10月10日（土）第89回天皇杯2回戦 京都 vs V那須（13:00KICK OFF/西京極）
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☆天皇杯特集
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天皇杯2回戦、ここからJ1京都が参戦する。一発勝負のトーナメントで日本一を決める天皇杯。その2回戦ではJ1チームと地域リーグから勝ち上がってきたチームとの激突も多くあり、この大会の見どころともなっている。

京都の天皇杯初戦の相手は、関東社会人2部リーグのヴェルフェたかはら那須。2009年関東2部を12勝1分1敗で優勝し、天皇杯1回戦を八戸大学に延長戦の末4-3で下して、Jリーグクラブへの挑戦権を得た。八戸大学戦でも得点をしたFWの本田洋一郎、高秀賢史はスピードだけでなく、突破力もあり、相手の隙を突いての一発の可能性も秘めている。そして何よりも、J1チームへの対戦に向けての高いモチベーション、これこそが大きな武器となるだろう。

ホーム・京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場で迎え撃つ京都。李正秀が韓国代表に合流、さらに、右サイドバックの増嶋竜也が10月18日のJ1リーグ戦第29節千葉戦で出場停止となるだけに、練習では右サイドバックに染谷悠太、センターバックに手島和希を入れて準備をしていた。さらに加藤久監督は「先発かどうかは別にして、これまで出場時間が伸びない選手にもチャンスがあるだろう」とし、チーム全員の力を注いでの勝利を目指す。

J1勢にとっての天皇杯初戦は、独特の緊張感を強いる試合でもある。相手のモチベーションは高く、選手の中には「やりにくい」と口にする選手もいる。さらに情報の無さも大きな要因で、それは今回、加藤監督自身も認めるところ。モチベーションの高い、未知の相手にどう組むか、問われるところだろう。
そのポイントの一つに挙げられるのが相手のミスを突くということ。地域リーグとJ1との差、様々なものがあるが、このミス発生の差もその一つとして挙げられる。京都としては相手のミスを逃さずチャンスにつなげたい。相手の勢いを削ぎ、決定機を作るために相手のミスを突く、ここは徹底したいところだ。加藤監督も「相手のミスをどう突くか、勝負の一つのポイントとなる」と話す。

Ｖ那須にすれば、相手を焦らせることがポイントとなるだろう。心理面で追い込むことが出来れば、たとえJ1でも攻撃を焦り、フィニッシュの精度を欠くことになる。チームの戦い方を統一し、先取点を与えない、これがカギになるはずだ。

先取点をいつ、どちらが奪うか。これで試合は大きく動くだけに、リーグ戦以上の緊迫感があるだろう。
勝って当たり前、このプレッシャーの中で戦う京都と、勝てば大金星のＶ那須。実力差があるが故に生まれる心理面での作用。京都にとっては、年に一度ある、メンタルが試される試合。日本一に向け、この試合でまずは心技体の充実をサポーターに見せて欲しいところだ。

以上

2009.10.09 Reported by 武田賢宗