10月11日（日）第89回天皇杯2回戦 磐田 vs 高知大（13:00KICK OFF/ヤマハ）
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天皇杯は2回戦より、J1＆J2クラブが登場。ジュビロ磐田は11日、ヤマハスタジアムで高知大学（13時キックオフ）と対戦する。
インターナショナルマッチデーのため、日本代表のFW前田遼一とDF駒野友一に加え、韓国代表のＦＷイ・グノの主力3人が不在の磐田だが、中位（10位）と停滞するリーグ戦の残り試合に少しでも弾みをつける意味でも、勝って終わりたいところだ。
リーグ再開初戦となる29節（１０月17日@ヤマハ）の相手は2位の鹿島だが、相手は5連敗中。高知大学を下し、勢いに乗った状況で、『かつてのライバル』に挑めば、チャンスも膨らむはず。そういった意味でも、気持ちよく快勝といきたい。

相手は、1回戦で愛媛FCしまなみに4対0と快勝した高知大学。格でいえば、磐田が1つも2つも上回るが、「絶対に負けられない」プロとしては、返って戦いにくい相手ともいえる。加えて、チームの半数以上のゴールを叩き出している前田（15点）とイ・グノ（11点）の2トップが抜けたとなれば、攻撃力の低下は計り知れない。総合力で上回ることは間違いないが、なかなかゴールが奪えないような展開になると、思わぬ結果ともなりかねない。磐田としては、早い段階で勝負を決めるべく、前半の戦い方がより重要になるだろう。

もちろん、プロチームが大学生を相手に、ただ勝利を求めるだけでは、あまりに寂しい。柳下正明監督も「試したい選手がいる」と話している通り、テスト的な選手起用も十分考え得る。とくにリーグ終盤戦に向けて復帰に期待が集まるMF上田康太が出場するかどうかは注目。そのほか、調子が上向きつつあるMF松浦拓弥、2トップ不在の前線にはカレン ロバート、萬代宏樹らにチャンスが訪れそうだ。

「ケガなどがなければ、FWはカレンと萬代でいこうと思っている」と、FWについては指揮官も起用を明言。負傷もあって戦列を離れていた時期もあったカレンは、先発すれば昨年の天皇杯・栃木戦以来343日ぶりとなる。

天皇杯でメンバーに多少の違いはあるにせよ、チームとしての戦い方に大きな変化はないはずだ。試合のポイントは、左右MFの村井慎二、西紀寛のところでいかに攻撃の起点を作れるか。経験で勝る彼らが、大学生を相手に力の差を見せ付けることができれば、自然とボール支配率は高まり、ゲームを優位に進められるはず。あとは、前田とイ・グノに代わって、誰が決めるかということだけだ。

対する、高知大学としては、番狂わせを狙うためにも、積極的な戦い方で磐田にプレシャーをかけたい。スコアレスの状態が長く続けば、チャンスあり。今夏には国立大学ながら9年連続で総理大臣杯に出場し、準優勝に輝いているだけに、そのチーム力は侮れない。磐田を苛立たせ、慌てさせることができるか。

以上