐阜（19:00KICK OFF/岡山）
スカパー！生中継 Ch183 18:50〜（解説：佐藤慶明、実況：川崎祐一、リポーター：守口香織）
勝敗予想ゲーム | 皆の投稿で作るスタジアム情報
----------
シーズン終盤に来て、両チームともに7戦連続、勝利から見放されている。岐阜は7戦のうち引き分けが2戦。残る5戦はすべて1点差での負けだ。崩されるシーンはないが、決定力不足で勝ちきれないゲームが続いていたところで、天皇杯3回戦で、浦和を破った松本山雅と戦った。第40節・水戸戦からゴールのなかった佐藤洸一と西川優大は、第46節・愛媛戦でゴールを決めた後、このゲームでも揃って得点。4-1と快勝し、天皇杯ベスト16進出を決めている。このゲームでの収穫はやはり、自分たちのやり方を貫いたプレーで得点を決め、さらに追加点を重ねたことだ。この時期に重要な、充実感を噛みしめたはずである。

岡山は、第47節・草津戦に1-2で敗れた翌日、サテライトリーグで控え組が大分と対戦。また11月頭にＣ大阪とトレーニングマッチを行うなど、2週間強のリーグ戦インターバルを有意義に活用した。またこの間、今季2度目の2日オフがあり、心身のリフレッシュも叶ったはずである。手塚聡監督は、主力組とサブをシャッフルして戦った2つのゲームで、自分たちの戦い方を改めて確認し、同時に、怪我人の多いチーム状況のなかで機能する選手の新たな組合せについても確認を行なったという。

岐阜については、運動量と高さのある2トップと、バランサー・橋本卓を警戒する。佐藤、西川と嶋田正吾、永芳卓磨、菅和範の中盤との連係は洗練されていて、ワンタッチパスを駆使してゴールに迫る動きは、捉えづらいものとなっている。岡山としては、流動的な岐阜の動きをケアしながら、カウンターを仕掛けてシュートで終わる形を作っていくことが第一の課題だ。

岡山は高さのある三木良太の１トップで、9・10月のほとんどのゲームを戦ってきたが、第46節・東京Ｖ戦で捻挫した三木は、今節も出場は難しい。このゲームで1トップを務めるのは、前節・草津戦に続いて、青木孝太となる。その青木との好連係が期待できそうなのが、サイドハーフの妹尾隆佑。入れ替わる岡山のトップに対しても「それぞれの選手の特長を生かせるように」プレーする妹尾だが、彼に対するマークは以前に増して厳しく、そのマークをかいくぐる判断とチームの連係が必要となる。

岡山の最終ラインは、現在、センターバックの木村允彦、サイドバックの玉林睦実が負傷で離脱。金廣閔が約5ヶ月間の負傷長期離脱から復帰し、大分とのゲームで90分間プレー出来たことは嬉しいニュースだが、コンビネーションには、若干の不安がある。しかし、「辛抱強さを発揮して、シンプルに中盤にボールを預けることを考える」と言うセンターバック・野本安啓は、体を張って岐阜の２トップをおさえることに全力を注ぐ。「動き出しから、次の次まで考えたプレーを心がける」と話すサイドバック・尾崎雄二をはじめ、連敗のマイナスイメージを払拭した岡山がどこまで本来の力を取り戻し、見習うべき先輩である岐阜を相手に、力を出し切れるかが見どころだ。

以上

2009.11.06 Reported by 尾原千明