本文へ移動

今日の試合速報

夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!
夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!

J’s GOALニュース

一覧へ

【第89回天皇杯3回戦 磐田 vs 鹿体大】レポート:後半終了間際に同点劇を演じられた磐田。苦しみながら延長で鹿屋体育大学を振り切る(09.11.01)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
10月31日(土) 第89回天皇杯3回戦
磐田 3 - 1 鹿体大 (13:04/ヤマハ/2,358人)
得点者:16' 那須 大亮(磐田)、89' 中筋 誠(鹿体大)、91' イ・グノ(磐田)、119' 前田 遼一(磐田)
天皇杯特集
----------

「見ての通り厳しい試合。精神的に教訓になる試合だった。1−1で延長戦に入り、気持ちを入れ替え、まじめに集中した」
試合後のイ・グノの言葉が、この日の磐田の戦いぶりを象徴していたかもしれない。
後半終了間際、一瞬の隙を突かれ、鹿屋体育大学に同点とされた磐田。延長でこそ違いを見せ、3−1と勝利したものの、懸命な戦いを見せた学生に苦しんだ印象は強い。

16分、CK崩れから那須大亮の見事な左足ミドルが決まった際には、磐田があっさりと勝利を手にするかに思えたが、そううまく事は運ばなかった。後半は負けられないという思いからか、慎重過ぎる戦いに終始した磐田。終盤は疲労も目立ち、前線と最終ラインが間延びし、そのギャップを鹿屋体育大学に突かれた。

鹿屋体育大学の同点弾は89分、前線で体を張り続けたFW中筋誠がペナルティエリアの外から振り向きざまに放ったロングレンジからのシュートで生まれたが、驚きはなかった。前半はシュート1本、CKゼロと攻撃が作れなかった鹿屋体育大学だが、後半はシュート6本、CK4本と磐田以上の数字を残すなど、序盤の失点に崩れることなく、最後まで走り負けない戦いぶりが光った。
延長では、さすがに両者の差が出た。それまでまるで眠っていたかのように消えていたイ・グノは突然スイッチが入ったかのように動き出すと、延長前半1分には村井慎二の左クロスに合わせて決勝弾。前線で孤軍奮闘の観があった前田遼一も、終了間際にこの日7本目のシュートでようやくゴールネットを揺らした。

「モチベーションや入り方に問題はなかったと思う。油断や集中力が切れるというよりも、ミスからリズムを失ってしまった」
柳下監督は2回戦(vs高知大)に続く学生相手の試合にもモチベーションに問題はなかったとしたが、やはり普段のリーグ戦とは勝手が違ったのだろう。延長に入り、突如としてスイッチを切り替えたイ・グノの動きっぷりは、それを象徴するかのようだった。
磐田にとって、最大の収穫は「次のラウンドに駒を進めたこと」(柳下監督)。右足内転筋を傷めた西紀寛に代わって、松浦拓弥が右MFで今季初先発したが、アピールしたい気持ちが空回りしてか、得意のドリブルは相手の網に引っかかり、効果的な突破は影を潜めた。右ひざの故障が癒え、先発も期待された上田康太は、62分から成岡翔に代わって途中出場したが、「体力は問題ない」としながらトップコンディションに戻るにはもう少し時間がかかることを証明する内容に終わった。
勝利したなか、心配事を加えれば、GK八田直樹が負傷で途中退場を強いられたことも挙がる。

一方で、鹿屋体育大学は相手のミスやGKのファインセーブもあって、延長戦まで勝利の可能性を残すなど、見事な戦いを披露。決勝弾を挙げた国見高校(長崎)出身の4年生FW中筋は、進路未定のなか、「Jリーグでやりたい気持ちはある。(天皇杯は)アピールの場」で、ゴールという結果を手に。柳下監督も、名前こそ挙げなかったものの「数人の選手はウチにとって脅威となっていた」とした。
2回戦の徳島戦( /jsgoal_archive/game/2009/20099999998320091011.html )ではハットトリックをマークした1年生MF桃井宏和も、ゴールこそなかったが、随所に鋭い動き出しが光っていた。
3−1と最後は順当な結果となったが、磐田にとって、スコアほど楽な試合ではなかった。ただ、これが天皇杯ともいえるのだろう。

以上
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/07/29(月) 00:00 ハイライト:岐阜vs鳥取【明治安田J3 第23節】