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【J1:第30節 鹿島 vs 千葉】レポート:FW3人で3発!鹿島が7試合ぶりの勝利で強さを取り戻す。千葉は完敗でいよいよ崖っぷちに。(09.10.25)

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10月24日(土) 2009 J1リーグ戦 第30節
鹿島 3 - 0 千葉 (16:04/カシマ/18,887人)
得点者:8' 興梠慎三(鹿島)、18' マルキーニョス(鹿島)、77' 田代有三(鹿島)
スカパー!再放送 Ch183 10/27(火)20:00〜(解説:相馬直樹、実況:土井敏之、リポーター:新井麻希)
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「渾身のシュートミスです」と小笠原満男が言えば、「僕もシュートです」と興梠慎三が応じる。鹿島が序盤に奪った2ゴールは、いずれもシュートがうまい具合に味方に渡り、絶妙なスルーパスとなったことで生まれた得点だった。対照的に千葉はゴールに嫌われた。開始1分も経たないうちに、左からのクロスを巻誠一郎がゴール前に折り返し、下村東美、深井正樹、新居辰基が一度、二度、三度とシュートを放つも得点にならない。調子を落としているチーム同士の対戦だったが、終わってみれば3-0で鹿島が快勝。順位通りの結果となった。

先述した試合開始直後のチャンスを千葉が生かしていたらどうなっていたかはわからないが、鹿島の狙いは試合を通じて明確で、功を奏していた。千葉の選手がボールを持つと、一気にプレスをかけて奪い返す。この1週間、オリヴェイラ監督が強調してきたことがピッチの上で実践された。もともと、オリヴェイラ監督は鹿島に就任した直後、自分のやりたいサッカーを自ら編集したビデオで選手たちに示している。それが、ボールを奪われたらすぐに奪い返しに行くというやり方だ。
「(リーグ)前半戦の試合をビデオで見たら、取られたらすぐにプレスに行っていた」
久々の先発となったパク・チュホは試合前日にそう明かしていた。

そして、その通りの試合を取り戻す。8分には小笠原満男のパスカットから、18分には新井場徹のパスカットからのショートカウンターで一気に相手ゴールを迫る。「前半戦の鹿島の良いところがいっぱい出てた」と、試合後のパクが誇らしげだったように、好調時の鹿島の得点パターンがそのまま再現されたような電光石火の得点だった。

取られたくない先制点だけでなく、追加点まで奪われてしまった千葉だったが、選手同士の連動性がなかなか上がらない。足下へのパスが多く、フリーランニングをする選手も少ないためパスがつながらない。簡単なサイドチェンジもあっけなくラインを割るなど、信じられないようなミスが続出し、攻撃もままならなかった。しかし、鹿島もそれにお付き合い。2点が入った後は、両チーム共にゲームを掌握できずに時間が過ぎていった。

千葉は後半から谷澤達也を投入し再び攻撃に転じようとする。後半開始直後には深井が岩政大樹と1対1のチャンスを迎えたもののゴールならず。さらに65分には、昨年の対戦時にFKを叩き込んでいるボスナーがまたしても強烈なシュートを放ったものの曽ヶ端準がナイスセーブ。跳ね返りを新居が狙うも、これもポストに嫌われてしまう。

終盤、田代有三が今季初ゴールとなる3点目を奪い、カシマスタジアムは大歓声に包まれた。試合はそのまま3-0で終了、鹿島が最高の形で勝利を上げ、7試合ぶりの勝点3を獲得した。ボランチに中田浩二が入ったことで攻守のバランスが飛躍的に改善されている。3連覇に向けて、もう一度ネジを巻き直す結果となった。
対する千葉にとっては痛い敗戦。次節も川崎Fとのアウェイ戦と厳しい戦いが続くが、「最後まで諦めずにやっていきたい」と江尻篤彦監督は言う。降格が目の前まで差し迫る状況で最後の意地を見せたい。

以上

2009.10.25 Reported by 田中滋
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