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【J2:第45節 横浜FC vs 岡山】プレビュー:残り7試合で1つでも上の順位で終わるために、横浜FC、岡山がともに負けられない直接対決(09.10.18)

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10月18日(日)J2 第45節 横浜FC vs 岡山(13:00KICK OFF/西が丘
スカパー!生中継 Ch181 12:50〜(解説:野々村芳和、実況:中村義昭、リポーター:高木聖佳)
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 18位横浜FCと17位岡山のボトム対決となるこの試合。横浜FCにとっては、この試合に負ければ17位の背中が非常に遠くなり、リーグ最下位の可能性が高くなってしまう。逆に、勝利すれば「小さな目標だが、少なくとも2つ3つ順位を上げる」(樋口靖洋監督)という目標達成のスタートとなる。天皇杯で敗退した岡山にとっても、残りのリーグ戦で1つでも順位を上げることが最大の目標。順位に関係なくプロの意地を懸けた直接対決であることは間違いない。

 横浜FCの前節は昇格争いまっただ中の仙台に対して、格の差を見せつけられる形で敗戦した。現在リーグ戦は3連敗中で、7月下旬から掴みつつある波にも乗れずに、踊り場に留まったままの状態である。先週行われた天皇杯2回戦も、内容だけ見れば熊本に主導権を握られたままで試合は進行した。しかし、72分の八田康介のゴール、そして延長後半ラストプレーでの難波宏明による横浜FC名物「ブザービーター」と、劣勢でもあきらめない粘り強さを見せてPK戦に持ち込み、熊本にリベンジを果たした。公式戦の連敗を止めたことで、チーム全体にほっとした雰囲気が広がっており、練習の雰囲気も良くなっている。

 その天皇杯で、勝利の流れを引き寄せた1つの原因は、59分の安孝錬の投入だった。体調が万全でなく「延長を想定したら最初から使う事はできなかった。安が入ってからボールが持てたし、ゲーム内容が徐々に向上した」と樋口監督が述べるように、横浜FCのサッカーには欠かせない存在でもある。しかし、「こなれてきて試合に入っていけるようになった」(樋口監督)エデル、天皇杯で殊勲のゴールを挙げた難波、アウェイながらゴールを積み重ねる西田剛と、フォワードの先発は横一線の状態だ。「安はチャンスメイクの選手なので、一番点の匂いのする選手を横に起きたい」と指揮官は語るが、岡山を相手にどの組み合わせにするか興味深い。

 そして、このような競争はフォワード以外でも起きている。天皇杯では、三浦淳宏を左サイドハーフに起用し、片山奨典を左サイドバックに下げた。「片山とはやりやすい。あいつも、僕にボールを預けたあと、安心して走っていけると思う。片山の勢いや思い切りの良さは大事」(三浦淳)と、チームの戦い方にも幅が出てきている。一方で樋口監督が「(左サイドバックの)吉田正樹も非常に良い選手。吉田を入れて片山のポジションを上げるなど使い分けることもある」と述べるように、選手間の競争が生じるとともに、戦術的な柔軟性が増している。複数のポジションをこなせる選手の存在によって、相手の状況、試合の流れに合わせて戦い方に変化を付けられるようになるだけに、三浦淳の復帰がチームのポテンシャルをより引き出すのは間違いない。横浜FCの柔軟な戦い方も見所になる。

 一方の岡山の前節栃木戦は、相手の退場を生かせずに一瞬の隙を突かれた失点で敗戦した。試合後の手塚聡監督は、「(相手が)1人減ったことがうちの選手にマイナスに作用した。本来なら相手よりももっと走らないといけない」と、戦う姿勢への反省を口にした。そしてJリーグ1年生対決となった天皇杯富山戦。こちらもPK戦までもつれ、惜しくも敗れたものの、「戦う姿勢を持ち続けてプレーをしたことはよくやった」(手塚監督)と、メンタル面での立て直しの手応えは得た。この流れを、リーグ戦にうまく繋げていくことが必要になる。栃木戦での敗戦で、再び17位と順位を落としてしまったが、この試合がふんばりどころだ。

 横浜FCと岡山の過去2戦は、横浜FCの1勝1分と横浜FCにとっては相性の良い相手。しかし、ホームで1年ぶりの勝利を飾った第2クールでの対戦(6月14日)は4ヶ月以上も前になる。「フォワードの三木良太など、この間に選手が何人も入れ替わっているので違いはあると思う。一方で、4-2-3-1の戦い方はだいぶ定着しているという印象を持っている」と樋口監督が語るように、前の2戦の印象は捨てて臨むことが必要だ。特に警戒しているのはトップ下のケア。「川原など、ボールを動かすことができる選手がいることが大きい。クサビのパスを入れるのが岡山の攻撃の合図になっているので、そこのケアが大事だしバイタルエリアを閉じることが重要」(樋口監督)と、岡山のダブルボランチとトップ下のコンビを封じなければ、サイドの選手に活躍の機会も与えてしまう。逆に、岡山の栃木戦の失点シーンのように、横浜FCが岡山のバイタルエリアを使う事が出来ればゴールチャンスは広がってくる。中央、そしてバイタルエリアの争いに注目したい。

 ニッパツ三ツ沢球技場を離れ、樋口監督にとっても相性の良い西が丘サッカー場で行われるホームゲーム。三ツ沢よりはさらにコンパクトで、専用スタジアムの臨場感は十分堪能できる。心地よい秋空のもと繰り広げられる熱戦を楽しみたい。

以上

2009.10.17 Reported by 松尾真一郎
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