スカパー!生中継 Ch183 15:50〜(解説:水沼貴史、実況:寺西裕一、リポーター:竹島麻里子)
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■リーグ戦上位クラブ 直近3節の試合結果と次節対戦相手
第27節 | 第28節 | 第29節 | 第30節 | 第31節 | |
G大阪 | ○2-1 川崎F | ○4-1 大宮 | △2-2 広島 | 横浜FM | 京都 |
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前節、広島との上位決戦で、勝点1を手にしたG大阪。勝点3を目指した戦いだったことを思えば、決して満足のいく結果ではないが、アウェイの地で2点のビハインドを背負いながら追いついた、という意味では「一人一人がハードワークをした中で手にした、大きなポイント1だと考えたい」と西野朗監督。それは選手たちも同様で、勝ち切れなかった悔しさをにじませながらも、手にした『勝点1』を前向きに捉えている。いや、その『1』をより意味あるものにするためにも、ホームで迎える今節・横浜FM戦では再び、チームとして気持ちを揃え、『勝点3』を手にしたい。
今節は、ケガで離脱していた攻撃のキーマンの一人、MF二川孝広の戦列復帰が濃厚。21日に万博記念競技場で行われた非公開練習にはフルで参加したようで「とりあえず痛みも出なかったし、フルでやれたので良かった」と本人も安堵の表情を見せた。また前節は代表戦の疲れもあり体調不良を訴えていた大黒柱、MF遠藤保仁も1週間の準備期間があった中で万全の状態で挑めそう。
唯一、心配なのが移籍後、なかなかフィットのみられないFWペドロジュニオールのパフォーマンスだが、こちらも日に日に良くなっているのは間違いない。前節は左サイドバックに入ったDF高木和道との“縦”の関係ということでもギクシャクしたシーンも多くみられたが、そこは、チーム全体としてDFライン、ボランチとの連携を見直す中で改善されつつある。また攻撃においては、復帰の可能性が高いMF二川の存在も含め、MF遠藤やMFルーカスなど、G大阪には彼に「あわせられる」選手が多いことも彼を後押しする大きな材料となるだろう。
「前節は思うようなプレーが出来なかったが監督とも話をしたし今はとにかく、横浜FM戦で勝利することだけを考えている。G大阪の前線には僕にあわせてくれる選手がたくさんいるし、実際にパスもたくさん出てくる。結果が出せなければこれで終わるというくらいのつもりで戦いたい(FWペドロジュニオール)」
カギとなるのは持ち前の『堅守』を取り戻した感の強い横浜FMの壁をいかに切り崩すか。「ストロングポイントだった守備力が戻り、バランスのとれた戦いをする中で鋭さも見られるようになってきた」とは横浜FM戦を前にしたG大阪・西野監督の横浜FM評だが、確かに後半戦には入ってからの横浜FMは、堅守のみならず、攻守にバランスのいいサッカーを展開する中で、G大阪DF陣が最も警戒するMF狩野健太や、このカードで両チーム合わせても最多の5ゴールを挙げているFW坂田大輔、現時点で横浜FM最多得点者であるFW渡邉千真ら、個性豊かなアタッカー陣が勢いをみせているという印象。鹿島、浦和、名古屋といった上位チーム相手から白星を手にしているのも決してフロックではないだろう。
だからこそ「守備は堅いとはいえドン引きで守るチームではないので。うちもうまく攻守のバランスをとりながら、個々がパス、判断のスピードをあげて横浜FMのブロックを切り崩すことを考えたい」とDF山口智。後半戦に入ってからは特に、単調にならない、緩急のある攻撃力を示し続けているG大阪だが、その攻撃力を今節でもしっかり示した上で、「相手の攻撃力に対しての守備意識は当然、しっかりと持ちながら先制点は必ずガンバが獲ること(DF加地亮)」が出来れば――。
試合後、現在5連勝中の万博記念競技場に、勝利の万歳三唱が響き渡るに違いない。
以上
2009.10.23 Reported by 高村美砂