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【第89回天皇杯3回戦 新潟 vs 横浜FC】レポート:新潟が3得点で横浜FCに逆転勝ち。ホーム戦4カ月ぶりの勝利。(09.11.01)

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10月31日(土) 第89回天皇杯3回戦
新潟 3 - 1 横浜FC (15:04/東北電ス/7,733人)
得点者:8' 難波 宏明(横浜FC)、17' 松尾 直人(新潟)、28' 矢野 貴章(新潟)、89' マルシオリシャルデス(新潟)
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新潟が3-1で横浜FCを下し、4回戦進出を決めた。0-1とリードされた前半17分に松下年宏のコーナーキックを松尾直人がボレーで決めて同点、28分には内田潤のクロスから矢野貴章が決めて逆転した。試合終了間際にはマルシオ・リシャルデスのゴールでダメ押しした。
横浜FCは前半8分に難波宏明のゴールで先制し、その後も連動した攻撃でチャンスを作ったが追加点を奪えず。要所で相手な形を作られ失点を重ねた。

矢野はホッとしたような笑顔を見せた。前半28分、右サイドの内田潤からグラウンダーのクロスが入る。中央にタイミングよく走り込むとワンタッチで流し込んだ。「内田さんからいいボールが入ったので、枠に入れようと意識した」。矢野自身、天皇杯では2回戦の奈良クラブ戦に続くゴール。開始8分に一瞬の隙を突かれて先制された。その後、慌てることなく立て直した。エースが落ち着いて決めた勝ち越し点が新潟の勝利につながった。
新潟にとって、公式戦では2007年のリーグ戦第31節F東京戦(2-1)以来の逆転勝ち。ホーム戦勝利は、6月28日のリーグ戦第15節名古屋戦(2-1)以来、4カ月ぶり。「勝ててホッとした」。同点ゴールを決めた松尾が言うように、まず結果を残すことが大切だった。

リーグ戦で、新潟は2連敗中。第29節浦和戦、第30節神戸戦といずれも0-1で敗れた。形を作りながらも決定機を逃す、または、いい流れになりながらミスでボールを奪われるなど、攻撃面では要所で詰めの甘さが顔を出し、自滅するケースが続いた。リーグ戦の合間の天皇杯。自分たちの形で得点を決めることで、リーグ戦への弾みをつけたかった。

この日の3得点はチームが積み上げてきたパターンからだった。松尾の同点弾はコーナーキックから、「思い通りだった」と内田が言う逆転ゴールは、サイドチェンジから突破し、短くパスをつないでクロスを入れる流れから生まれた。ロスタイムのマルシオ・リシャルデスのゴールはボールを奪ってからのカウンター。「リーグ戦の連敗中も、自分たちの流れはできていた。そこに結果がついいてきた」。同点ゴールをアシストした松下は、得点という結果が伴ったことに安堵した。

もっとも、課題が見えたことも確か。後半は中盤から前線へのつなぎにつまずき、ボールを奪われる場面も。前線からのプレスも甘くなった。鈴木淳監督は「起点を作ってボールを奪われないこと、相手守備の背後を狙った動きが必要」と改善点を指摘した。4回戦進出、上位争いに食らいついているリーグ戦に向けて、やるべきことが整理された勝利だった。

横浜FCは持ち味を発揮した。前半8分、左サイドから片山奨典がクロスを入れる。逆サイドの難破宏明が新潟の最終ラインの足が止まったところを逃さずに飛び出し、GKと1対1に。あっさりと先制点を決めた。この後も度々、クロスに対して飛び出す形でチャンスを作った。

「GKとDFの後ろを狙う」(樋口靖洋監督)作戦は攻撃のアクセントになった。ただ、先制点の後の1点が遠かった。後半はカウンターからゴール前に攻め込むが、フイニッシュまでの精度を欠く。守備は積極的にボールを奪うことができていたが、要所でマークが外れるなど、J1相手に隙を与えたことが致命傷になった。

結果は別れたが、ともに収穫と課題を手にした一戦になった。

以上

2009.11.01 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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