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【J2:第45節 熊本 vs 福岡】熊本側プレビュー:今シーズン未勝利の福岡を迎える、今年最後の九州ダービー。ホームの利を生かし、新たな歴史の第一歩としたい。(09.10.18)

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10月18日(日)J2 第45節 熊本 vs 福岡(13:00KICK OFF/熊本
スカパー!生中継 Ch179 12:50〜(解説:池ノ上俊一、実況:山崎雄樹、リポーター:吉田明央)
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★九州ダービー特集

 1週間前の天皇杯2回戦、横浜FCを迎えた熊本は、2度リードするも2度とも追いつかれ、PK戦の末に敗れた。惜しまれるのはやはり、延長後半ロスタイムの失点。しかし、「天皇杯はもう終わって、もうリーグ戦しかないんで、いい形でシーズンを終えたい」と北野誠監督が話したように、台風で延期となった44節の愛媛戦(10月31日(土)@ニンジニアスタジアムに決定)を含めて、今シーズンのゲームは泣いても笑っても残り8試合。昨シーズン終盤に記録した8戦負け無しという追い込みを再現するためにも、今年最後となる福岡との九州ダービーは是が非でも負けられない一戦となる。

 鳥栖も含めた3チームの九州ダービーにおける戦績をおさらいしておくと、既に6試合を終えた鳥栖が3勝1分2敗の勝点10でトップ。以下、2勝1分2敗の熊本、そして1勝2分2敗の福岡となっており、就任当初から北野監督が話していた「九州で一番」になるには、得失点差も考えると、この試合で3点差以上をつけて勝たなくてはいけないという状況になっている。J2全体の順位でも福岡が13位、熊本が14位で、現時点で1試合少ないとは言え勝点差は7。少しでも順位を上げるには、このゲームで直接勝って福岡との勝点差を詰めなくてはならない。

 福岡との今シーズンの対戦を振り返ると、ここまで1分1敗と熊本はまだ勝てていない。第1クールは追いついて引き分け、第2クールは終盤に1点差まで詰め寄ったものの3点を先行された形。だが、北野監督が「2試合とも内容は悪くなかった」と話している通り、ボールを支配してゲームの主導権を握っていたのはどちらかといえば熊本の方だった。しかしこれまでのリーグ戦でも、流れをつかみながら勝利に持ち込めなかったゲームも多く、この試合でもしっかりとゴールに結びつける事が勝点3を手にする上では欠かせないポイントとなる。

 熊本は先週、これまで唯一フル出場を果たしていたMF石井俊也がトレーニング中に負傷。左膝内側側副靭帯損傷と診断され、戦列を離脱した。しかしこれを埋めたのが、昨シーズンも汗かき役として中盤でハードワークを厭わなかった山本翔平と吉井孝輔のコンビ。天皇杯の横浜FC戦でもバランスを取りながら、攻守のつなぎ役として貢献した。「今まで頑張ってきてくれたトシさん(石井)が出られない分もやらなきゃいけないし、前回は自分のミス絡みで失点しているから、次の試合は絶対に勝たないといけない」と吉井は言う。

 迎える福岡だが、前線でターゲットとなる大久保哲哉とスピードのある田中佑昌が今節は出場停止、加えて天皇杯2回戦で負傷した城後寿が欠場の見込みで、今までとは違うチームと捉えた方が良さそうだ。第3クールに入ってからは全体のバランスも一時期と比べれば改善されており、天皇杯も含めてここ5試合は負けなし。大久保がいない分、高さへの脅威はやや減るとも思えるが、黒部光昭も強いし、ここのところ交代出場の多かった高橋泰がこのタイミングでおそらく先発しそうで、前線の怖さには変わりない。流れの中から決定的な形を作らせないためにも出どころへのしっかりしたアプローチと連動したプレッシャーが必要になるが、ここ数試合立て続けに失点しているセットプレーにも警戒しなくてはならない。16日のトレーニングでも入念にリスタートの守備を確認していたが、マークを最後まで見るのと合わせて、「触れるところで(ボールに)触って」(福王忠世)ゴールに鍵をかけたい。

 しかし、43節の札幌戦でも、そして第3クールと天皇杯での横浜FC戦でも、結果的には点を奪ってたたみかけることができなかったのが勝ちを逃した要因。その意味ではいかに点を取るかが、この試合最大のポイントとなろう。フィニッシュの精度はもちろんだが、そこに至るまでの回数を増やす事も求められる。前線の流動性でDFの間に入り込んでボールを引き出す形は、年間を通して取り組んで来た事で90分の中でも回数が増えているが、そうした形に加えてシンプルに裏を狙うなどの場面を織り交ぜ、攻撃にバリエーションを持たせることでリズムを作り出したい。特に前では高さがないため単純なハイボールのクロスで競り合うことは難しく、どれだけタイミング良く抜け出して前を向ける状況を作り出すかが、スピードを生かす上でも鍵となる。

 いずれにしても、過去の対戦や現在の順位に関係なく、お互いのプライドがぶつかりあう熱いゲームとなることは明らか。“ホームの九州ダービーで勝てない”という負のジンクスは、39節の鳥栖戦で払拭された。ならば、“ホームの九州ダービーでは負けない”という新たな歴史を、この一戦から紡いでいきたい。

以上

2009.10.17 Reported by 井芹貴志
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