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【J1:第29節 山形 vs 神戸】レポート:山形が限りなく大きな勝点3をゲット!神戸と入れ替わり13位に浮上!(09.10.18)

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10月17日(土) 2009 J1リーグ戦 第29節
山形 1 - 0 神戸 (14:04/NDスタ/10,029人)
得点者:40' 古橋達弥(山形)
スカパー!再放送 Ch181 10/19(月)23:30〜(解説:越智隼人、実況:小出匡志、リポーター:成田ひみこ)
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スペースを再三突き、ペースを握りながらフィニッシュの精度を欠いていた山形にとって、それは待望の先制ゴールだった。40分、秋葉勝が右から左へ送った浮き球を、宮沢がヘッドで折り返す。足元に収めた長谷川はたちまち北本久仁衛と石櫃洋祐にシュートコースを塞がれたため、ボールは再び宮沢へ。ここで「ミヤさんが上げるタイミングがわかっていたので、オフサイドにならないように飛び込んだ」と河本裕之の背後から前に出たのは古橋だった。ヘディングでそらしたボールは枠をとらえた。ファーサイドに秋葉が詰めていたことも含めて、グルーブでもぎ取った先制点だった。

天皇杯を1週はさんで、前節と同じスターティングメンバーを送り込んだ山形・小林伸二監督は、「今日は入りがよくてすごく集中してくれた」と満足の立ち上がり。失った瞬間からボールへプレッシャーがかかる守備ができていたため、神戸はボールを縦に送るタイミングがつかめず、苦し紛れに蹴り出せば、セカンドボールも含めた準備が周到な山形が余裕をもって対応した。

しかし、前節から出場停止の金南一が戻り、松岡亮輔がボランチから左サイドバックにスライドした神戸も、右サイドバック・石櫃洋祐が徐々に存在感を発揮してくる。15分、3日前に日本代表戦に出場したばかりの大久保嘉人のスルーパスには追いつけなかったが、16分の左フリーキックではファーサイドにワンバウンドさせ、走り込んだ河本裕之が追いつくまであと一歩。17分には大久保がさばいたボールを走りながら受けると、対応する小林亮をスピードで上回って角度のない位置からシュート。これで得たCKではキッカーとして大久保のヘッドに合わせた。

26分にはその大久保が右から放ったシュートが、朴康造をスルーしてポストをかすめた。それでも、神戸が完全にペースを握れなかったのは、山形こそが、サイドで起点をつくる狙いを持って攻撃ができていたからだ。右の宮崎から奥にいる長谷川に当て、古橋達弥が絡んで最後には佐藤健太郎のミドルシュートにつなげた26分のシーンは、山形が常日頃のトレーニングで繰り返している形だ。佐藤のシュートが古橋にぶつかりゴールには至らなかったように、すべてのパーツがきれいに決まらないとシュートまでたどり着くことができないが、そのパーツがぴたりとはまったのが40分の先制弾だった。

1点を追う神戸・三浦俊也監督は、後半開始から金南一に代えて茂木弘人を前線に投入し、ボッティをボランチにスライドさせる。さらに、61分には左サイドに移した吉田孝行に代えて古賀誠史をピッチに送り込んだ。この交代が、静かに、しかし力強く流れを引き寄せていく。59分のカウンターでは、右スペースに飛び込んだ朴のマイナスクロスに中央から茂木がシュート。63分には中央に入りボッティとスイッチした古賀が低いミドルシュートでGK清水健太のファンブルを誘った。外と中、スペースを巧妙に突きながら攻める神戸だったが、後方では相変わらず山形の連動したプレスにボールを回すことに手数をかけていた。67分には北本久仁衛から宮本恒靖の足元へのパスが佐藤健太郎に狙われ、さらに攻め急ぎによるミスに加え、奪われたあとの戻りも遅くなるなど、チームとしての緻密さは薄れていった。

宮本恒靖から田中英雄ヘ、3枚目のカードを切り終えたのは69分。攻撃的な布陣は、カウンターを受けながら停滞する時間帯もあったが、75分すぎからようやくエンジンがかかり始める。78分には左から茂木からドリブルで宮本卓也、レオナルドをかわす。シュート直前で弾き出したのは、広島時代のチームメイト・西河翔吾。83分の右からのフリーキックは古賀がファーサイドに合わせたが、ジャンプでヘディングを狙う大久保にはC大阪時代のチームメイト・宮本卓也が懸命に体を寄せた。シュートを打たれるたびに、ペナルティーエリアに進入されるたびに、山形はいよいよ「1点を守りきる」意識を高め、ゴール前を固めてシンプルなクリアで跳ね返していく。ロスタイムにはクリアボールを北本にダイレクトに蹴り込まれた。同点ゴールになっていたかもしれないそのボールは、レオナルドが伸ばした足に弾かれ枠をかすめるにとどまった。

三浦監督は「山形はしっかり守って少ないチャンスでそれをモノにしてというゲームを多くしていました。そういう意味で、先制点が非常に重要だったかなと思いますが、前半終了前に我々自ら失点してしまった。それでますますゲームは難しい状況になったと思います」と悔いた。その神戸に勝点で並び、得失点差で上回る山形が13位に浮上した。柏との勝点差も7に広がり、数字のうえでも大きなアドパンテージを得た。小林監督は「自分たちで勝ち取れたというものがあるので、それを続けていくということが大事になってくると思います」と話したが、追い込まれた柏の気迫を前にしてもなお、今日のようなゲームができれば、J1定着へ向けたチームの成長は加速していくだろう。

以上

2009.10.18 Reported by 佐藤円
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