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【J2:第45節 東京V vs 水戸】プレビュー:突然の監督交代で新たなスタートを切る東京V。松田新監督の手腕に注目が集まる。水戸は「前へ向かう」意識を取り戻すことができるか。(09.10.18)

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10月18日(日)J2 第45節 東京V vs 水戸(16:00KICK OFF/味スタ
スカパー!生中継 Ch183 15:50〜(解説:都並敏史、実況:右松健太、リポーター:藤井貴彦/寺島淳司)
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 東京Vに激震が走った。今週水曜日(14日)に高木琢也監督が解任され、ユースを率いていた松田岳夫氏が後任として新監督に就任することとなった。突然の監督交代劇だっただけにチーム内の戸惑いは小さくないはずだ。しかし、プロとしてここでモチベーションを落としていてはいけない。こうしたショックを乗り越え、強くたくましく戦う姿を見せることこそ、プロとしての使命。サポーターもそんな選手たちの姿勢を待っているはずだ。

 期待したいのは松田新監督の手腕である。今年はユースチームを率いていたが、それまでは主に日テレ・ベレーザを指揮し、数々のタイトルを手にしてきた経歴を持つ。培ってきた勝利の哲学を発揮してくれることに期待したい。また、読売ユース出身であり、緑のユニフォームに対して強い思い入れを持っていることだろう。そうした松田新監督の意地とプライドが選手たちを後押しするに違いない。今月からクラブの体制も変わり、まさにゼロからのスタートを切ろうとしている東京V。どれだけ勇ましい第一歩を踏み出すことができるか。注目せずにはいられない。

 天皇杯を含め、公式戦6試合勝利のない東京Vだが、決して内容が悪いわけではない。高木前監督が求めてきた中盤でのポゼッションを起点に両サイドから厚みのある攻撃を仕掛ける回数は増えており、あとは最後の精度だけという試合が続いていた。大黒将志や平本一樹の戦線離脱によって陥ってしまった決定力不足という現状から抜け出すことが松田新監督に負わされた最初のタスクである。

 ただ、監督交代によって「東京Vが何をやってくるか分からない」(木山隆之監督)というメリットもある。わずか4日間という短い準備期間で大幅な変更はできないだろうが、システムやメンバー選考も含め、どんな変化を見せるだろうか。それがこの試合の鍵を握ることは言うまでもないだろう。
 水戸にとって戦いづらい試合となった。しかし、それでも「勝ちにこだわらないといけない」(中村英之)と選手たちは気合いを入れている。現在公式戦7連敗中。天皇杯2回戦では福岡大学に敗れるという失態を演じてしまった。そこから立ち上がるためにもこの試合は大きな意味を持つ。
 今、水戸に求められているのは、勝敗より前に水戸らしさを出すことである。「最近は横や後ろへのパスが多かった」と中村が言うように、パスを回す意志があるが、前に進まない状態が続いている。それゆえ、自陣でパスミスが起き、そこから失点するという自滅のパターンを繰り返しており、水戸らしい「前に向かう」サッカーが影を潜めていることが低迷の要因の一つとして考えられる。それだけに今週は「攻撃でも守備でも前に向かう意識を徹底」(木山監督)。原点に戻ってアグレッシブな戦いをすることで勢いを取り戻そうと1週間取り組んできた。相手ゴールに果敢に向かう、そんな水戸らしいサッカーを見せることができれば、必ず結果はついてくるはずだ。

 ともにトンネルの出口を見つけられず、苦しい状態が続く。東京Vは監督交代という荒治療を、水戸は原点回帰という手を打って、この試合に臨む。両チームともに今こそ苦しんでいるが、調子のいい時期には観る者を魅了するほど素晴らしいサッカーを見せてくれた。つまり、それだけの力があるということである。何かのきっかけで“あのとき”に戻れるに違いない。そのきっかけをつかむために両チームともにこの試合に挑む。トンネルの先には希望が待っているはず。そこに先にたどり着くのは果たしてどちらのチームか。

以上

2009.10.17 Reported by 佐藤拓也
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