スカパー！生中継 Ch181 18:50〜（解説：鈴木武一、実況：守屋周、リポーター：村林いづみ）
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■リーグ戦上位クラブ 直近3節の試合結果と次節対戦相手
| 第43節 | 第44節 | 第45節 | 第46節 | 第47節 | |
| 仙台 | ○3-2 富山 | ○1-0 横浜FC | △1-1 鳥栖 | 草津 | 札幌 |
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今節はＪ２全カードが水曜日開催だが、実はこれが今季最後の平日開催。つまり、インターバルの短い連戦も、今節、そして土日に続く第４７節が最後ということになる。
こうした視点で今節を考えれば、前節が土曜日だった草津は中３日であるのに対し、仙台は中２日。さらに草津は前節ホーム、仙台は佐賀でのアウェイ戦から戻ってすぐの試合ということで、コンディションの面でも仙台にとって踏ん張りどころの一戦だ。
しかしそうは言っても、仙台には勝点３が求められる試合である。これは草津のチーム力を過小評価しての意見ではなく、もっぱら仙台側の事情がそうさせる。
まず前節、鳥栖とのアウェイ戦で、先制しながらも直後に追いつかれ、勝点３を持って帰れなかったことが、今節での勝点３の渇望をさらに強めている。ただこの結果は、現時点では最も上り調子だった鳥栖とのアウェイ戦という難しい試合だったことを考えれば、決して悲観するたぐいの成績ではない。第３クールに入り、福岡（３９節）には敗れたものの、湘南（３５節）、甲府（４１節）、そして前節鳥栖と、やたらと続いた上位陣とのアウェイ戦を全て引き分けで乗り切れたことは、仙台がこれらのチームより現時点で上の順位にいる事実を踏まえても、むしろ奮闘していると言えるだろう（これらの対決で共通して言えるのは、仙台よりも相手の方が、間違いなくダメージは大きかったということである）。
しかし「アウェイは最低限、引き分けで可」という状況は、「その分、ホームでは絶対に勝点３を取る」という前提条件によってこそ成り立つ。現在仙台は、ホーム戦で９連勝中と、文字通りこの前提条件を地で行っている状況なのだが、引き分けに終わった前節に代わって、ここで白星を得る必要が増したというのが、嫌なプレッシャーにならなければよいのだが。最近の仙台はブロックの守りによる手堅い入りから、粘り強く勝点３をもぎ取る勝利の形が多いだけに、変に焦れないことが肝要だ。
とはいえ、チャンスをものにしてゴールを得ないことには、絶対に勝利には手が届かないだけに、それを楽にする方策として、若干のメンバー変更はあるかもしれない。現時点ではあくまで推測になるが、前節には守備とのバランスも考慮した選手選考基準もあって、遠征メンバーから外れたものの、好機での決定力は無視できないマルセロ ソアレスのメンバー復帰などは少なからず考えられる。
ちなみに、仙台が今節に勝点を伸ばしておきたい理由がもう１つあるとすれば、他の上位クラブの今節対戦カード。４位湘南と５位鳥栖は、両クラブにとって敗戦即命取りとなりかねない直接対決を今節迎え、首位のＣ大阪も、前節札幌に３−０で完勝した徳島が相手のアウェイ戦を組まれている。さすがに他会場の結果に関しては願うしかないが、万が一仙台にとって嬉しい結果になった際にしっかりと喜べるように、自分たちは結果を出しておきたいところである。
一方の草津は、仙台の固いサッカーの間隙を突いて、勝機を広げたい。ここ６試合で５勝１敗の勝点１６というハイペースは、同時期の仙台（４勝２分）を勝点のペースだけみれば上回るだけに、決して臆する必要はないだろう。
最近の好成績に合わせて活躍を見せていた、湘南から期限付き移籍中の小林竜樹は、前節欠場とあって仙台行きのメンバーに入るか未知数なところがあるが、仙台との前回対決でも先制弾を決めているエースストライカーの都倉賢は健在。１−０で勝利した前節岐阜戦での決勝ゴールもこの男のものだった。
だが都倉に対しては、おそらくエリゼウが対向意識を燃やし、激しく抵抗するはず。前述の前回対決で、長い距離のＦＫを都倉に簡単に収めさせてしまい、さらに素早い反転からのゴールを許してしまったのが、マークに付いていたエリゼウだった。またエリゼウ個人の心境で考えれば、前節の鳥栖戦、ＣＫで飛び込んできた渡邉将基に競り負けた悔しさもある。そんなエリゼウと都倉のバトルは見物だ。
昨年の最終節、結果的に勝たないとJ１・J２入れ替え戦進出すら絶たれる状況だった仙台に、敵地ユアスタでしっかりと立ちはだかり、仙台の肝を冷やさせるに十分な１−０の試合を演じたのが草津だった。
その時ほどの切迫感を仙台が感じるにはまだ早すぎるのかも知れないが、勝点３の重要度は、今回の対決も同じようなものである。
以上
