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【J2:第44節 愛媛 vs 熊本】レポート:積極性を欠き、数的優位を生かせず勝点1にとどまった愛媛。最後まで熊本の守備を崩し切れず不完全燃焼に終わる(09.11.01)

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10月31日(土) 2009 J2リーグ戦 第44節
愛媛 1 - 1 熊本 (14:04/ニンスタ/2,372人)
得点者:34' 木島良輔(熊本)、60' 大山俊輔(愛媛)
スカパー!再放送 Ch186 11/2(月)11:30〜(解説:サカクラゲン、実況:堀本直克、リポーター:重橋秀香)
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勝てなかった愛媛、そして負けなかった熊本。この試合を一言で表すとしたら、こうだろう。前半、先にリードを許したのは愛媛だったが、熊本は43分に市村篤司が2枚目のイエローカードを受けて退場。後半の45分間、愛媛が数的優位に立って反撃を試みる展開となった。

しかし、バルバリッチ監督が「後半も受動的なプレーというのが続いてしまった」と嘆いたように、積極性を欠いた愛媛。サイドチェンジを繰り返して熊本の隙をうかがおうとしていたのだが、なかなか縦にボールが入らない。わずかシュート1本に終わった前半に続き、後半にトップ下に入った横谷繁にもボールを預けられず、一方で前線では4人の選手が横一線に並ぶ状態。確かに熊本の最終ラインにプレッシャーを与えてはいたが、崩していくような動きにはつながっていかなかった。

そんなもどかしい展開が動いたのは、後半10分に大山俊輔が投入されてからのこと。永井俊太と交代した大山は、同じポジションに入るのではなく、渡邊一仁とボランチに並ぶ形で1つ下がったポジションに。そこから上手くボールを散らし始め、逆に三上がオーバーラップをするスペースも作り出したことで愛媛がようやく数的優位を生かせる状況を作りはじめた。そして同点ゴールが生まれたのも大山から。右サイドに大きく展開すると、その後はもう一度サイドチェンジを入れて、左サイドから田中俊也の折り返しを再び大山が受けるとワンタッチでディフェンスをかわし、ゴール右に流し込んだ。

ただ、バルバリッチ監督の采配が奏功したのもわずかな時間。同点ゴールを決めた直後の後半19分、23分、24分と迎えたチャンスでもゴールを決め切れずに時間が過ぎると、宇留野純、山内祐一と攻撃的なカードを切ってきた熊本に反撃を許し始める。「ほんとは突破したかったけど、難しかったのでとられないプレー、時間を作ろうとした」という藤田俊哉に起点を作られ、むしろカウンターの脅威にさらされるようになった。

結果的にはその後、どちらのチームにもゴールが生まれることなく、両者、痛み分けのドローでタイムアップ。「相手を引き出すゲーム運びができなかった」と同点ゴールの後は崩しきれなかった大山が悔やんだが、どちらかといえば彼が出場する以前から愛媛には問題が多すぎた。「攻撃のシーンでも守備のシーンでも受け身に回ってしまった」とバルバリッチ監督は語ったが、リスクを負って攻めるのでもなく、中途半端な連係ミスからボールを失い、先制点を奪われた代償があまりにも大きかった。

逆に、熊本にとっても不用意なファウルから数的不利な状況に陥り、勝点3を逃したものの、それでも状況に応じたプレーで対応。悔やまれるのは後半の立ち上がりから受け身に回ってしまい、耐え切れずに同点に追いつかれたこと。ただ、それも結果論で「愛媛が勢い付いて押し込まれる時間帯に持ち直した」と藤田も最低限の結果を残したことに及第点を与えた。熊本の各選手は「勝ちたかった」と漏らしたが、展開を考えればアウェイでの勝点1は評価に値する結果といえるだろう。
しかし、勝てなかった愛媛にとってはフラストレーションが溜まる勝点1に。チャンスを与えられて結果を出した選手、出せなかった選手の明暗も分かれたが、公式戦はあと4試合残っている。そして次節の横浜FC戦(11/8第48節)もホームゲーム。サポーターのためにも、そしてチーム内のサバイバルゲームに勝ち残るためにも、各選手はチームにとって何ができるのか、その役割を十分に考え、ピッチ上で表現しなければならない。

以上

2009.11.01 Reported by 近藤義博
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