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【第89回天皇杯2回戦 大分 vs 横河】レポート:120分の末のPK戦で決着。横河武蔵野FCが健闘するも大分が辛勝。(09.10.12)

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10月11日(日) 第89回天皇杯2回戦
大分 3 - 3(PK 4 - 3)横河 (13:00/大分陸/2,645人)
得点者:50' 池上寿之(横河)、63' 金守貴紀(横河)、76' 高松大樹(大分)、89' 金崎夢生(大分)、99' 東慶悟(大分)、113' 小山大樹(横河)
天皇杯特集
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カテゴリーが2つ下の相手に負けは許されない。実力差がある相手を負かすにはどうしたらいいのか。大分市営陸上競技場で行われた天皇杯2回戦は、受けて立ったJ1の大分と一泡吹かせてやろうと意気込むJFLの横河武蔵野FCとの戦いとなった。

試合は序盤から実力通りの展開となる。大分が小気味よくパスをつなげ主導権を握る。8分にCKから深谷友基が頭で、12分にはDFラインから複数のダイレクトパスがつながり、最後は家長昭博が頭で合わせた。2つのシュートは僅かにバーの上を通過するも圧倒的に力の差を見せつけ、楽勝ムードが漂った。ただ、幾度となく決定機を外せば流れは変わる。「ある程度パスを回され、守備に回る時間帯が多いと思ってはいた」とは依田博樹監督(横河)。横河としてみれば、ボールを回されているうちはOKで、ボールを奪えばカウンターを狙う作戦を立てていた。攻め疲れた大分の隙を突き効果的なカウンターで対抗した。

互いに無得点で折り返した後半は、横河が50分にカウンターから池上寿之が待望のゴールを奪う。63分には関野達也のFKがポストに当たったところを金守貴紀が押し込み追加点。『まさかの2得点』で勝利を意識した横河は逃げ切りを図り守備に回る。『まさかの2失点』で目が覚めた大分は猛攻を仕掛ける。追う立場と追われる立場が逆転した2点目を境に、試合は大きく動いた。大分は76分に高松大樹のヘディングで1点差に詰め寄り、さらに攻撃は加速。自陣に張り付いた横河の守備に苦しみながらCKから金崎夢生が頭で押し込み同点。延長に入っても攻勢は続き、99分に東慶悟のミドルシュートが決まり逆転に成功する。これで勝負あったかに見えたが、「延長になり体力もなく、足を攣った選手が多く厳しかった。そんな中で逆転されたが開き直って攻めた」(横河・依田監督)。挑戦者が挑戦者らしさを取り戻し、113分にCKから同点に追いつく粘りをみせた。

結局、120分戦って3−3。勝負はPK戦に持ち込まれた。ここで大分の33歳のベテラン下川誠吾が落ち着いた駆け引きから3本のシュートをストップする。「相手がボールを置いて目を合わせたとき、メンタルでは負けないという気持ちで見た。どっちに飛ぶかは雰囲気で決めた。相手に合わせるより、相手に自分が思う方に蹴らせたという感じですかね」(下川)。最後尾から声を張り上げ、チームを鼓舞した守護神の最後まで諦めず戦う姿勢が、激戦を制した。

トーナメントは実力以上に勝負にこだわる気持ちが勝負を左右する―。二転三転したこの試合を見て改めてトーナメントの厳しさと奥深さを知った。

以上

2009.10.12 Reported by 柚野真也
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