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【J2:第44節 甲府 vs 水戸】プレビュー:連動した守備のスタートポジションで水戸に決定機を作らせないのが甲府の戦い方。昇格争いをしているチームの強さと意地で勝点3をもぎ取る(09.10.06)

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10月7日(水)J2 第44節 甲府 vs 水戸(19:00KICK OFF/小瀬
スカパー!生中継 Ch171 18:50〜(解説:堀井岳也、実況:酒井康宜、リポーター:土橋諒)
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正直しんどい。あと8試合、こんな気持ちで迎えるかと思うと。ちょっとだけ去年の仙台サポーターの気持ちを斟酌することが出来るようになってきた。昇格レースが甲府と湘南の3位争いになるのか、C大阪と仙台も仲間入りするのか、鳥栖が閉じたはずのドアを強引に開けて入ってくるのか分からないが、気軽に何回も書いてきた「一戦必勝」という文字の重みが書くたびにズシリと肩に乗っかってくる。2005年に昇格したときは残り5節くらいになってから「昇格だ〜」って勢いに乗って3位に滑り込んだけれど、シーズン最初から昇格を目指して、終盤まで昇格争いに絡むのは幸せだけれど物凄いエネルギーが必要。1試合の重みが、カウントダウンが進むにつれて倍々で増えていくからミスが怖くなる。選手は、「苦しい、キツイ、怖い」なんて弱気なことは絶対に言わないけれど、無意識の中で重圧を感じ、ミスを恐れるようになる。これを避けることなんて出来ない。一番近いライバルの湘南も同じだろう。

前節の東京V戦(1−0の勝利)は早々と先制点を挙げたことはよかったけれど、その後はミスを恐れる気持ちが少しは出たと思う。それでも東京Vに決定機を作らせないで勝点3を手にして、ついでに国立競技場初勝利を飾ったことは大きな意味がある。仙台、湘南も簡単に負けないだけに甲府も意地でも勝ち続けるしかない。

今節の対戦相手の水戸は5連敗中だが、荒田智之(12ゴール)、高崎寛之(19ゴール)、吉原宏太(8ゴール)という若手からベテランまで実績のあるストライカーが揃っている。今節は荒田と高崎の2トップになりそうだが、例え10連敗中でも甘く見る気はない。第43節の水戸は甲府より30時間30分早いキックオフだったので、コンディション面では甲府より有利な状況。木山隆之監督は甲府が3バックで来ると読んでいるようだが、多分それは当たり。でも、その先の布陣は甲府の試合をしょっちゅう見ていてもよく分からない。林健太郎と秋本倫孝を同時に使うには3バックという選択肢が有力だが、3−5−2なのか3−3−2−2なのか3−1−4−2なのか、他にもあるのかよく分からない。

甲府の選手からすれば「スタートポジションが違うだけでやることは同じ」ということになるんだろうが、それに対応しているところが今シーズンの熟成のひとつの成果。東京V戦は前線が守備のときのスタートポジションを取るのが遅くなって、「中盤より後ろがグレーなポジションしか取れなかった(安間貴義監督)」という修正点が出たが、それでも無失点に抑えた。GKの荻晃太からすれば一番価値あるスコアでの勝利。前線から連動してスタートポジションを早く取ることが出来れば、もっと高い位置でボールを奪って決定機の数が増えるはずだが、ここまで来れば重箱の隅を突くようなことは言わない。やり続けていることを評価して、それが出来る時間帯が1分でも長くなることを願うだけ。

水戸戦では、守備になった瞬間のスタートポジションがどうなっているのか注目したい。ゴールシーンのような派手さや分かりやすさとは縁遠い要素だが、甲府のサッカーの核でもある要素なのでじっくり見ることが出来る席に座っている人はボールのないところも視界に入れて、どういう状態でスタートポジションが取れているのか探すのも面白いだろう。始まってしまえばそれどころじゃなくなると思うが、水戸のパスワークに対応するには必要な要素。立ち上がりはお互いに前線からプレスを掛け合って立ち上がりの隙を狙い合うことになりそうだが、プレスの厳しさと速さ、攻守の切り替えの速さで上回って主導権はガッチリキープしたい。

甲府は失点の少なさで今の位置を獲得しているチームであるが、昇格のプレッシャーが高くなってもアグレッシブに攻撃してゴールを奪うのが甲府がなりたい姿。最近は枠に飛ぶミドルシュートが増えているし、セットプレーからのゴールも増えてきた。流れは悪くない。出場停止一歩手前(イエローカード3枚)の選手だけで1チーム出来そうな感じになっているが、そのことで集中力が高まり、自分自身をコントロール出来ている効果もある。3枚で踏みとどまっている選手が多い。今節は上位4チーム全て19時キックオフなので携帯の速報サイトの人気が高まりそうだが、倒すべき相手は目の前の水戸だけ。昇格争いをしているチームのテンションと集中力の高さ、そして小瀬のサポーターの力を見せつけて一戦必勝を成し遂げる。

以上

2009.10.06 Reported by 松尾潤
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