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【J1:第29節 磐田 vs 鹿島】レポート:結果はドローながら、試合内容には大きな明暗。それでも鹿島は連敗をストップし、磐田はJ1残留をほぼ確実に。(09.10.18)

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10月17日(土) 2009 J1リーグ戦 第29節
磐田 0 - 0 鹿島 (19:03/ヤマハ/14,126人)
スカパー!再放送 Ch181 10/18(日)18:30〜(解説:桑原隆、実況:岡村久則、プレーヤー解説:名波浩、リポーター:荒木麻里子)
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結果的には、両者ノーゴールの痛み分け。だが、その試合内容には、両チームの現在の調子がそのまま表われていた。

磐田のスタメンは、前日に山本康裕が腰痛を訴えて欠場となったため、ボランチに成岡翔、左MFには出場微妙と言われていた村井慎二が入って、それ以外は最近のいつもの形。対する鹿島は、中田浩二がボランチとして先発し、小笠原満男が左MFに上がって本山雅志がベンチスタート。出場停止の興梠慎三の代役は、ルーキー大迫勇也が務め、その他はいつもの形。5連敗中の鹿島は、ここに来て戦術的な意図から急な布陣の変更を行なったが、その成果が注目された。

立ち上がりは、両者とも気持ちの入ったプレーを見せ、雨の中で動きも活発だったが、時間が経つごとに徐々に明暗が分かれてくる。それがもっとも顕著に表われたのは、ルーズボールへの反応だった。磐田の選手たちは、セカンドボールに対して適切なポジションをとって出足も非常に良かったのに対して、鹿島の選手たちは出足が鈍く、反応も遅れて、フィフティフィフティのボールはほとんど磐田が拾っていく。
磐田はその後のつなぎも良く、ボールを速く動かしながら手数をかけずに前に運んでいった。また、途中でボールを奪われても、そこからの守備の切り替えが非常に早く、素早く奪い返しに行ってボール保持者に自由を与えなかったため、鹿島のカウンターを未然に防ぐことができた。逆に鹿島のほうは、前からのプレッシングが後手後手になって高い位置でボールを奪うことができず、セカンドボールも拾えず、ジリジリとラインを下げていくしかなかった。
奪われた後ですぐに奪い返せるというのは、調子が良いときの鹿島の大きな特徴だが、鹿島にはそれが見られず、磐田が完全にお株を奪っていた。簡単に言えば、動きの量でも出足の鋭さでも、磐田が鹿島を上回っていた形だが、磐田が良かった分、鹿島の動きの重さが目立った。それが5連敗した最大の原因だろうが、チーム内に少し金属疲労があるのだろうか。

そうした状況の中、カウンターの鋭さも目立った磐田が、10分をすぎたあたりからシュートまで持ちこむ形をどんどん増やしていく。とくに29分にイ・グノが裏に飛び出してGKとの1対1からシュートを放ったシーンや、32分に村井が左から抜け出してシュートした場面などは惜しい形だったが、いずれもGK曽ヶ端準の好守に阻まれてしまう。
サイドからのクロスに対しては、鹿島のセンターバック2人とGK曽ヶ端が非常に強いため、なかなか決定機にはつなげられなかったが、押しこんだ分、ミドルシュートを打つチャンスは多くなった。しかし、これも枠をとらえられなかったり、曽ヶ端に弾かれたりで、ゴールネットを揺らすことができない。
前半は、磐田がシュート12本に対して、鹿島はわずか2本。0-0ではあったが、鹿島のチャンスと言えるような場面はセットプレーからの1本だけで、内容には大きな差があった。

後半の鹿島は、前線で基点になれなかった大迫に代えて田代有三をハーフタイムで投入し、さっそく5分には惜しいシュートを放つ。さらに19分には、ダニーロと増田誓志を一気に入れて小笠原をボランチに戻し、従来の形で反撃に出た。だが、磐田のほうもそれほど運動量が落ちることはなく、後半の半ばまでは主導権を握った状態が続く。6分に西のパスで犬塚がゴール左に飛びだした場面など、きれいなパスワークで鹿島の守備を崩すシーンも見せた。
それでも終盤になると、鹿島が磐田ゴールに迫る場面を増やし、32分の増田のシュートや34分の右クロスに対するマルキーニョスの飛び込みなどで決定機を作って、後半はどちらもシュート8本と互角。鹿島とのゲームでは、こういう試合展開になったときこそセットプレーが恐くなってくるが、最後の2本のセットプレーでも磐田が集中して守りきり、結局どちらもゴールを決めきれないままタイムアップの笛を迎えた。

鹿島は連敗をストップし、8試合ぶりに無失点で終えたことは収穫となったが、選手個々の疲労の蓄積は心配なところ。布陣の変更も機能したとは言えないが、それ以前にコンディションの部分がどれだけ改善されるかが、残り5試合での大きなポイントになりそうだ。
それに対して磐田は、これで勝点を39に伸ばし、16位の柏とは残り5試合で勝点12差。順位はひとつ落としたが(暫定)、残留という意味ではほぼ安全圏に入った。また、それ以上に大きいのは、このところ着実に試合内容が良くなっている点。この試合では、シュートを決めきれずに鹿島に対する6年ぶりの勝利を逃したが、上田康太や松浦拓弥も復帰して、今後の順位アップに向けて明るい材料は確実に増えている。

以上
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