本文へ移動

今日の試合速報

夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!
夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第29節 広島 vs G大阪】プレビュー:Jリーグ最高のパスサッカー対決。サッカーの醍醐味を味わえるビッグアーチ決戦。(09.10.17)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
10月17日(土)J1 第29節 広島 vs G大阪(14:00KICK OFF/広島ビ
スカパー!生中継 Ch308 13:55〜(解説:川勝良一、実況:西岡明彦)
勝敗予想ゲーム | 皆の投稿で作るスタジアム情報
----------
リーグ戦上位クラブ 直近3節の試合結果と次節対戦相手
第26節第27節第28節第29節第30節
広島△1-1●1-2 新潟△1-1 清水G大阪川崎F
G大阪△0-0 F東京○2-1 川崎F○4-1 大宮広島横浜FM
※J1リーグ戦は賞金が授与される上位7位以内に位置するクラブの試合結果および次節対戦相手を掲載しています。
----------

決して、相性が悪いというわけではない。ヤマザキナビスコカップでも天皇杯でも、広島はG大阪に勝利している。しかしリーグ戦では2001年、広島ビッグアーチでは1997年以来、広島はG大阪に勝てない。どうも広島には、そういう負のジンクスが多いのだが、それがこのクラブの苦闘の歴史でもある。

ただ柏木陽介は「G大阪戦は、相性いいですね」と言う。2005年6月4日、ヤマザキナビスコカップの対G大阪戦。当時、高校3年生だった柏木は22分間の出場を果たし、2-1と勝利に貢献。これが、彼のプロデビュー戦となった。さらに2006年8月23日J1リーグ第19節、3点差を追いかける状況での出場となった柏木は、「3人目の動き」で裏をとり右足のテクニカルなシュートでプロ初得点を記録している。
また、2007年のヤマザキナビスコカップでは平繁龍一の決勝点を、J1最終節のビッグアーチ決戦では槙野智章の同点ゴールをアシスト。天皇杯準決勝でもダメ押しとなる高柳一誠の得点の起点に。そして今年4月4日、万博での戦いでも見事なスルーパスで高柳の同点弾のアシストを記録した。確かに、柏木はG大阪に相性がいい。
「G大阪は僕らのサッカーに対して対策を立ててくるのではなく、自分たちのサッカーで戦ってくる。だから僕らもやりやすい。広島は動きながらパスをまわす。G大阪は一瞬の動きでスペースをつくってパスをつないでくる。やり方は違うけれど、お互いにいいサッカーをしている同士。ただ、いい戦いができていても、リーグでは最後の最後で勝ちきれていないだけ」
柏木が言うように、今のJリーグにおいて自分たちでしっかりとパスをつなぎ、アクションを起こして攻撃を組み立てる部分においては、広島とG大阪が双璧といっていい。ただ、両チームとも自分たちのサッカーを見せつけるには、現状ではコンディションに問題を抱える。

第18節以降8勝2分1敗と絶好調を維持してきたG大阪だが、遠藤保仁の体調不良、さらに二川孝広のケガという問題が浮上。共に広島戦の出場が微妙な情勢で、西野朗監督も「二人とも欠場する可能性が高い。戦い方を考えないと」と表情を曇らせる。
一方の広島も、森脇良太が出場停止。森崎和幸の実戦復帰はチームにとって大きいが、彼もまた回復途上。「我々は今季、一度たりともベストメンバーで戦えていない」とはペトロヴィッチ監督の決まり台詞ではあるが、今節も状況は変わらない。さらに上位との直接対決という重圧が加わる。
「ただ、プレッシャーをより強く感じているのは、G大阪だと思います」と佐藤寿人は言う。一時は19もあった首位との勝点差が、今や1差。シーズン前に大型補強を敢行し、チーム得点王であるレアンドロの中東移籍後もすぐにペドロ・ジュニオールを獲得するなど、多額の資本を投入して戦力の充実を図ってきたG大阪にとって、優勝やACLは夢ではなく現実的な目標。「勝たなければいけない」という重圧は、確かに常にチームにつきまとっている。

一方の広島は、あと勝点1を獲得すれば数字上でもJ1残留が決定する情勢で、J1復帰初年度のチームにとっての最低限目標をほぼ達成している状況だ。ACL進出を目標として掲げているが、それは「2年以内」という設定。残り6試合で首位まで勝点5差の位置にいる現状は、クラブにとってはポジティブだ。「僕らにはプレッシャーはない。(森崎)カズも復帰したし、こういう状況で戦えることを幸せに感じて戦いたい」と佐藤寿も笑顔だ。その伸び伸びとした空気が適度な緊張感と合わさって広島のサッカーが爆発すれば、8年ぶりの対G大阪リーグ戦勝利も視野に入ってくる。
「試合に勝てるかどうかはともかくとして、サッカーの醍醐味が味わえる試合になると思う」と中島浩司は言う。日本最高峰に位置するパスサッカー同士の対決。優勝を争う両チームの直接対決というシーズンとしての興味以上に、エンタテイメントとしても興味深い。

「天気予報はよくないけれど、僕は晴れ男だから。雨が降ってピッチのコンディションが悪い状態では、広島対G大阪戦は面白くないでしょう」
柏木陽介の言葉どおり、明日は最高の2チームによる最高の試合を楽しむためにも、雨は勘弁してもらいたい。今日の夜は、久しぶりにてるてる坊主をぶら下げたいと思う。

以上

2009.10.16 Reported by 中野和也
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/07/29(月) 00:00 ハイライト:岐阜vs鳥取【明治安田J3 第23節】