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【第89回天皇杯3回戦 大宮 vs 仙台】レポート:J2仙台相手に悔しい敗戦、大宮はACL出場権獲得という目標を逃した。(09.11.01)

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10月31日(土) 第89回天皇杯3回戦
大宮 1 - 2 仙台 (15:00/NACK/5,489人)
得点者:27' 中島裕希(仙台)、37' マト(大宮)、102' 梁勇基(仙台)
天皇杯特集
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やりきれなさの残る敗戦だった。「もったいない負け方」と振り返ったのは石原直樹だったが、その通りだろう。試合全体を通して、決して仙台にチーム力も個人の力も劣っていたわけでもないことは明白だった。相手指揮官手倉森誠監督が「一体感の大切さをこの一戦で知った」と振り返っているくらいだ。大宮がJ1の強豪と戦う時のような「かなわないかも」というような試合ではなかった。

試合の早い時間帯には大宮は確実に試合を支配していた。ただ、その時間帯に得点をしたのは仙台だったということ。「先制されたのが痛かった」とも石原は言う。その後追いつきはしたが、結局は延長に入り、突き放されてしまう。ノックアウト方式ならではの高揚感に満ちた試合だった。延長戦に入る前のピッチとスタンドの一体感は、得がたいものであるようにも感じられた。
それだけに、やりきれない、もったいない敗戦だった。この敗戦で大宮は年間の最大の目標だった来季のAFCチャンピオンズリーグ出場権獲得を逃した。リーグ戦の順位、上位との実力差という現実を鑑みると確かに少し遠い目標ではあったが、それでも完全に絶たれてしまったことに、ミックスゾーンにはがっくりとうなだれる選手が続出した。

試合を振り返っていきたい。大宮は予想通りの布陣だが、前線のラファエル、石原、内田智也、ドゥドゥが流動的に動き回り、結果的にラファエルとドゥドゥが多くの時間帯で2トップを形成し石原が右に流れた格好をとった。一方の仙台も通常通りの4−4−2で試合に臨む。前半、ペースをつかんだのは大宮だった。J1との試合ではあまりみられないほど、中盤でボールを回すことができ、敵陣でのプレー時間が長かった。仙台は奪って速く2トップにボールを入れてくるものの、あまりにも拙攻でペナルティエリアから遠く離れた所からのシュートしか放つことができないでいた。

それでも、相手守備ラインは低く大宮攻撃陣が崩せずにいるうちに、セットプレーから失点してしまう。27分、ペナルティエリアからやや左外から放たれた梁勇基のフリーキックに冨田晋伍が頭で合わせ、一旦はポストに跳ねられるもこぼれ球を中島裕希が左足で押し込んだ。
大宮が苦手とする、引かれた相手+相手の先制点。イヤな予感が漂う。ただ、わずかその10分後に内田がドリブルでしかけPKを得ると、マトがきっちり決めて同点とし、そこで前半は終了する。

後半に入っても、大宮が攻め込む。6分には、ラファエルのドリブルから右サイドを駆け上がった石原がグラウンダのシュートを放つも枠の左に。29分にはパクウォンジェのパスに石原がバイシクルシュートを見せるもこれはGKの正面。ビッグチャンスはロスタイムのセットプレー。橋本早十の左足から繰り出されたフリーキックをマトが逆サイドで折り返し中央でパクウォンジェがヘディングシュート。これが、力んだのか、狙いすましすぎたのか。大きく枠をはずれてしまい、試合は延長戦へと突入してしまう。

ここでも仙台は決して、ペースを握るわけではないのだが、大宮はやはり攻めきれずにいた。一言でいえば決定力不足。奮闘する前線に対し、この日は中盤の出来がいまひとつだった。ヨコパスが増え、パスミスも少なからず生まれた。そうこうしているうちに、延長前半12分、またも梁勇基のフリーキックが今度は直接吸い込まれる。リードされてしまうと、やはり大宮は手も足も出ず、このまま試合は終了した。

冒頭にも述べたが、試合を通してペースは大宮にあった。それだけに悔しくもったいない敗戦だ。「切り替えたい」と話す選手たち。リーグ戦で残る目標は残留を確実にするということだけだが、きっちりとノルマをこなし来季につなげるための悔しさだったと思えるようにする必要がある。

以上
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