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【第89回天皇杯2回戦 G大阪 vs 流経大】レポート:昨年の覇者、G大阪が天皇杯に登場。先制点を奪われヒヤリとさせられるも、5−2と圧勝(09.10.12)

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10月11日(日) 第89回天皇杯2回戦
G大阪 5 - 2 流経大 (13:04/万博/3,090人)
得点者:19' 細貝竜太(流経大)、28' 佐々木勇人(G大阪)、34' 明神智和(G大阪)、37' ペドロジュニオール(G大阪)、39' 船山貴之(流経大)、53' 播戸竜二(G大阪)、81' ルーカス(G大阪)
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 G大阪が立ち上がりから3〜4回のシュートチャンスを作りながら、枠を捉えられないまま試合が進んだ前半19分。ディフェンスラインを切り裂かれ、流通経済大学のMF細貝竜太に先制ゴールを許した際は、正直、ヒヤリとさせられた。というより、試合前、「大学生の勢い、Jクラブと対戦できることに対するモチベーションを考えても調子に乗らせたらガンガンくると思う」と話していた、同大学出身のMF武井択也の言葉が脳裏をよぎる。しかも、攻撃的なサッカーを身上とする流通経済大学のこと。『先制』を奪ったことによる自信は、選手たちの『前へ』の意識をより強いものにさせることも予測された。

 実際、前半はそうした流通経済大学の勢いが感じられる展開になった。その後、28分にG大阪のMF佐々木勇人の同点弾に始まって、34分にはMF明神智和、37分にはFWペドロ・ジュニオールと効率よく点を重ね、あっという間に逆転こそしたものの、G大阪の前線からのプレスに甘さが見られ、スペースを与えられたこともあってだろう。再三にわたりG大阪の左サイドを、流通経済大学の右サイドバックDF石川大徳に走られ、好機を見出されてしまう。39分に流通経済大学のFW船山貴之に許した追加点も、その右サイドをえぐられた形から。これによりG大阪は3−2とリードしながら、決して安心出来ないスコアで前半を折り返す。いや、実際、「前半のような形で最後まで90分間やれたら、もう少し点差のつまった試合になったかもしれない(流通経済大学/中野雄二監督)」ことも十分に考えられたはずだ。

 だが後半、G大阪はDF下平匠に代えてDF高木和道を投入。これまで経験したことのない左サイドバックという慣れないポジションにDF高木を据え、またFW播戸竜二を投入する中で、FWペドロジュニオールを左に出すなど、前線の形を変える中でまずは守備を修正しキックオフを迎える。その選手交代が功を奏する形で、後半は立ち上がりから落ち着いて試合を展開。前半を飛ばし過ぎた部分もあったのかもしれないが、運動量がやや落ちた流通経済大学を相手に、G大阪のペースで試合を進めていく。
 完全に試合を落ち着かせたのは、53分。今年の『元日・国立』でG大阪を天皇杯初優勝に導く決勝弾を決めた、FW播戸竜二のゴールだ。右サイドからのクロスに頭で合わせたシュートは、一度はポストに嫌われたものの、こぼれたボールを泥臭く右足で押し込み、完全に相手の息の根を止める4点目を叩き込む。
 これに対し流通経済大学も選手交代をしながら攻撃の糸口を見出そうとするが、DF高木を据えた中で守備の落ち着きを取り戻したG大阪の堅守をこじあけることができない。ポゼッション、ゲーム運びという部分でも完全にG大阪に支配され、時間が進むにつれ、手も足も出なくなっていってしまう。そんな流通経済大学を尻目に、G大阪は81分にFWルーカスがとどめとなる5点目を決めて5−2とし、初戦をものに。流通経済大学に2点こそ奪われたものの、内容的には個のポテンシャルも含め、質の違いを見せつけたG大阪が、3回戦へと駒を進めた。

以上

2009.10.12 Reported by 高村美砂
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