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【J2:第46節 札幌 vs 栃木】プレビュー:勝負のポイントはアウトサイドの攻防! 札幌のハードプレスと栃木の展開力が真正面から激突する。(09.10.21)

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10月21日(水)J2 第46節 札幌 vs 栃木(19:00KICK OFF/札幌厚別
スカパー!生中継 Ch180 18:50〜(解説:木島敦、実況:永井公彦、プレーヤー解説:大森健作、リポーター:藤井孝太郎)
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いよいよシーズンもクライマックスへと差し掛かってきた10月中旬。この第46節では勝点68で7位につける札幌と、同36で16位の栃木が札幌市厚別公園競技場で対戦する。

ホームの札幌は前節、敵地で徳島に0−3のスコアで敗戦。この結果により、J1昇格圏内である3位以内に入る可能性がなくなってしまった。チームは1年でのJ1復帰を目指して戦ってきたため、この現実は非常に重いものだろう。しかし、だからといって今後の戦いがなくなるわけではないし、チームの強化に終わりはない。その意味でも、今シーズン残り試合も変わらず重要なものである。
チーム状況は厳しい。守備の中心である趙晟桓が負傷からなかなか復帰できず、石川直樹もA型インフルエンザに感染。西大伍は左足首を痛めており、最終ラインを思うようなメンバー構成で組めないという状況に陥っているのだ。攻撃陣に目を向けてもエースストライカーのキリノが前節の徳島戦前日に発熱しており、控えの上原慎也もA型インフルエンザに感染。「負傷者や出場停止などを含めて、そのチームの戦力」と石崎信弘監督は言うが、A型インフルエンザも絡んでいるとなると、どう考えても不運である。
とはいえ、不運と言ったところでどうにもならないのがこの世界でもある。J1昇格の可能性が消滅しても、思うようなメンバーが組めなくても、結果は求められる。逆に言えばチームの真価さらには、精神力が本当の意味で問われる場なのかもしれない。

一方、アウェイに乗り込む栃木だが、こちらもチーム強化の真っ最中だろう。そしてそれが徐々に実になりつつある印象だ。
前節はホームで甲府を相手に1−2のスコアで敗れてしまった。だが、開始早々の3分に失点し、そこでリードを得た甲府がリスクを冒さず慎重な戦い方をしてきたため、逆に栃木がボールをコントロールする時間帯が多くなっていた。スコア自体はビハインドを追う状況ではあったが、攻撃の構築という部分を考えると、ある意味では悪くないゲーム展開だったと言っていいだろう。
現在の栃木を含め、松田浩監督のこれまでのチーム作りを見ていくと、その戦術は合理的かつ現代的な部分を含んでいる。守備では相手選手に食いつき過ぎることなく、全体のバランスをしっかりと保って危険なエリアを埋める。そして攻撃では、現代サッカーのひとつのポイントと言える「横幅の有効利用」をグループとして共通認識できている印象である。甲府戦では相手が3バックだったこともあるが、左右に広くボールを動かし、チームとしてチャンスを演出することができていた。「戦い方はプラン通りだった」と松田監督もチームのパフォーマンスにはある程度の手応えを掴んでいる様子だ。

さて、そんな両チームの対戦だが、勝敗を分けそうなのはやはりアウトサイドの攻防か。札幌の戦術は相手ボール時に縦のパスコースを切り、相手がサイドに開いたところで一気に複数人でプレスを仕掛けてそのままカウンターに移ろうというもの。プレスを仕掛ける場面では逆サイドの選手も内側まで絞り込む。つまり、逆サイドにはスペースが生じるため、栃木が甲府戦で見せたように左右に広くボールを展開することができれば数多くのチャンスを作ることができるはず。逆に言えば、それができなければ札幌のプレッシングの餌食になってしまうということでもある。

10月の札幌市内の夜は気温が非常に低い。水曜日の試合ではあるが、どちらとも運動量を多く保ったゲームを見せてくれそうだ。

以上

2009.10.20 Reported by 斉藤宏則
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