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【第89回天皇杯3回戦 大分 vs 千葉】レポート:互いにミスを連発。ドタバタした試合は千葉に軍配。(09.11.02)

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11月1日(日) 第89回天皇杯3回戦
大分 2 - 3 千葉 (13:00/九石ド/5,010人)
得点者:28' 工藤 浩平(千葉)、68' 米倉 恒貴(千葉)、77' 金崎 夢生(大分)、86' 米倉 恒貴(千葉)、89' 金崎 夢生(大分)
天皇杯特集

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「ドタバタしたゲームになった。口を開くと課題ばかり出てしまう。下位争いをしているチームの試合だ」(千葉・江尻篤彦監督)
「ミスが多かった。自分たちで問題をつくった。この試合のミスは10試合分のミス。こんなに多くてはいい試合はできない」(大分・ポポヴィッチ監督)
と、両指揮官が試合後に振り返ったように、J1リーグ戦17位と18位のチームの対戦は、今季の低迷がうなずけるような低調な試合だった。
 
両チームとも序盤からパスミス、トラップミスとイージーミスが目立った。ホームの大分は、最終ラインでパスを回し、攻撃のスイッチを入れるはずのタテのパスが乱れボールを前に運べない。一方、千葉は相手のミスからチャンスを得るも、攻撃に移るファーストパスの精度が低く、ボールを奪い返される。功守の入れ替えは頻繁にあったが、その要因が互いのミスとあって試合は締まらず時間が流れた。得点が動いたのもミスからであった。互いに決定機をつくれずにいた前半28分。千葉のロングスローを和田拓三が頭で後ろに流すと、数的に有利であった大分の守備陣はセカンドボールに誰一人反応できず工藤浩平に簡単に押し込まれ先制点を許した。

1点のビハインドを負った大分は、後半開始時に前田俊介をフェルナンジーニョに代え、58分には深谷友基を坪内秀介に代え反撃を試みる。ただ、組織的な守備を構築し、ボールの奪いどころを定めた千葉のカベを崩すことはできなかった。68分にはハーフライン付近で米倉恒貴にインターセプトされ、そのまま右サイドを独走され2点目を献上。大分はこれで目が覚めたのか、ようやくエンジンがかかる。74分にDFラインの裏を狙った金崎夢生に藤田義明のロングパスが通りチャンスをつくる。シュートはバーのはるか上を通ったが、その3分後には、同じように自陣からのパスでエジミウソンを経由し金崎につながると、今度は冷静にゴール隅にボールを流し込み1点差に追い上げた。サポーターの声援に後押しされ追い上げムードが高まると、ポポヴィッチ監督はケガで長期離脱していた森島康仁を投入する。「見せ場だ。復活ゴールを決めてこい」との指揮官の言葉に奮い立った森島は前線で身体をはり、起点となる。完全に大分ペースとなったが、CKで痛恨のミスを犯す。キッカーを務める東慶悟と金崎の間で密約されていたはずのトリックプレーが不発。敵を欺くはずのプレーに味方が騙され、カウンターから追加点を奪われる。終了間際に金崎がミスを帳消しにしようと2点目を奪うが時すでに遅し。その数秒後に試合の終了を告げるホイッスルが鳴り響いた。

J1リーグ戦で14戦勝ちなしの千葉は、相手のミスからではあったが効率よく得点を重ね久しぶりの勝利。「ウチもボールを奪ってからのミスが多かった。もっと自分たちで考えないと何も変わらない」と坂本將貴は話したが、勝つしかJ1残留の道がない次週以降のJ1リーグ戦に自信を取り戻せたはずだ。今日のように組織的な守備が機能すれば、前線にタレントが揃っているだけにカウンターで望みどおりの結果を残せるだろう。
それに対して、この日の大分は「足元でつなぐ意識が高く、互いの距離も離れ過ぎていた」(金崎)。藤田は「セカンドボールを埋め切れなかった。集中力が足りなかった」。西川周作は「パスミスから自滅した。引いた相手を崩す攻撃ができなかった」と反省した。今季の公式戦はリーグ戦のみとなった大分は来季につながるよう修正して、残りの公式戦できっちり修正してほしい。

以上


2009.11.02 Reported by 柚野真也
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