スカパー！生中継 Ch308 18:25〜（解説：川勝良一、実況：西岡明彦）
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■リーグ戦上位クラブ 直近3節の試合結果と次節対戦相手
| 第28節 | 第29節 | 第30節 | 第31節 | 第32節 | |
| Ｇ大阪 | ○4-1 大宮 | △2-2 広島 | △0-0 横浜FM | 京都 | 清水 |
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☆京都側プレビューはこちら
今年最後の『関西ダービー』はホームに京都を迎えての一戦。天皇杯３回戦を挟んだため、Ｊ１リーグの試合は２週間ぶりの開催だが、残り４試合で確実に『タイトル』に近づく為にも、『勝点３』が欲しいのは言うまでもないこと。「残り試合を考えても、引き分けではなく、絶対に勝点３を獲らなければいけないゲーム。ホームで試合が出来るし、この一戦をここから『タイトル』に近づくための弾みにしたい」と話したゲームキャプテン・DF山口智の言葉通りに。
そのために求められるのは『得点』だ。
前節の横浜FM戦では公式戦５試合ぶりのスコアレスドローを味わったＧ大阪だが、その直後の天皇杯３回戦・福岡大戦では６−１と圧勝。大学生相手だということを考えれば、勝利もスコアもある意味当然の結果だが、この一戦ではMF遠藤保仁によるフリーキックに始まって、FWルーカスのハットトリック、両サイドバックのDF加地亮、DF下平匠が点を挙げるなど、FWだけではない『新たな攻撃力』を見出すことが出来た。もちろん、これをそのままＪ１クラブ相手に出来るとは思えないが、それでも引いた相手に対して「純粋に点を獲る、ということだけを考えればいいイメージトレーニングは出来た」とDF加地は言う。今回の京都は、その福岡大同様、相手に合わせたサッカーをしてくるチームであり、アウェイ戦だということを踏まえても『守備的』にくるのは必至だが、だからこそ、西野朗監督が常に求め続けている前線だけに頼らない『２列目、両サイドが積極的に絡んだ攻撃』が求められる。全員でしっかりとボールと人を動かし、京都の壁を切り崩したい。
「ある程度、引かれる可能性もあるだけに、緩急のある攻撃が大事。奪った瞬間に速く攻めることが出来れば相手も崩れてくるし、そこからスペースも見出せる。しっかり相手を揺さぶりながらゴールをこじ開けたい（MF佐々木勇人）。」
ただ、点を獲りたいと思うあまり、前がかりになり過ぎて、カウンターから失点、というのは気をつけなければいけない部分。特に京都のカウンターの鋭さを思えば尚更、だ。実際、後半戦に入ってからの、結果が伴った安定した戦いの背景には、前半戦には乱れることの多かったチームとしての『守備意識』の徹底が挙げられる。だからこそ今節、ポゼッションはとれる試合になることが予測されるとはいえ、その中での『守備』を今一度徹底する中で試合を進めたい。
「京都の柳沢さんの気の利いたプレー、林選手、ディエゴの個の鋭さを思えばこそ、不用意にカウンターを食らうことだけは避けたい。もちろん、どこかで無理、チャレンジをしないと点は獲れないし、勝てないだけにあくまで『獲りにいく』姿勢は大事だけど、前線を含めて守備を怠っては獲れるものも獲れないと思うので。しっかり全員で気持ちを揃えて戦いたい（DF山口智）」
この終盤戦において、選手個々の契約の話が聞こえ始めるのは毎年のことだが、Ｇ大阪も例に漏れず。１１月４日にはチームきってのムードメーカーであるFW播戸竜二と来季の契約を延長しないことが本人のブログで伝えられた。それも含め、チームには目には見えない『揺れ』がある時期であるのは事実だが、その一方で「バンさんのためにもみんなでＪリーグを獲りたい（FW山崎雅人）」という声が聞かれたり、また口にはしないまでも、胸に秘めた熱い思いを抱いて戦っている選手もいて、それがチームの見えない『エネルギー』になっているのも事実だ。いや、今は後者…つまりは、FW播戸自身も何度も口にして来た「Ｊリーグのタイトルが欲しい」という言葉をチーム全員で実現するために、チーム内で起きている全てのことを『エネルギー』にかえて、チームは一つになっている。だからこそ、最後まで勝って、勝って、勝って、勝って――。その先にある奇跡を信じて戦い続けるのみ、だ。
「勝利のために求められるのは先制点。京都でのアウェイ戦は追いかける展開になってしまったけど、今回はしっかり先手をとって優位に進めたい。ここで離されたら終わる、というくらいのつもりで戦う。
ガンバが勝ち続ければ、絶対に何かが起きる（MF遠藤保仁）」。
以上
2009.11.07 Reported by 高村美砂
