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【第89回天皇杯2回戦 F東京 vs K讃岐】レポート:アップセットはならず。F東京が4−0でカマタマーレ讃岐を圧倒(09.10.12)

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10月11日(日) 第89回天皇杯2回戦
F東京 4 - 0 K讃岐 (15:00/味スタ/7,203人)
得点者:10' 梶山 陽平(F東京)、16' 鈴木 達也(F東京)、35' ブルーノ クアドロス(F東京)、42' 赤嶺 真吾(F東京)
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F東京は味の素スタジアムでカマタマーレ讃岐と対戦し、4−0で圧勝した。他会場ではJクラブが敗れる波乱もあったが、F東京が順当に3回戦進出を決めた。
讃岐のアップセットは叶わなかったが、ゲーム序盤から腰が引けた戦いではなかった。勇敢なゲーム運びをする相手に、F東京・城福浩監督も「好感を持てるチームだったからこそ、絶対に負けたくなかった」と話した。

前半は一方的な展開となった。讃岐の高く設定された最終ラインの背後に広がるスペースをF東京が突いて、次々と決定機を作り出した。
「僕たちの守備の形である前からのプレス、前線からボールを奪ってそこから攻めるという形が思うようにできなかった」(羽中田昌監督・讃岐)
讃岐は前線からのプレスが断続的になり、F東京のボールホルダーに自由を与えてしまった。そして10分、MF梶山陽平がFW平山相太とのワンツーでボックス内に侵入すると、そのまま切り込み左足でゴールを挙げた。この先制点を皮切りにF東京が次々とゴールネットを揺らした。16分にMF鈴木達也がミドルレンジから決め、35分には右CKからDFブルーノクアドロスが頭で合わせてリードを広げる。さらに42分、右サイドを抜け出したMF米本拓司からのクロスをFW赤嶺真吾がニアで合わせて4点目を奪った。F東京は大量リードでゲームを折り返した。

ハーフタイム、讃岐は羽中田監督が「開き直れ」と選手を鼓舞した。さらに「もっとグラウンドは広いだろ。ピッチを効率よく使って、ポジションを取ろうと話しました」と、ポジショニングを修正して選手を後半のピッチに送り出した。

後半、それまで自陣に押し込まれていた讃岐が、F東京陣内で徐々にボールをキープし始める。何度か決定機を作り出してF東京ゴールを脅かした。逆にF東京も速攻からチャンスを作ってゴール前までボールを運んだが、精度を欠いて追加点を奪うことは出来なかった。スコアは動かず、4−0のまま試合は終了した。

「まず、最初の言葉は悔しいです。でも最後まで自分たちのサッカーを貫き通した選手たちには感謝したい」
試合後、会見の席に着いた羽中田監督は最初にそう発した。讃岐は、前半から自分たちのサッカーを貫いてJ1のF東京に挑んだ。羽中田監督の志向を選手たちはピッチで忠実に表現しようとしていた。Jクラブでなくとも、面白いサッカーを目指すことはできる。そんな気概を感じさせるチームだった。

F東京は代表4選手を欠き、さらに故障者も続出した中で確実に勝利を収めた。総入れ替えとなった守備陣が無失点に抑え、攻撃陣にもゴールが生まれたことは収穫だろう。「リーグ最終節に奇跡を起こすためには、今週だけをスポイルしたくないという思いで準備をしてきました」と、城福監督。アップセットを目指して挑んでくる讃岐をリスペクトしつつ、全力でゲームに入ったF東京に死角はなかった。

以上

2009.10.12 Reported by 馬場康平
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