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【第89回天皇杯2回戦 愛媛 vs 福岡】プレビュー:互いに攻撃に課題を残す愛媛と福岡のJクラブ対決!ゴールを奪う形を作り、3回戦進出を目指す(09.10.11)

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10月11日(日)第89回天皇杯2回戦 愛媛 vs 福岡(13:00KICK OFF/ニンスタ)
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台風18号の影響により、愛媛はリーグ戦のホーム・熊本戦(10/7@ニンスタ)が中止に。1週間ぶりの公式戦が今回の天皇杯2回戦となる。3連戦の中日の試合が延期されたことに関して「特別な影響があるとは思わないが、いいタイミングで休みが取れた」とバルバリッチ監督。連戦が繰り返され、疲労が溜まる選手もいる中で、今回のアクシデントは愛媛にとって「恵みの雨」ならぬ「恵みの台風」となった側面があることは事実だ。

さらに、バルバリッチ監督が就任してまだ1ヶ月に満たない愛媛の状況を考えれば、1週間しっかりとトレーニングを続けられたことも大きいだろう。得点力不足が課題となっているゴール前の部分に関しては、シンプルなシュート練習からクロスに合わせるトレーニングまで、ポジショニングや体の向きまで注意を与えつつフィニッシュの形を選手の体に染み込ませた。また、攻守の切り替えやサイドチェンジの部分では、11対11など実戦に近い形を、ピッチの縦方向をギュッと狭め、よりコンパクトにした状態でトレーニングを繰り返すなど様々なメニューで個人戦術、チーム戦術を叩き込んでいる。

「監督のやり方に慣れてきたところもあるし、トレーニングではやろうとするサッカーを表現できるようになってきた」と赤井秀一は語るが、同じように「選手がトレーニングの目的を理解し、やろうとすることを理解し始めていることがグランドの動きから見えてきた」とバルバリッチ監督も手ごたえを感じ始めている。リーグ戦では、システムや選手は試合毎に変化が加えられる新生・愛媛だが、守備でのチャレンジ&カバーやサイドチェンジからの速い仕掛けはチームとして意識の統一も図られつつある状況。今回の福岡戦は、それをゲームの場で実践し、勝利という結果を導くことが最大の目標となる。

その福岡とは、わずか2週間前にもリーグ戦で今回と同じニンジニアスタジアムを舞台に対戦している( /jsgoal_archive/result/2009/0927/20090200030720090927_detail.html )。結果は大久保哲哉のゴールで福岡が勝利を収めているが、前半から攻勢をかけていたのは愛媛だった。結局、福岡に守り切られてしまった形で、今回も愛媛はどのようにして福岡の守備をこじ開けるのかが課題になる。フォーメーションで言えば、前回の3トップから今回はドドと内村圭宏の2トップになりそうだが、リーグ戦では前節の栃木戦で必ずしも機能しているとは言えない状態だった。「ボールを引き出す動きや、守備の動き方に関してもやり方が変わった」と内村は語るが、サイドチェンジから縦に入るパスで攻撃のスイッチを入れられるか、チームとして目指す形をピッチで表現できなければ、次のラウンドに進むことは難しいだろう。

逆に、福岡もどうやってゴールを奪うのかが目下の課題。リーグ戦では4試合負けていないが、その間の得点はわずかに2点。1点は愛媛戦での大久保のゴール、もう1点は第44節の富山戦でセットプレーから生まれた田中佑昌の得点で、ゴール前でより多くのチャンスを作る工夫が必要だ。「相手の背の高いFWに対する守備の対応が必要になる」とバルバリッチ監督は福岡を警戒するが、福岡側から見れば前回の対戦でゴールを奪ったストロングポイントを生かしつつ、田中や城後寿ら2列目からの攻撃で愛媛の守備ゾーンを破りたい。天皇杯は勝点1がないゲームになるだけに、互いに課題を克服しなければ結果は何も得られない一戦だ。それだけに、両者ともゴールを目指すアグレッシブなゲームを期待して、ニンジニアスタジアムに足を運びたい。

以上

2009.10.10 Reported by 近藤義博
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