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【第89回天皇杯2回戦 甲府 vs 関西大】プレビュー:地力のある指導者対決でもある甲府vs関西大。激しい昇格争い真っ只中の甲府が苦手の天皇杯初戦でどんな戦いを見せるのか(09.10.11)

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10月11日(日)第89回天皇杯2回戦 甲府 vs 関西大(13:00KICK OFF/小瀬)
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天皇杯特集
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甲府がJ1昇格を目標に出来なかった頃とは天皇杯に臨む感情が変わっていることに気がついた。感慨深くなるような余裕はないが、変われば変わるもんだと思う。関西大学との天皇杯2回戦は、過密日程のJ2リーグと甲府の現状を考えれば難しい戦いになることは明らか。しかし、10月の後半からは過密だったJ2リーグのスケジュールが週1試合と落ち着いてくる上に、11月のリーグ戦は3試合なので天皇杯で3回戦4回戦と進んでいくと週に1回のリズムでリーグ戦と天皇杯を戦っていくことが出来る。ケガ人が多いチームにとって週1試合がキツイのかどうか判らないが、毎週1回公式戦があるリズムの方が昇格争いにはいいのではないかと思う。

天皇杯では勝っても勝点3をもらえないので、ここまでかなり無理をしてリーグ戦を戦ってきた選手の何人かを休ませる可能性はあるが、甲府の安間貴義監督はJFLのHONDA FCの選手、監督時代から天皇杯に燃えていたサッカーマン。プロをやっつけたい関西大学のモチベーションは充分感じているし共感できる。「(HONDA FC時代は)JFLで勝つことよりも、天皇杯で勝ちたかった」と言ったほど。清水と磐田の間に挟まれたJFLのHONDA FCはJリーグ加盟を断念したこともあって、選手はJFLで優勝してもJリーグに昇格出来ないという条件のなかで天皇杯を最高のアピールの場所として捉えていた。その魂は今でも安間監督の心で燃えている。

一昔前は関西の大学サッカー界には大阪商業大学が王様として長く君臨していたが、近年は関西大学、阪南大学、関西学院大学、びわこ成蹊スポーツ大学、桃山学院大学、立命館大学、同志社大学などサッカーに力を入れる大学が増えて絶対的な王様は不在。そのなかで安定して成績を出している大学のひとつが関西大学。Jリーグが始まってしばらくは有力な高校生は大学に進学せずにプロに進んだが、プロの世界で5年10年と生き抜くことの厳しさが明確になってからは大学で成長してからプロを目指す選手が増えて大学のレベルが再上昇した。また、引退したJリーガーが大学などで指導する機会も増えてきたこともあって、レベルアップを加速させている。関西大学の島岡健太監督もそのひとり。鳥栖でプレーしていたが、イメージとしては四日市中央工業高校時代の方が強く、小倉隆史、中西永輔、中田一三らと黄金時代を創り出した選手。もっと長くプロでプレーすることが願いだっただろうが、指導者として高校時代よりももっと大きい仕事をしそうな人物。安間監督より4歳若い島岡監督。直接会ったことはないが――高校時代の髪形は別にして――悪い話は聞いたことがない。景気が悪くなると何でもかんでも東京に集中し始めるが、関西からデカイ波を起こそうとする指導者が率いるのが関西大学サッカー部。

甲府の先発メンバーがどんな顔ぶれになるのかは全く判らないが、ここまでチャンスが少なかった選手に期待したい。御厨貴文(大阪体育大学卒)はそのど真ん中の選手だし、大西容平(阪南大学卒)も大阪の大学を出た選手なので、プロと学生の差をガッチリ見せ付けてほしい。関西大学が勝つ確率が高いサッカーをしてくるのか、イケイケで来るのか判らないが甲府としては後者の方が面白いしやり甲斐がある。昇格争いで緊張感の高い甲府と関西大学の激突は10月11日午後1時キックオフ(小瀬)。リーグ戦にはない情熱を感じることが出来るはずだ。

以上


2009.10.10 Reported by 松尾潤
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