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【第89回天皇杯2回戦 C大阪 vs 福島U】レポート:天皇杯ならではの結果が長居スタジアムでも!J2首位のC大阪が敗れる大波乱(09.10.12)

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10月11日(日) 第89回天皇杯2回戦
C大阪 1 - 2 福島U (13:00/長居/2,449人)
得点者:13' 小田切 啓(福島U)、44' 乾 貴士(C大阪)、89' 時崎 塁(福島U)
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1−1で迎えた後半ロスタイムに決勝点をあげたのは、JFL参入を目指している東北社会人リーグ2位・福島ユナイテッドFC(福島県代表)のFW時崎塁。月曜日から金曜日まではサッカーの練習に行きたくても行けないという銀行員選手。「土日の練習ではチームのメンバーとフォーメーションや戦術など合わせないから、得点だけをしっかり狙っていこうと思って入りました」と後半唯一といってよいチャンスを確実に決めた。後半怒涛の攻撃を仕掛けてくる相手に対し、身体を張って全員が守り、延長に入るのか…と観ている誰もが感じた終了間際にカウンターから2点目が福島Uに。サッカーでは何が起こるかわからない! 最後の最後まで勝利を信じ、この試合のために色々な状況を想定し戦術、体力、気持ちを準備し、1分1秒を大切にしながら心身ともに研ぎ澄ましてプレーしていたことが功を奏し、結果として出たのであろう。

一方「負けてはいけない相手に負けてしまいました。基本的なミスが多かった」とC大阪FW小松塁が振り返った。「試合の入り方が悪かった。ボールも落ち着かなかった」(酒本憲幸)のは確かであった。前半13分C大阪DFのクリアボールがオフサイド気味にも見えた福島UのFW村瀬和隆の足元に入りGKと1対1、確実に決めて先制。C大阪レヴィー・クルピ監督が「難しい戦いになるのは間違いない」と予想していた通り相手は気持ちの入った守備からペースを握り、劣勢な展開が続く。が、前半終了間際に左サイドから尾亦弘友希がミドルシュートを打つ。そのボールがペナルティエリア内にいた福島UのDFが手を出したと判断され、C大阪がPKを得る。乾貴士がキッチリ決めて同点にして折り返すことになる。
C大阪はハーフタイムで選手交代も含めて修正、レヴィークルピ監督からも喝が入り後半はC大阪らしいしっかりとした守備から速いパス回しでリズムとチャンスをつくっていく。しかし、ゴールを奪うことが出来ないままで試合時間が過ぎていってしまった。
結果は2−1で福島UがJ2首位を走るC大阪を下し3回戦進出を決めた。

試合後、素晴らしいパフォーマンスを長居スタジアムで披露した福島Uの監督、スタッフ、選手達にC大阪のサポーターからも大きな賞賛の拍手が送られていた。福島Uのスタッフと選手達は、C大阪ベンチ、ゴール裏に陣取ったC大阪サポーター、そして最後に自分たちのサポーターという順に挨拶へ…大きな拍手のお礼に回っていたのが印象的だった。
 
改めて、天皇杯の醍醐味とはこういった下克上が起こるところなのかもしれないと感じる。福島Uが生んだドラマが次の天皇杯の戦いに、そしてJFL、Jリーグへの足がかりになることを祈るばかりだ。

以上
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