10月31日(土) 第89回天皇杯3回戦
山形 0 - 3 明治大 (13:00/NDスタ/2,870人)
得点者:27' 三田 啓貴(明治大)、60' 山本 紘之(明治大)、85' 阪野 豊史(明治大)
☆天皇杯特集
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●小林 伸二監督(山形):
「今週と今日のウォーミングアップは観ててすごくステップが良くて軽いなという感じを受けてたんですけど、いざゲームに入ってみると、1点取られたところから重くなったって言うんですかね。後半は守備のところと球際のことを厳しく、アプローチ、球際を少し厳しく行こうということと、セカンドボールは十分拾えるということは当初から言っていたんですけど、一発で全部取れるとか、取れないからちょっと我慢して、じゃなくて、全部一発で取りにいくというところがリーグ戦ではあまりないんですよね。やっぱりちょっと雰囲気が違うというんですかね。天皇杯の怖さという。相手も初めてだし、能力も分からないというところでいくと、一発でいってしまう…。それが少し2点目の…3人とも一発で外されてるので、あのへんがちょっとやっぱり…取れればいいんですけど、取れないことがある。相手がうまいとかいうのじゃなくて、自分の状態的に一か八かのプレーをしてしまってるというところが残念だったなと思います。
2点目を取られた後は、リスタートも早くして取りたかったので、カウンターでを喰らってしまったというところでいくと、本当に完敗という形ですね。
リーグ戦が少し良くなってきて、この勢いで天皇杯もベスト8までは目指そうという話はしましたけど、今週1週間というのは少し、無理があったのかな。
(リーグ戦)4戦のうちにめいっぱいやってるところがあったなかでフルのメンバーを使っているので、外さずに新しい選手で、とは考えられなかったのでそれでやりましたけど、選手にとってはひょっとしたら不安定だったのかもしれない。明治大学がけっこうやるというのはわかってましたけど、ジャンプできるなと思ってましたけど、少し残念ですね。
とは言っても、天皇杯はもう終わりましたので、あとはリーグ戦4試合を、目標(勝点)40に向けて切り換えて準備をしていくということが大事だ。残念な結果になりましたけど、こういうことがあるということですね。いい準備をしてこういうことがないように、また今日の失点だったりメンタル的な動揺を次のゲームに生かして、しっかりアントラーズに対しては準備をしていきたいと思います」
Q:リーグ戦では相手に対して十分な対策を積んで戦っているという印象があるのですが、今回、明治大学に対する対策が十分だったのかということをお願いします。
「湘南のゲーム、東京代表(都決勝戦)の学芸大とのPK(まで行った試合)のビデオ、直近の(リーグ戦の)神奈川大学、駒澤大学、4つのビデオが手に入ってるんですね。そのなかから(スカウティング用の)ビデオをつくったり、それを観たりはしてるんですけど、昨日も自分で名前がポンポン出ないような状態ではあるんですね。でも少しずつできるようになると、今日はキーマンの久保がいなくて山本という(選手が出てきた)。運動能力が高いぞというのは情報はあるんですけど、なかなかそういうのが観れなかったり。都丸という8番の選手もそうなんですけど、ドリブルで縦のスピードがあるというのは観れるんですけど、そういう情報をプリントアウトしてるので、しっかり見るようにと、特にサブに来ると怖い選手になるので見ておくようにというのがスタートになったり。右のサイドバックの20番の日野選手とか、やっぱり知らないわけですよね。そうしたら、能力が高いんだなという……国見高校出身の選手なので、こっちを狙ったのかなとかいろんなことを考えたりして。いつもと変わらないような情報は取ってるんです、時間はかかりましたけど。ただ、ぶつかったことがないということですよね。関東リーグでかなりやっているということと、神奈川大学戦でメンバーを少し落として負けてるんですけど、うちのゲームに備えてきたというような情報は持っていたので、しっかり戦わなくちゃいけないなと。
あと、そういうサブ的な選手が出てくるのは各自でプリント持っていますから、(頭に)入れておいてくれというのは昨日から話をしてました。1回目のコーナーキックでパニクっちゃって点を取られたのが、ちょっとなんて言うんですかね、硬くなっちゃったのかなというか、負けられないから、球際だけがすごく強くてボールが回らないというのがちょっとあったのかなと。もう少しスムーズに回したり、くさびをスムーズに入れられればよかったなと思います」
Q:1点先制されたあと、明治大の守備が深くなったと思いますが、そのなかで攻撃の形がなかなかつくれなかったりとか、決定的なチャンスをつくれなかったというところの攻撃面に関して、どういった工夫をしたかったとかを教えていただけますか?
「1点取ったので、少し守備的になるというところでいくと、ビルディングアップがどうしても最終ラインでボールが回る、横、横に回るので、チャンスがあったらボランチに入れる、くさびを入れる。ボランチが不利だったらもうひとつセンターフォワードに入るという意識が要ると思うんですね。
それと、速く正確にというのが、コントロールして持ち出して、見て、パスなので、ボールは例えば左から右に行ってるんですけど、相手もそれに合わせて動いてるんですよね。今日はそういうところでいくと、できるだけ飛ばしたりという話をしていたんですけど、なかなかそれがうまくいかなかったですよね。そのビルディングアップについてはくさびを入れるということと、いつものビデオでいくと随分ボールサイドにスライドしてたんですけど、うちがちょっと広がった攻撃をするので、スライドするのを少し自分たちに合わせたような形だったんですよ。だからもっとサイドハーフが広がって縦を狙うか間を狙えということ。
それともうひとつは、越していく動きというのでボールサイドに人を集めてサイドチェンジが有効になるだろうということ。あとは、センターフォワードに入ったのに、ボランチがフラットで2人いるので、くさびが入ったときにボランチが1枚必ずサポートに行って、サポートの距離を短くしてスルーパスを出すようなイメージが前半ちょっとなかったので、そういうことを狙っていけという話をしたんですけど、なかなかうまくいかなかった。あまり、ポゼッションだったり、意図的に入ったのにタイミングよく潜るというのが、タイプ的にいないんですよね。それは課題なところであるし、リトリートされるとこういう現象になるというのはありますよね。清水戦でもそうですけど、そういうところは、まずやっぱりこういう形で失点をしたということが、そういう形になったと思うんですね。0-0だったりとか、チャンスがモノにできていたらそういうことにはならないので、そこがちょっと難しいところですよね。点を取られてリトリートされて、真面目なチームで堅いので。攻撃のほうが得意なチームかといったら、まだそこまでは行っていないチームなので、そこがうまくできなかったなと思いますね」
Q:最後、秋葉選手と廣瀬選手を交代しましたが、システムとしては変わりがなかったんですか?
「そうですね。(2枚目の)財前を入れたところでダイヤモンドにしたんですね。古橋、もしくは財前をトップにして、守備のときは絞って、攻撃のときは広がる、それはうまく行ったんですね。(相手の)ボランチが下がったので。押し込んだような状態にはできたんですけど、そこからもうひとつ、サイドハーフが中で受けたり外で受けて、もう1回外に出ていくとか、サイドバックが上がったりというところでは、何回か行くんですけどクロスがなかなかいい形で…。
いいボールだと中が合わなくて、中がいい状態だとあまりいいボールじゃなくてという形だったかなと思います。もうちょっと際のところで、惜しいなという感じにはリーグ戦ではなるんですけど、なかなかそうならなかったというのは、やっぱりある部分、明治大学の守備もしっかりしてたということだと思います。ただ、ビデオを観る限りでは、競ったらセカンドボールを拾えるぐらいかな、空中戦はそんな強くないかな、スペースに走ったらそんなに強くないかなというビデオのイメージだったんですけど、今日はすごく球際が厳しくて、取ったあとの1本目のパスを出すのも早くて、すごく集中してたなという感じがします」
以上
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