10月11日(日) 第89回天皇杯2回戦
富山 0 - 0(PK 4 - 1)岡山 (13:00/富山/2,222人)
☆天皇杯特集
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J1川崎Fへの挑戦権はPK戦の末に富山が手にした。リーグ戦から中2日、中3日の3連戦となったJ2勢が格下相手に5チーム敗退した中で、両チームは120分間を0−0で戦い抜いた。しかし半面で、ともに決定力不足という課題は残された。J2昇格1年目を締めくくるリーグ戦は残り7試合。富山と岡山は、最終節(12月5日@富山)で再び顔をあわせる。
先発メンバーは、リーグ戦前節から富山は1人、岡山が2人を入れ替えただけでほぼベストの布陣。岡山は4-2-3-1の前4人が高い位置から積極的にプレスをかけ、奪ってから早いタイミングで両サイドからクロスを入れて相手DFラインを揺さぶった。
4-4-2の富山は中盤から細かくパスをつなぎながら局面の打開を試みる。FW木本敬介が機動力を発揮して前線で受け手となってゴールに迫った。17分にはFKからFW永冨裕也が頭で合わせたがシュートはゴール上に外れた。
ともに崩し切れずに0−0で折り返すと、後半1分には岡山が左サイドで受けたMF妹尾隆佑が鋭いシュートを放つがGK橋田聡司がキャッチした。富山のDF西野誠は「相手は後半バテてくると思った。しっかりパスを回せていたし、うちは後半に強いから」と振り返る。その通りに岡山の出足が鈍り始めると、富山はボランチの長山一也、野嶋良を中心に中盤でセカンドボールをよく拾って主導権を握り、11〜15分には立て続けに4本のCKを得るなど押し込んだ。富山の楚輪博監督は相手に先んじて攻撃のカードを切り、同24分にMF朝日大輔、28分にはFW桜井正人を投入。30分には西野の右サイドからのクロスに木本、桜井が飛び込んだがゴールを奪うことはできなかった。
富山が押し気味に進めながらも決め切れず、延長戦へ。岡山は延長前半2分に左からMF小林優希がゴール前に送り、FW三木良太がヘディングシュートで枠をとらえたが、GK橋田の好セーブに阻まれた。秋の西日に照らされたピッチ上で試合は依然として富山ペースで進んだがスコアレスのまま決着はPK戦に持ち込まれた。
スタンドのあちこちで「(川崎Fとの3回戦が行われる)等々力に行くぞ」との声援が響き、PK戦はスタート。後に蹴った岡山は1人目のMF武田英明がゴール上に外し、2人目のMF喜山康平もバーに当ててしまった。富山は前日に行ったPK練習の様子を踏まえて楚輪監督が選んだメンバーが次々と落ち着いて蹴り込み、4人目の西野が左隅へのグラウンダーでゴールネットを揺らしてPK戦4−1で勝利を決めた。GK橋田はセーブこそなかったが、正GK中川雄二の怪我で回ってきた出場機会で勝利に貢献した。
両チームはJ2リーグ戦に舞台を移し、次の勝利を目指す。勝負の明暗は分かれたが、トーナメント戦ならではの緊張感の中で、何度も全員で円陣を組み闘志を高め合った一体感はともに今後の戦いにプラスになるはずだ。
以上
2009.10.12 Reported by 赤壁逸朗
J’s GOALニュース
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