10月17日（土）J1 第29節 横浜FM vs 名古屋（19:00KICK OFF/日産ス）
スカパー！生中継 Ch183 18:50〜（解説：柱谷幸一、実況：八塚浩、プレーヤー解説：大嶽直人、リポーター：三須亜希子）
勝敗予想ゲーム | 皆の投稿で作るスタジアム情報
----------
横浜Ｆ・マリノスは現在11位、名古屋グランパスは9位と中位に甘んじている。しかし、両チームにとって大事な一戦に変わりない。
まず横浜FMは、昨季からの名古屋戦では2敗1分けと未勝利が続く。前回の対戦（第7節）は、坂田大輔が先制弾を決めるも、屈辱の逆転負け。試合後、松田直樹が鬼の形相のまま、チームバスに乗り込んだのが思い出される。最近の相性の悪さを克服するためにも、リベンジを狙う。

名古屋の方は、AFCチャンピオンズリーグ準決勝アル・イテハド（サウジアラビア）戦を4日後の21日（日本時間22日 1:50〜）に控えている。その前に勝って気持ちよく、敵地で行う第1戦を迎えたいところ。気になるのは今節のスタメン。コンディションを考慮し、通常とは違うイレブンで臨む可能性がある。
そんななか、田中隼磨は横浜FM戦に気持ちを高ぶらせているはず。古巣との2度目の激突を迎えるからだ。しかも今回は、慣れ親しんだ日産スタジアムのピッチに立つことに。前回の対戦後には、「古巣との対戦で、いろいろな気持ちがありました。でも、リーグ戦の1つに過ぎない」とコメント。クールに装っていたが、他の試合と異なる感情があったのは事実である。

横浜FMの選手に、田中との『再会』について聞いてみた。Jデビューが彼と同じ01年だった坂田は、「ずっと一緒にやってきた仲間だから、楽しみ。向こうの方が燃えていると思うけど負けられない」と、元同僚を迎え撃つ。
マッチアップが予想される小宮山尊信は、「（田中）隼磨さんは、90分間を通して上下動できる体力がある。しかも古巣との対戦で、すごく気合いを入れてくるはず。しんどくなるかもしれないが、しっかり対応したい」と、警戒心を強めていた。

その小宮山を含む横浜FMの左サイドの調子は、上向きと言える。左MF・狩野健太のパスセンスと小宮山の推進力がマッチ。天皇杯のＶ・ファーレン長崎戦では、全4得点中の3点に小宮山と狩野が絡んだ。狩野は、「（小宮山と）息が合ってきた。走ればパスが出てくる。名古屋戦も2人で崩せればいい」と、自信を覗かせている。

一方、対峙する名古屋の右サイド、田中と右MF・小川佳純とのコンビも良好。ACL準々決勝・川崎フロンターレとの第2戦では、小川が1得点、田中は1アシストを記録。また最近の田中は、タイミング良いオーバーラップを数多く見せている。
横浜FMの『左』、名古屋の『右』が繰り広げる、サイドの攻防から目が離せない。

もう1つ注目なのは、中澤佑二とケネディによる日本、オースラリアの代表選手同士の対決。身長187?の中澤と194?のケネディの制空権争いも、勝敗のポイントになりそうだ。
ただし、ケネディの相棒、玉田圭司は左肋軟骨骨折のため、欠場が濃厚。名古屋にとっては、彼とGK楢崎正剛をケガで欠くのは痛い。　　

逆に横浜FMでは、左アキレス腱断裂の大ケガを負った清水範久が、約7か月ぶりに復帰。先日の天皇杯・Ｖ・ファーレン長崎戦で途中出場を果たす。開幕当初、右サイドの主力だったベテランの復帰を、松田は「チームにとって本当に大きい」と歓迎。天皇杯を含め、今後のキーパーソンになる可能性を秘めている。

以上

2009.10.16 Reported by 小林智明（インサイド）