10月4日(日) 2009 J2リーグ戦 第43節
熊本 0 - 0 札幌 (13:03/熊本/4,140人)
スカパー!再放送 Ch181 10/5(月)16:00〜(解説:池ノ上俊一、実況:山崎雄樹、リポーター:吉田明央)
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シュート数は熊本が8本に対して札幌は5本、お互いに迎えた決定的なチャンスを合わせても片手で足りる程。10月というのに30℃近くまで上がった気温も少なからず双方のパフォーマンスに影響を及ぼしたこともあってか、ともに決定力を欠いてゲームはスコアレスドローとなった。
札幌は、出場停止の吉弘充志に代わってセンターバックに今季初出場となる柴田慎吾が先発した以外は前節と同じメンバー。熊本も前節と同じ顔ぶれでスタート。立ち上りはDFラインからの長めのボールで札幌のラインを下げさせ、はね返りを山本翔平、石井俊也の両ボランチを中心に拾い、宇留野純と市村篤司が絡み、主に右サイドから仕掛ける形を作る。これに対し札幌は、奪ったボールを素早く前に送り、キリノが収めたところで起点を作ろうとするが、周りのサポートが遅く、また熊本の守備陣も集中して対応していたためなかなかフィニッシュまで持ち込めない。
だが、熊本もシュートこそ前半に5本放ってはいるが、しっかりと崩してからの形は少なく、枠に飛んだのも34分の藤田俊哉が右足アウトにかけた1本が最初だった。お互いにゴール前までは運ぶが、大事な場面でのミスもあって共にネットは揺らせないまま、前半は0-0で折り返す。
後半に入ると、暑さの影響かお互いに足が止まる場面も見られるようになり、前半はコンパクトに保たれていた前後の距離が徐々に間延び。どちらかと言えばペースを握っていたのは札幌だったが、「キープすれば味方がサポートできるところを慌てる」(石崎信弘監督)など、攻撃での連動は今ひとつ。59分にはキリノがハーフウェーライン付近で奪ってそのままドリブルで持ち込みGKと1対1の場面を作るが、熊本GK稲田康志が落ち着いた反応でセーブする。
そして熊本が迎えたこの試合最大のチャンスが66分。木島良輔の突破からこぼれたボールを拾った藤田が持ち込んだのに対し、札幌の柴田がボックス内で痛恨のファウル。ペナルティスポットを指した今村主審のジェスチャーに、スタンドが沸いた。だが、木島が真ん中を“狙って”蹴ったキックは、札幌GK高原寿康の正面。前節の湘南戦でもPKをストップしていたことで自信を持っていたであろう高原は「スタッフがデータを集めてくれたおかげ。先に動くと相手が蹴りやすいし、落ち着いて自分のプレーができた」と振り返った。
この後、熊本は71分に松岡康暢に代えて原田拓、76分には木島に代えて山内祐一、さらに79分に西弘則を下げて吉井孝輔を投入。一方の札幌も72分に藤田征也から砂川誠、そして82分には古田寛之から中山元気と攻撃的なカードを切り、3−5−2にして点を取りに行くが、ともにゴールは奪えないまま。
お互いに勝点を1ずつ上積みして、今シーズンの対戦を終えた。
石崎監督が試合後に話したように、札幌は攻撃にメリハリがなく、ビルドアップの段階でのミスも目立ったことで、シュートもわずか5本。終盤に投入された中山を生かす形にも持ち込めず、前節湘南を相手に見せたパフォーマンンスを発揮できなかった。ゼロに抑えて負けなかったことは次につながるが、J1復帰に向け厳しい状況であることに変わりはなく、局面での判断やプレーの精度も含め、中2日で修正して次節のC大阪に臨みたい。
熊本はPKのチャンスがあったことや、何度か訪れた決定機を確実に決められなかったことを踏まえれば、勝てた試合を落としたと言える。とは言え、北野誠監督が試合後の会見で語ったように「今やろうとしている守備の形が浸透して、そこでボールを奪い返してまたボールを支配するというサッカーができている」点については、札幌の出来が良くなかった事を差し引いても、ここ数試合で少しずつ改善されてきたと見ていい。これがシーズン当初からできていれば…という思いもないではないが、ここまでフル出場を果たしている石井は言う。「攻撃も守備もバランスを崩さないように、もっとクオリティを上げたい。とにかく続ける事」。
残り試合数は、1つのゲームを終えるごとに減って行くが、それでもやるべきことは最後まで変わらない。
以上
2009.10.05 Reported by 井芹貴志
J’s GOALニュース
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