10月18日(日)J2 第45節 熊本 vs 福岡(13:00KICK OFF/熊本)
スカパー!生中継 Ch179 12:50〜(解説:池ノ上俊一、実況:山崎雄樹、リポーター:吉田明央)
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★九州ダービー特集
トップ下に置く大久保哲哉に守備的な役割を任せ、攻守に渡ってロングボールを多用する。重点が置かれているのはあくまでも守備。ブロックを形成して相手の攻撃を待ち受けて試合を膠着した展開に持ち込み、相手のリズムが崩れたところで、田中佑昌のスピードを活かしたシンプルな攻めでゴールを奪って逃げ切りを図る。スペクタクルな戦いとは言い難いが、中盤のバランスに問題を抱える現状を踏まえての戦い方。「これがチームとして勝つ確率が最も高い方法」と選手たちは口にしていた。J1昇格の可能性が消えた後も戦い方は変えず。現状の問題点を受け入れた上で、あくまでも目の前の戦いに勝利することにこだわる。それが福岡の戦い方だった。
その戦い方が変わってきた。顕著な変化が見られたのは第44節の富山戦。ラインを10メートルほど高く設定した福岡は、前線での素早いアプローチと、それに連動する中盤の守備で相手のボールを囲い込み、奪ったボールを丁寧に繋ぎながら前へ運ぶ。それまでの戦い方で見られたロングボール中心のサッカーは影をひそめ、あくまでもボールを回すことにこだわった。
天皇杯2回戦でもボールを繋ぐサッカーを展開。2度に渡ってリードを奪われる展開も、徹底的にボールを回すことで対戦相手の愛媛の体力を奪い、最後はPK戦で勝利を奪った。「しっかりとつなぐという共通意識があり、それがプレーに現れている」と丹羽大輝は話す。そして迎える九州ダービー最終戦。福岡は変化しつつある姿で熊本へ乗り込む。
福岡の最大のテーマは、現在の戦い方を継続しながら勝利を挙げること。見えてきた変化を自分たちの形にすべく、高い位置からの素早いアプローチから始まる連動した守備と、ボールを繋いでゴール前へ運ぶ攻撃を徹底できるかにある。カウンターを得意とする熊本に対して中盤でボールを持つことはリスクを伴うことにもなるが、逆の見方をすれば、ボールを中盤で奪いに来る相手をかわせば、目の前には福岡が使えるスペースが広がる。選択すべきはリスクを避けてロングボールを使うことではなく、広がるスペースを使ってビルドアップすること。見えてきた変化を確信に変える戦い方が見たい。
そして、攻撃面で注目されるのは高橋泰と黒部光昭のコンビ。今シーズンは不本意なプレーが続く高橋だが、トレーニングではキレのあるプレーを披露。決してパフォーマンス自体が劣っているわけではない。また、シンプルにワンタッチでボールを捌ける黒部は、一瞬のスピードや、ダイレクトプレーで危険なゾーンを奪うスタイルの高橋との相性はいいはず。実際に、紅白戦でも2人のコンビネーションでゴール前へ迫るシーンを作っている。「トップ下の位置で泰がウロウロするのは相手は嫌なはず。スペースに立ち、そこから黒部のサポートで前を向いてプレーできればシュートまで行ける」と篠田善之監督も期待を寄せる。
守備面では、熊本の攻撃の全てを握ると言ってもいい藤田俊哉のプレーを、どうやって制限するかが最大の鍵だが、その重責を担うのが丹羽大輝、長野聡、阿部嵩の3人だ。「藤田は中途半端な位置を取って来ると思うので、コンビネーション良く、そこを抑えたい」とは阿部。藤田が前線から中盤に降りてきて自由に動き、そこでボールを収めて決定的な仕事をするか、下がることで藤田が相手DFを引きつけ、空いたスペースに2列目の選手が飛び出してゴールを狙うのが熊本の攻撃パターン。藤田に対して、誰がどこまで付いていくのか。どのタイミングで受け渡して最終ラインにギャップを作らないようにするのか。3人の連携が勝負の行方を左右すると言っても過言ではない。
その一方、累積警告で大久保哲哉と田中佑昌、怪我の城後寿ら主力3人が欠場するなど、福岡は万全の態勢とは言えない状況にある。しかし、丹羽大輝は話す。「チーム全体でまとまって戦うことが大事。チームには、いい時も、悪い時もあるが、こういう時だからこそ結果を残したい」。天皇杯で貴重な同点ゴールを挙げた中払大介や、そのゴールをアシストした鈴木惇、そして、ベンチに控える他の選手たちも準備は出来ているはず。問われている総合力をKK WINGのピッチの上で見せることが勝利につながることになる。
今シーズン最後の九州ダービー。チームの総合力と、チームを支えるあらゆる力をひとつにして、内容と結果を手に入れて福岡へ戻りたい。
以上
2009.10.17 Reported by 中倉一志
J’s GOALニュース
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