10月31日（土） 第89回天皇杯3回戦
清水 2 - 0 札幌　（13:00／アウスタ／5,101人）
得点者：0' 永井 雄一郎（清水）、20' 永井 雄一郎（清水）
☆天皇杯特集
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●長谷川　健太監督（清水）：

「苦しいゲームだった。というのも、リーグ戦で連敗して、何とか悪い流れを断ち切って、もう一度自分たちが前に進むために、今週いろいろ選手たちとも話をして、試行錯誤した中で、メンバーが変わったというのもあったかもしれないが、そういう中で何とかしようという選手の気持ちというところは、出してくれたと思っている。ただ、内容的に見たら、まだまだという内容のゲームだった。だが、結果というところが、悪い流れを断つにはいちばん大事だったと思うので、その結果をホームの日本平で出すことができたということは、本当によく頑張ってくれたと思っている。今は苦しい時期で、内容的に当然選手もわれわれも、見ているサポーターの皆さんも納得するような内容のサッカーはできなかったが、今はやり続けていくしかないし、結果を出しながらまた少しずつ選手が自信を取り戻し、エスパルスらしいサッカーがまたできるようにしていかなければいけない。そういう意味で、今日その悪い流れをまずはひとつ断ち切ることができたということは、最後までよく頑張ってくれたと思う。サポーターにも最後まで暖かい声援を送っていただいて、本当にありがとうございます。
また来週からリーグ戦が再開して、天皇杯と平行したスケジュールになるが、リーグ戦はあと4試合だし、天皇杯も本当に一戦一戦が勝負になってくる。そういう中で、やれることをすべてやり尽くして、何とか良い形でフィニッシュできるように、一戦一戦気持ちを込めて、これからも戦っていきたいと思っている」

Ｑ：前半の最後のほうから、守備のときになかなか自分たちの形でボールを奪えないという場面があったと思います。そこは最近の試合でも観られた部分ですが、監督としてはどのように受け止めていますか？
「守備のところも今週確認して、ある意味また原点に戻ろうというところで、セットしたところのポジショニングとか行き方とかを確認したので、そういう意味ではある意味ぎこちなさというところで、なかなか連動してというところはできなかった。ただ、最後のところはきちっと抑えてくれたと思っている。まだ前が行って、後ろがうまく連動しきれず、クリアボールをつながれてという場面があったが、よくポジショニングや規律を守って、まず今日は格好良くないかもしれないが、そこから始めると。またそこを始めてくれたという部分は、選手がよくやってくれたと思う。これからもっともっとスムーズになってくれば、また良い形でボールが奪えたり、そこから良い形の攻撃につながったりというところができるんじゃないかなと思っている」

Ｑ：2連敗して選手たちと話したという部分は、具体的にはどういう部分ですか？
「チームが連敗をしている中で、何が良くなかったのかという部分で、選手たちも自分たちのサッカーがなかなかできないと。それがディフェンスの部分なのかどうなのかというところで、やっぱりボールを奪った後、どういう形で攻撃につなげていくのか。とくに攻撃の終わり方というのが非常に良くない。言い換えれば、失い方というのが非常に良くなかった。で、そこをどこまで精度を上げていくのかという話をしたが、それを言うのは簡単だが、やっている選手たちというのはどうしてもミスというのを恐れてしまう。なので矛盾しているかもしれないが、ミスを恐れずに、勇気を持って、もう一度自分たちから攻撃を仕掛けようという話をした。それで良い攻撃の終わり方ができれば、当然良い守備に入れるし、逆に良い守備ができていれば、良い攻撃につながっていくと。そのところをもう一度見つめ直し、突き詰めてやっていこうという話をした。
前回のFC東京戦は、なかなかボールを奪えなかった部分はあるが、FC東京の決定機というのは2回ぐらいしかなかったと思うし、FC東京にボールは回されたが、本当に守備のバランスが崩れていたのかといったら、そういうわけでもなかったと思う。ただ、ボールを奪った後に非常に淡泊な攻撃が目立ったので、そこを改善していこうという話をした。だが、今日の試合もなかなか奪った後、攻撃につなげるときのミスというのは何本も見られた。そういうところも、勝っていくことで自信を取り戻していければ、これまでもできなかったわけではないので、もう一度思い出して、チームとしても一歩ずつまた進んでいくしかないのかなと思っている」

Ｑ：今日は永井選手が移籍後の初ゴールを決め、2得点の活躍でしたが、それはどう感じていますか？
「よく決めてくれたと思う。1点目はクイックリスタートから押し込んだという形だったが、2点目はDFの背後に走って、最後はGKとの駆け引きでよく点を取ってくれたと思う。これからの試合を考えると、永井がここで結果を出してくれたというのはチームにとって非常に明るい材料のひとつだったと思う」

Ｑ：岩下選手のケガの状況は？
「今のところの報告では、軽い捻挫だと聞いている。ただ、病院でもう一度検査してという形になると思う」

以上