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【第89回天皇杯2回戦 神戸 vs 東海大】プレビュー:今季掲げた「2010ACL出場」に望みをつなげるために、神戸は天皇杯を勝ちに行く。初戦の相手は東海大学(09.10.11)

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10月11日(日)第89回天皇杯2回戦 神戸 vs 東海大(13:00KICK OFF/ホムスタ)
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 今季、神戸はJ1復帰後3年目のシーズンを迎えるにあたって、ひとつの大きな目標を立てていた。それは、2010年、クラブ創立15周年の年に、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)へ出場するということ。その権利を獲得するための最後の戦い、天皇杯に挑むクリムゾンレッドのチームは、初戦となる2回戦で、東海大学と対戦する。

 J1リーグ戦で神戸は現在13位(勝点34)。8月には4勝1分けと快進撃を見せた時期もあったが、2度の監督交代など、シーズンを通じて安定した戦いを展開することができず、今ではトップ3とも大きく溝を開けられてしまった。その勝点差は15。残り6試合というところに来て、ACL出場権の得られる3位以内入りは絶望的となっている。
 しかし、まだすべてが終わったわけではない。開幕前に神戸の選手も口々に目標に掲げていた「タイトルを取る」という言葉を現実のものにするチャンスは、残されている。J1残留争いをまだ繰り広げているチームにとっては、難しい道のりかもしれないが、一縷の望みにかけて、「元日国立」を合言葉に、神戸は今季の天皇杯に挑む。

 そのなかで、チームの攻守の要となる2人、日本代表FW大久保嘉人、韓国代表MF金南一が、各代表戦出場のためにメンバーから外れることになった神戸。それでも、主力の陣容はリーグ戦とほとんど変わらず、アマチュア相手に戦う見込みだ。
「一発勝負では、彼ら(東海大学)は100パーセントで来るだろうし、流れによっては難しいこともある」と、警戒するのは神戸の三浦俊也監督。それもそのはず、三浦監督自身、2001年度の天皇杯で、当時J2の大宮を率いていたとき、1回戦で東海大学に敗れた過去を持つ。それだけに、「油断できない」と、指揮官は因縁の相手との試合に、気を引き締めていた。
 また、神戸としても、昨シーズンはJ2鳥栖に、神戸の聖地・ホムスタで2-5と惨敗した、苦い思いを味わっている。確かに、その試合では大久保、レアンドロ(現アルサード/カタール)、ボッティといった主力が抜けていたということもあったが、前半で3失点するなど、格下相手に、プライドをズタズタにされるような内容でもあった。その二の舞は、もう絶対に許されない。「(鳥栖戦の敗北は)ちょっとした油断からきたもの。今回はトレーニングから隙を見せずにやっていきたい」とは、DF小林久晃。「相手は大学生。もう勝たなきゃいけない。相手に何もさせないくらいの気持ちでやりたい」と言うように、選手たちに「おごり」はまったくない。

 神戸の相手となる東海大学は、関東大学サッカーリーグ1部に所属。1964年に創部後、1986年に1部リーグで、1991年と2000年に総理大臣杯全日本大学サッカー大会で優勝した経歴を持つ。近年では2部リーグでの戦いが中心も、今季は2007年度に続いて1部リーグで活動。しかし、現時点では12チーム中最下位。後期に入っても2分け3敗と白星がなく、再び2部降格の危機が迫っている。
 ただ、ビデオで東海大学を見たという神戸は、「一生懸命頑張る。チームとしてしっかりやってくる」(三浦監督)、「全体的にコンパクト。ハードワークしてくるチーム」(茂木弘人)、「いい選手が何人かいるし、チームとしてもいいものを持っている」(我那覇和樹)と、一様に東海大学のチームワークに注意を払っていた。また、「セットプレーのキッカーがいい」と、三浦監督は相手のセットプレーにかなり神経を尖らせていた。
 その東海大学では、広島ユースから加入したMF池田康平、DF佐伯尚平の1年生コンビに注目したい。池田と佐伯は1回戦の順天堂大学戦でも先発フル出場。大学リーグでも常にメンバーに名を連ねるなど、すでにチームに不可欠な選手となっている彼らの動きが、ポイントのひとつになるかもしれない。

 カップ戦では一番難しいといわれる初戦で、「失うものは何もない」格下の大学生との対戦。ただし、核となる選手がいなくても、神戸は念願のタイトル獲得のために、当然勝たなければいけない試合になる。「どんな形でも、延長でも、PK戦でも、勝つ」と三浦監督。その思いは選手も同じ。今季ここまでの屈辱を払拭するためにも、聖地・ホムスタで、神戸は全力で勝ちに行く。そこにどこまで東海大学が食らいつくか。全力同士のぶつかり合いとなる一戦は、白熱した内容が期待できる。

以上

2009.10.10 Reported by 前田敏勝
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