スカパー!生中継 Ch363 15:00〜(解説:相馬直樹、実況:清原正博、リポーター:杉山真也)
勝敗予想ゲーム | 皆の投稿で作るスタジアム情報
----------
■リーグ戦上位クラブ 直近3節の試合結果と次節対戦相手
第26節 | 第27節 | 第28節 | 第29節 | 第30節 | |
川崎F | ●0-2 浦和 | ●1-2 G大阪 | ○2-0 横浜FM | 大宮 | 広島 |
----------
吉と出るか、凶と出るか?ある種の賭けが良いほうに転べば間違いなく試合は面白くなり、大宮が勝利をつかむだろう。だが、凶と出てしまえば、間逆のものになる。その中間はなさそうなのが、今節の大宮対川崎Fの一戦だ。
大宮は左サイドにこれまでのパク・ウォンジェや、内田智也ではなくてフォワードのラファエルを起用する方向だ。相手の右サイド森勇介が極端に攻撃的で能力も高いが、守備をさほど得意としないことは周知の事実。その川崎Fの『穴』を突こうというのが狙いだと張外龍監督は話している。ただ、ラファエルにしても、そもそもはフォワードの選手。ゴール前で、シュート、ラストパスを狙える選手だが「左からのドリブル突破を得意」(張監督)とすることから、今回の起用に至っている。だが、逆に転んでしまえば、本来の良さが出ないばかりか、ボランチやサイドバックに負担がかかるだけになる可能性もある。2トップと予想される市川雅彦と石原直樹が有機的に絡み合えば、大宮が攻撃力をもって川崎Fを封じることが出来るかもしれない。そんな楽しみな布陣でもある。
優勝を狙える勝点49を持つ川崎Fに対し、迎える大宮は残留争いの真っ只中。現在勝点33で14位と、降格圏の16位柏の勝点27からは若干離れてはいるが決して気を抜くことは出来ない位置だ。昨年、自動残留した15位千葉が最終的には勝点38だったことを思えば残り6節で落とせる星はひとつもない。この川崎F戦だって、そうである。
そんな一戦に向かうにあたり、大宮の選手たちは決して楽観はしていない。「むこうは中村憲剛から、どこにでもパスが出てくると思う。どうしたって支配してくると思う。だから大事なのは焦れないこと。先制点を与えないこと」と石原はバリバリの警戒感を見せる。日本代表であるパサーに、鄭大世、ジュニーニョ、レナチーニョらが絡み合い、中盤から谷口博之らが飛び出す豪華な攻撃陣はため息モノですらある。だから、相手の攻撃中は焦れず、いつもどおり守備に走る必要がある。だが、大宮がいったん攻撃に転じれば「攻撃が早いから堅く見える」(張監督)川崎Fの最終ラインは決して、崩せない壁ではない。特に今回は、市川、石原という小柄なスピード系2トップにラファエルが絡む、そこに右サイドの藤本主税らが速いクロスを供給するという形になりそう。「今回は上からボールを入れても仕方がない」(波戸康広)と、空中戦に挑む気など毛頭ない。攻守に求められる運動量とスピードで、どうにか川崎Fを破りたいものだ。
加えて重要なのは、先制点を与えないこと。先週末の天皇杯、ソニー仙台FC戦でも見られたが、失点直後のあわてぶりは要修正。だからこそ、なによりも先制点を与えないこと。今季、リーグ戦8勝のうち逆転勝ちは1つしかないのだ。
「もしかしたら、今一番リーグ優勝に近いのでは?」と張監督も認めざるを得ない川崎F。だが、代表組が合流直後でもあり、コンディション面では大宮が有利だろう。NACK5スタジアムほどではないが、ここ数年ホームとして戦うことも多い埼玉スタジアム2002で、川崎Fを叩き残留へ少しでも近づきたい。
以上