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【第89回天皇杯2回戦 名古屋 vs 沖縄】プレビュー:『ACL日本代表』名古屋の天皇杯初戦は九州リーグの雄との一戦。今季の悪癖を克服し、勝負の10月への弾みとできるか!?(09.10.11)

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10月10日(土)第89回天皇杯2回戦 名古屋 vs 沖縄(13:00KICK OFF/刈谷)
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9月19日に開幕したばかりの天皇杯は、早くも2回戦からJ1勢が登場する。リーグで苦戦続きながらAFCチャンピオンズリーグでベスト4進出を決めた名古屋は、地元愛知のサッカーどころ・刈谷で初戦を迎えることとなった。相手は九州のKyuリーグ優勝チーム・沖縄かりゆしFC。Kyuリーグでは16戦15勝で総得点54、天皇杯1回戦でも徳島ヴォルティス・セカンドを4−1で下すなど攻撃陣に特徴があるチームである。

J3にあたるJFLの下に位置するチームとの対戦となる名古屋だが、一発勝負のトーナメントにおいて油断は最大の敵となる。大会初戦の難しさもあいまって、そう易々と勝利を得られる試合とはならないと考えるべきだろう。2年前にはJFLのHonda FCに煮え湯を飲まされた経験もあるだけに、侮ることなく臨むことを大前提として忘れてはならない。

直近の試合であるJ1リーグ戦第28節(対F東京1-2)を敗戦に終えている名古屋は、この天皇杯の1週間後にある次節へ向けて心機一転といきたいところ。その後はACL準決勝も控えているため、下部リーグの相手にも、メンバーを極端に落としてはこないと予想される。この終盤戦で大胆なローテーションを成功させているストイコビッチ監督は、リーグとACLを戦うメンバーに適度な休息をさせながらも、試合勘を維持できる用兵策を練っているに違いない。

沖縄の特徴や強さはまったくの未知数。そのため、名古屋は自分たちのスタイルをどれだけ貫けるかがテーマの試合になってくる。サイドを中心とした攻撃の構築と、ゾーン守備のバランス維持はもちろんのこと、この試合で名古屋が取り組まなければいけないのが、今季のチームが抱える悪癖の克服である。

その悪癖とは、得点後の試合の運び方だ。キックオフから勢いよく攻め込み、その攻撃を実らせて先制点を手に入れる。ここまでは能動的に主導権を握って試合を進めることができるのだが、得点後からチームの動きが緩慢になって同点、逆転を許してしまう。自ら試合を手放す行為で落とした勝点は数知れない。今回の沖縄戦でも先制点を奪うことは十分可能だろうが、その後のゲームをコントロールできなければ、思わぬ形で失点を喰らう可能性は十分にある。今はまだ誰がその司令塔として働くかが見出せていないが、中盤の選手にその役割は期待したいところ。今後の試合につなげていくためにも、『磐石の試合運び』と表現できる展開を作ることが必要になってくるだろう。

冷静に戦力を比較すれば、名古屋の優位は揺るぎようもない。だが、アップセットとジャイアントキリングの歴史を積み重ねてきた天皇杯に、下馬評や机上の計算が通用しないのもまた確かなことだ。リーグ上位が遠ざかってしまった名古屋にとって、この天皇杯は来季のACL出場権確保への重要な大会でもある。様々なプレッシャーがかかる名古屋に対し、挑戦者の立場でいられる沖縄が精神的なアドバンテージを握ることはあり得る話。名古屋がJ1としての意地とプライドを見せ付ける結果になるか、沖縄が期待に応えるアップセットを演じるか。刈谷での2回戦は、天皇杯ならではの見方で楽しみたい。

以上


2009.10.09 Reported by 今井雄一朗
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